
「ボンネルコイルマットレスってどんな特徴があるの?」
「寝心地が良いおすすめのボンネルコイルマットレスを知りたい」
スプリングベッドには、「ボンネルコイルマットレス」と「ポケットコイルマットレス」があります。
ここでは、ボンネルコイルマットレスの特徴やメリット・デメリット、合わせてポケットコイルとの違いも解説していきます。
- ボンネルコイルベッドマットレスの寝具としての特徴
- ボンネルコイルマットレスのおすすめ3選
- ボンネルコイルマットレスの選び方
- ボンネルコイルベッドマットレスのメリット・デメリット
目次
ボンネルコイルマットレスとは?特徴は3つ
ボンネルコイルマットレスとは、平たく言うとスプリングが全面に繋がったベッドマットレスです。
上記のように、ボンネルコイルマットレスは、スプリングがひとつなぎになっていることがわかります。
一方で、ボンネルコイルとよく比較されるポケットコイルは、次のようにスプリングが独立しているのが大きな違いです。
ざっくりボンネルコイルがどんなものか分かったところで、ここからは、ボンネルコイルマットレスが持つ3つの特徴を解説していきます。
ボンネルコイルの特徴①寝心地は硬め
ボンネルコイルマットレスの大きな特徴として、寝心地が硬めということが挙げられます。
これは、コイルがベッド全体で繋がっているので、マットレス全体が1つのバネの役割のようになっており、体圧分散性が低いので寝心地を硬く感じてしまうのです。
基本的にボンネルコイルマットレスは、畳の上に敷布団を敷いたような硬さの寝心地というのが一般的なイメージです。
表面に柔らかい詰め物を入れることによって、柔らかさを実現しているものもありますが、大体のものは硬いと思っておいた方が良いでしょう。
特に価格が安いもの(1万円〜2万円)は、「畳の上に直に寝ている」というくらい硬い寝心地のものもありますので、注意が必要です。
一方で、ポケットコイルマットレスは柔らかく寝心地の良いものが多いです。
ボンネルコイルの特徴②面で支えるスプリング
ボンネルコイルマットレスは、スプリングが独立しておらず全体で繋がっているので、体を面で支えている作りになっています。そのために、体圧分散が苦手です。
一方で、ポケットコイルはスプリングが独立しており、点で支えるので体圧分散をしっかりしてくれます。
ボンネルコイルの特徴③横揺れする
ボンネルコイルマットレスは、スプリングが全面で繋がっているため、振動が伝わりやすく、横揺れしやすいです。
横に寝ている人がいると、振動が伝わるので、気になる場合があります。
一方でポケットコイルは次のように、コイルがひとつひとつが独立しているため、振動が伝わりにくいのです。
ボンネルコイルマットレスのおすすめランキング3選
ボンネルコイルマットレスは弱点が多くあり、基本的にはポケットコイルがおすすめなのですが、「高密度連続スプリングマットレス」、「ポスチャーテックコイル」であれば自信を持っておすすめできます。
寝心地の良いボンネルコイルのおすすめ3選をご紹介します。
適度な硬さで寝心地も良い上に、通気性も良く、価格もリーズナブルなので、良いマットレスを安く購入したいという方にもおすすめできます。
また、厚みも20cmと十分あるので、ベッドマットレスとしての高級感もあります。
スプリング部分だけでなく、側生地もジャガード織りを採用しており、上部な作りで耐久性も抜群で長く愛用できるボンネルコイルマットレスになります。
素材 | 高密度連続スプリング |
---|---|
価格 | シングルサイズ:42,800円 セミダブルサイズ:51,491円 ダブルサイズ:60,540円 |
厚み | 20cm |
ボンネルコイル従来の弱点である、体圧分散、横揺れを克服しているにも関わらず、非常にリーズナブルなのが特徴です。
さらに、日本の高温多湿という風土、日本人の筋肉のつき方を計算して作られており、日本人だけに向けて作られたと言っても過言ではないほどの日本仕様のマットレスです。
厚みが16cmなので少々薄型ですが、それ以外の点では価格以上のスペックを備えています。
素材 | 高密度連続スプリング |
---|---|
価格 | シングルサイズ:35,910円 セミダブルサイズ:41,310円 ダブルサイズ:45,810円 |
厚み | 16cm |
ポスチャーテックが採用されており、荷重の強さによって反発力を変えてくれるので体圧分散に優れています。
理想の寝姿勢を維持することができ、ボンネルコイルの弱点である寝心地の悪さも見事に克服しています。
25cmとこの価格帯のベッドマットレスとしては、極厚なので見た目も豪華に見えるのも魅力のボンネルコイルマットレスです。
素材 | ポスチャーテック |
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価格(税込) | シングルサイズ:55,000円 セミダブルサイズ:66,000円 ダブルサイズ:77,000円 |
厚み | 25cm |
ボンネルコイルマットレスの選び方
ボンネルコイルマットレスを選ぶ上で、気をつけたい選び方は3点です。
- 寝心地は硬すぎないか
- 横揺れは気にならないか
- ボンネルコイルの弱点を克服した高密度連続スプリング・ポスチャーテックを選ぶ
上記、3つの選び方について詳しく解説しましょう。
選び方①寝心地は硬すぎないか
まず、ボンネルコイルマットレスは他のベッドよりもかなり硬い寝心地と考えた方が良いです。
とくに、80kg以下の方には硬すぎると感じてしまうかもしれません。
実際に寝心地を確かめてみて、本当に硬さが合っているか確認してみること、他のベッドマットレスと寝比べてみることが重要です。
選び方②横揺れは気にならないか
ボンネルコイルマットレスのコイルは全て繋がっているので、基本的に横揺れは必ず起こります。
揺れが全体に伝わりやすいと、複数人で寝ている時に誰かが起きた時に揺れで起こされたりしてしまうので、ストレスに繋がるかもしれません。
選び方③ボンネルコイルの弱点を克服した高密度連続スプリング・ポスチャーテックを選ぶ
ボンネルコイルマットレスの弱点である、「寝心地」「体圧分散」「振動の伝わり」といった部分を大幅に克服した進化版とも言えるマットレスが存在します。
それが、次の2つです。
- 高密度連続スプリングマットレス
- ポスチャーテックコイル
ボンネルコイルを選ぶなら、これらの2種類から選ぶのが圧倒的におすすめです。
高密度連続スプリングマットレス
通常のボンネルコイルの数倍のスプリングを敷き詰めているボンネルコイルマットレスの進化版です。国内で一本の鋼線から緻密に生産されています。
上段のスプリングで体圧を分散し、下段で横揺れも防ぐというまさしくボンネルコイルマットレスの弱点を全て克服している構造になっています。
この高密度連続スプリングは、フランスベッドというメーカーが独自開発した技術です。
ポスチャーテックコイル
ポスチャーテックコイルは、シーリー社が開発したものになります。
センサリーアームという独自のスプリングは、荷重に比例して反発力が増すように作られているため、軽い部分は低反発、重い部分は高反発になり、体圧を適度に分散してくれます。
こちらも、ボンネルコイルマットレスの弱点を見事に克服しています。
折りたたみ(三つ折り)できるボンネルコイルマットレスのおすすめ
ボンネルコイルマットレスの折りたたみ(三つ折り)は珍しいですが、存在します。
有名なフランスベッドも、ボンネルコイル(高密度連続スプリング)を使用した折りたたみマットレスを取り扱っているのです。
フランスベッド ラクネスーパープレミアム
素材 | 高密度連続スプリング |
---|---|
価格(税込) | セミシングルサイズ:25,259円 |
厚み | 10cm |
フランスベッドの折りたたみができるボンネルコイルマットレスです。スプリング自体は、マルチラススーパースプリングと同じ、高密度連続スプリングを使っており、品質も良いです。特に三つ折りできるものは珍しく、ボンネルコイルマットレスをコンパクトに使いたいという方にはおすすめです。
ニトリのボンネルコイルマットレスのおすすめ!コイル数は少なめ
ニトリのボンネルコイルマットレスのおすすめは次の製品です。
素材 | ボンネルコイル(外周1列ポケットコイル) |
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価格(税込) | セミシングルサイズ:9,564円 シングルサイズ:11,000円 ダブルサイズ:19,250円 |
厚み | 19cm(マットレスのみの厚さ) |
コイル数 | セミシングルサイズ:224個 シングルサイズ:278個 ダブルサイズ:390個 |
ニトリ脚付きボンネルコイルマットレスは、リーズナブルな金額が魅力です。ボンネルコイルだけでなく、外周にはポケットコイルを採用しています。
ソファーとしても使えて、使い勝手が良いマットレスです。
ボンネルコイルマットレスのメリット・デメリット
ボンネルコイルマットレスのメリット・デメリットを解説します。
ボンネルコイルマットレスのメリット3つ
ボンネルコイルマットレスの特徴を見ると、ポケットコイルの方が良いのでは?と感じる方も多いと思いますが、ボンネルコイルにもメリットがあります。
3つのメリットをご紹介します。
メリット①耐久性が高い(寿命が長い)
ボンネルコイルマットレスは、スプリングコイルが全面で繋がっており、面で支えています。
ひとつひとつ独立したコイルであるポケットコイルと比べると、ボンネルコイルは全面が繋がっている分、非常にへたりにくく、耐久性に優れているのがメリットです。
メリット②通気性が良くカビにくくダニも住みつきにくい
ボンネルコイルマットレスは、スプリング部分が空洞になっているため、通気性が抜群に良いです。
そのため、ウレタンマットレスなどとは違って、カビにくいというメリットがあります。
また、ダニが好むような多湿になることもないため、ダニが住みつきにくい構造でもあります。
メリット③比較的安く買える
ボンネルコイルマットレスは、比較的安価なものが多いです。
ポケットコイルマットレスは、品質の良いものを買おうとすると10万円以上することがほとんどですが、ボンネルコイルは高品質でも、5万円〜10万円で買えるものも多く、コスト重視の人には大きなメリットと言えます。
ボンネルコイルマットレスのデメリット3つ
ボンネルコイルマットレスには、当然デメリットもあります。
大きなデメリット3つをまとめました。
デメリット①複数で寝ていると振動が気になる
ボンネルコイルマットレスはスプリングコイルが全体的に繋がっており、面で支える構造になっています。
そのため、例えば夫婦で寝ていて、パートナーが動くとその振動がベッド全体に広がり自分にもモロに伝わるというデメリットがあります。
デメリット②体圧分散が苦手なので寝心地があまり良くない
ボンネルコイルマットレスは、面で支えるため、体圧を分散することができず、畳に敷布団を敷いたような寝心地になってしまい、腰に負担がかかる場合があります。
そういった寝心地に慣れている人や、その方が寝れるという人には良いかもしれませんが、一般的にはあまり良い寝心地とは言えません。
寝心地を求める場合は、ウレタン高反発マットレスやポケットコイルマットレスをおすすめします。
デメリット③音が気になる
ボンネルコイルマットレスはスプリングのギシギシといった音がする場合が多いです。
寝返りや動くたびにギシギシと音がするため、気になって仕方がないという人も多いはずです。
激安のボンネルコイルマットレスは特におすすめできない
シングルサイズが2万円以下の激安で買えるボンネルコイルマットレスは、以下の点であまりおすすめはできません。
- 体圧分散性が著しく低い傾向にある
- 耐久性が低い
安すぎる激安ボンネルコイルベッドマットレスは、使っている素材も安価でそれなりにしか作られていないなため、体圧分散性が低く、腰や背中に圧迫感を強く感じてしまう可能性があります。
また、低品質の素材ですと必然的に耐久性も弱くなり、1年で使えなくなるという可能性もグンと上がることになりますので、あまり積極的にはおすすめできません。
ボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスの違いを表で確認
ボンネルコイルマットレスと、ポケットコイルマットレスの違いを表にまとめました。
項目 | ボンネルコイル | ポケットコイル |
---|---|---|
寝心地 | ||
体圧分散 | ||
横揺れの無さ | ||
耐久性 | ||
通気性 | ||
価格 |
このように、価格面と耐久性以外ではポケットコイルマットレスが圧倒的に優位です。
機能面を考えると、ポケットコイルマットレスはほぼデメリットがなく、価格の高さだけが唯一のデメリットと言えます。
さらに詳しいポケットコイルとボンネルコイルの違いは次の記事を参考にしてみてください。
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