「マットレスの正しい使い方がわからない」
「マットレスの上に敷く順番は?」
ベッドマットレスはどんな使い方をすれば快適な睡眠ができるのか、本当に正しい使い方はどれなのか、あまり知られていません。
そこで今回はマットレスの正しい使い方やマットレスの上に敷く正しい順番などを解説します。三つ折りマットレスや高反発マットレスなどの使い方も紹介するので、自分のマットレスをチェックしてみてください。
- マットレスの正しい使い方
- 敷く場所別の使い方
- マットレスのやってはいけない使い方
- ベッドマットレスに最低限必要なアイテム
目次
マットレスの正しい使い方!敷く順番を解説
まずはベッドマットレスの正しい使い方をご紹介します!マットレスを使う時、敷きパッドやシーツの順番に悩まれる方が多く見受けられます。
ですが、実際は非常に簡単で、次の順番に敷いていけばOKです。
- 除湿シート
- マットレス本体
- トッパー
- マットレスプロテクター
- ベッドパッド
- シーツ(カバー)
- 敷きパッド
図にすると、次のようなイメージで下から敷いていきます。
この順番になるのは、それぞれのアイテムに次のような意味(目的)があるからです。
アイテム | 使用目的 | 敷く順番 |
---|---|---|
敷きパッド | 肌触りや温度の調整 | 最後(上) ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 最初(下) |
シーツ(カバー) | マットレスの汚れを防ぐ | |
ペッドパッド | 寝心地アップ、マットレス保護(寝汗から守り手入れを楽にする) | |
マットレスプロテクター | 汚れを防ぐ、マットレス保護(寝汗から守り手入れを楽にする) | |
トッパー | 寝心地改善 | |
マットレス本体 | 寝心地を大きく左右 | |
除湿シート | カビを防ぐ |
しかし、必ず全てのアイテムを使う必要はありません。
快眠を得るために、必要最低限なアイテムは次に記載しています。
シーン別のマットレスの使い方・敷き方
マットレスの使い方は敷く場所によっても変わってきます。
『床・畳・フローリングに敷く場合』と『ベッドに敷く場合』それぞれの使い方を詳しくみていきましょう。
床・畳・フローリングにマットレスを敷く場合の使い方: 適切な配置と注意点
マットレスはベッドの上に敷くというイメージが強い方もいるかもしれませんが、床や畳、フローリングに敷いても使えます。
(※ただし、20cmあるような分厚いベッドマットレスは床に敷くように作られていないので、ベッドを使った方が良い寝心地で寝ることができます。)
畳、フローリングなどの床に敷く場合の使い方としては、マットレスの下にカビが生えないようにするのがポイントです。
また、フローリングに直置きするとマットレスとフローリングの温度差で結露ができてしまい、そこからカビが発生するということも起こります。
ですので、カビ対策のために次のいずれかの対応をする必要があります。
- 敷きパッドやマットレスプロテクターを使う
- 除湿シートを敷く
- 床置きすのこベッドを使う
- アルミシートを敷く
マットレスを直置きする際の注意点については、次の記事にまとめているので合わせてご覧ください。
カビ対策については次の記事を参考にしてみてください。
ベッドにマットレスを敷く場合の使い方・敷き方
ベッドフレームのタイプは、大きく次のように分けられます。
- 箱型タイプ
- 脚付ノーマルタイプ
- ダブルクッションタイプ
- すのこタイプ
ベッドフレームタイプ | イメージ |
---|---|
箱型タイプ | |
脚付ノーマルタイプ | |
ダブルクッションタイプ | |
すのこタイプ |
※参考:ベッドフレームのおすすめランキング【有名メーカーから格安まで】
この中で、通気性が悪いのは箱型タイプです。
箱型タイプの場合は、次のカビ対策をしましょう。
- 敷きパッド・ベッドパッドを敷く
- 除湿シートを敷く
- アルミシートを敷く
ベッドフレームを探している場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
折りたたみ(三つ折り)マットレスの使い方: 収納と使用方法
折りたたみ(三つ折り)マットレスは使い方としては、基本的には床に直接敷けばOKです。
その際に、以下の点に注意しましょう。
- 敷きっぱなしにしない
- 折り目が気になる場合は、ベッドパッドや敷きパッドも検討する
- 厚みは8cm以上が望ましい
折りたたみマットレスはウレタン素材でできているものがほとんどなので、敷きっぱなしにするとカビが生える可能性が高いです。
使っていない時は、押入れやクローゼットにしまったり、部屋の隅に折りたたんで置いておくようにしましょう。
また、折りたたみ(三つ折り)マットレスは、寝ている時に折り目部分に違和感を感じて寝心地が悪くなる場合があります。そんな時は、ベッドパッドや敷きパッドを敷いてフラットな状態にすると良いでしょう。
厚みが8cm未満のマットレスでは、底つき感があり、腰に負担がかかる場合がありますので、しっかり厚みがある物を選んでください。
折りたたみマットレスが気になる場合は、次のおすすめランキングも参考にしてみてください。
コイルマットレスの使い方
コイルマットレスを床に直置きしてしまうと、中に湿気が溜まりやすくなり、コイル(スプリング)が錆びて折れたりしてしまう可能性があるからです。
希に薄型のコイルマットレスがありますが、薄型の場合は比較的軽いのでこまめに陰干しすれば直置きでも良いでしょう。
しかし、15cm以上の分厚いコイルマットレスの場合は、ベッドフレームを使った方が無難です。
高反発マットレスの使い方
高反発マットレスは、一般的に以下の素材で出来た商品を指すことが多いです。
高反発マットレスの代表的な素材 | 代表的なマットレスメーカー |
---|---|
高反発ウレタン素材 |
西川エアー モットン マニフレックス |
ファイバー素材 |
エアウィーヴ エアリーマットレス ブレスエアー |
高反発マットレスは、厚みによって使い方を変えるのがおすすめです。
厚み | 使い方 |
---|---|
8cm以上 | ・床に直接敷く ・ベッドに敷く |
7cm以下 | ・トッパーとして使う |
8cm以上であれば床に直接敷くか、ベッドに敷いて寝れば問題ありません。しかし、7cm以下の高反発マットレスは、そのまま寝ると底つき感が出やすいです。
そのため、手持ちのマットレスの寝心地を改善するトッパーとして使うのがおすすめです。
さらに詳しい高反発マットレスの使い方は以下をご覧ください。
凹凸加工のマットレスの使い方
西川のAIR
マットレスの上に敷布団はいらない
出典:amazon.co.jp
マットレスでよく間違いがちな使い方としては、マットレスの上に分厚い敷布団を敷いて寝てしまうことです。
日本人は敷布団で寝る文化があるため、マットレスの上に敷布団を敷いて寝てしまう人も多いですが、これはやってはいけない間違いです。
マットレスの上に敷布団を敷いてしまうと、せっかくのマットレスの寝心地を著しく阻害してしまいます。
次の記事でも詳しく解説しています。
もし、敷布団を敷くのであれば、順番はベッドマットレスの下です。
次のように、敷布団の寝心地がイマイチな時にその上に薄型のマットレスを敷いて寝心地を改善するというのが正しい使い方になります。
マットレスの上に敷布団を敷いていけない理由については、次の記事で詳しく解説しています。
寝心地をアップしたいなら敷パッドやトッパー
寝心地をアップするために敷くのであれば敷布団ではなく「敷きパッド」や「トッパー」を敷くようにしましょう。
トッパーとは・・・
薄いマットレスのことで、マットレスの上に敷いて寝心地をアップする目的で使われる。
次の記事でマットレストッパーについて詳しい解説とおすすめアイテムを紹介しています。
低反発マットレストッパーは基本的にNG
低反発ウレタンは、腰痛が悪化する可能性があるので推奨していません。
ただし、柔らかい低反発の寝心地が好きな方や、体重の軽い方には適している場合があります。また、硬すぎるマットレスの上に敷き寝心地改善のために使用するのは良いでしょう。
マットレスに最低限必要なものは?
当サイト、マットレス大学では次のアイテムをおすすめします。
マットレスに最低限必要なアイテム
- 「マットレスプロテクター」もしくは「敷きパッド」
多くの人がシーツ(カバー)を優先して買うのですが、なによりも優先していただきたいのはマットレスプロテクターか敷きパッドです。
イメージ | |
---|---|
マットレスプロテクター | |
敷きパッド |
なぜなら、寝る時に発生する汗がマットレスに浸透するのを避ける機能が高いからです。
人は寝る時に200ml(コップ一杯分)ほどの汗をかくと言われています。
つまり、コップ一杯の水分を毎晩マットレスにかけ続けているのと同じ意味になります。
これほどの汗の量はシーツ(カバー)ではガードしきれず、大半がマットレスに染み込んでマットレスの老朽化を早めてしまうのです。
寝汗からマットレスを保護するには、「敷きパッド」もしくは「マットレスプロテクター」がベストアイテムです。
次の記事も合わせてご覧ください。
ただ、敷きパッドやマットレスプロテクターはそれなりに高額なものが多いです。
もし、あまりお金をかけたくない場合も、そのままマットレスに寝るような使い方は避け、シーツ(カバー)は必ずつけておくようにしましょう。
マットレスカバーの使い方
マットレスカバーが外せるタイプ
マットレス購入時から付いている、おしゃれなカバーでも外せる物もあります。
このタイプは洗える場合が多いので、洗濯表示のタグが有れば参考にして洗濯します。無い場合は、メーカーに問い合わせてみてください。
マットレスカバーが外せないタイプ
画像のように、ベッドカバーのみで使うと汚れやシミで不衛生になり見た目も変色して悪くなってしまします。
マットレスには、ベッドパッドやシーツを必ず付けて使用してください。おすすめなのは、購入と同時に「マットレスプロテクター」を被せることです。こうする事で長くキレイな状態で使う事ができます。
マットレスカバーにはシーツを付ける
マットレスには、最低でもシーツは付けて使ってください。
シーツも素材や形状など様々なので生活に合ったものを選ぶようにしてください。詳しくは下記記事にて説明しています。
【マットレスの種類別】布団乾燥機の使い方
マットレスへ布団乾燥機を使いたいという方も多いと思います。布団乾燥機は高温になるため、素材ごとに使い方を変えましょう。
マットレス素材 | 布団乾燥機の使い方 |
---|---|
高反発ウレタン |
40℃程度なら大丈夫な場合が多いです。 ウレタンが変形する可能性があるため、使用は1時間程度に留めることをおすすめします。 事前にメーカーに確認しましょう。 |
低反発ウレタン |
40℃度程度なら大丈夫な場合が多いです。 ウレタンが変形する可能性があるため、使用は1時間程度に留めることをおすすめします。 事前にメーカーに確認しましょう。 |
ラテックス |
熱に強い素材です。ただし、事前にメーカーに確認することをおすすめします。 |
ボンネルコイル |
スプリング部分は熱に強いです。ただし、表面にウレタンが入っているものはウレタンマットレスと同様扱いをしましょう。 |
ポケットコイル |
スプリング部分は熱に強いです。ただし、表面にウレタンが入っているものはウレタンマットレスと同様扱いをしましょう。 |
ファイバー |
40℃程度なら大丈夫な場合が多いです。 ファイバー素材が変形する可能性があるため、使用時間は メーカーに確認ください。 |
表にもあるように、布団乾燥機を使う場合は、基本的には「使って良いかどうか」「何℃以下で使うべきか」をメーカーに確認をした方が良いです。
マットレスは熱に弱い素材を使っている場合が多いため、寝心地が変わってしまう可能性がある点には注意しましょう。
マットレスの使い方まとめ
マットレスの正しい使い方は以外に世間には浸透しておらず、間違った使い方をしている人が多く見受けられます。
そのアイテムの目的がちゃんと分かると、正しい使い方も見えてきます。
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