
「マットレスの引っ越しを自分でするなら、どうすればいいの?」
「マットレスの引っ越しは業者に頼めるか知りたい…」
使用しているマットレスを引っ越し先に持っていこうとするなら、事前に知っておくべき注意点があります。注意点を知らないまま引っ越し作業を始めても、マットレスを出せない、汚れてしまうなどのトラブルが発生するかもしれません。
そこで今回は、マットレスの引っ越しについて分かりやすく解説します。
- マットレスの引っ越しを自分でする際の注意点
- マットレスの引っ越しを業者に頼んだ方が良い理由
- マットレスの引き取り回収を依頼できるお店
- マットレスを処分する方法
目次
マットレスの引っ越しを自分でするならサイズと搬出経路確認
マットレスの引っ越しを自分でするなら、次のことに注意しましょう。
- マットレスは購入時の梱包に戻せない
- マットレスのサイズを確認する
- 搬出経路を確認する
- マットレスの重さを確認する
- 一緒に作業をする人を見つける
上記のポイントについて、順番に解説します。
購入時のようなコンパクトに圧縮された梱包(再圧縮)には戻せない
最近のマットレスは搬送しやすいように、コンパクトに圧縮されています。購入時の状態を圧縮ロールパッケージと呼び、マットレスの種類やサイズによっては一人で持ったまま階段を上がって設置することも可能です。
しかし、購入時の圧縮された梱包は専用の機械を使用して行っています。そのため、購入者が家庭用の布団圧縮袋などを用いて、マットレスをコンパクトなサイズに梱包(再圧縮)することはできません。
主なマットレスのサイズは(シングル・セミダブル・ダブル・クイーン)
マットレスをコンパクトなサイズに再圧縮することはできないので、マットレスはそのままのサイズで搬出やトラックへの積込などの引っ越し作業を行います。
そのため、引っ越しをする際はマットレスの現在の正確なサイズを測っておきましょう。
次の表は、マットレスの主なサイズになります。
規格サイズ | |
---|---|
セミシングルサイズ | 幅80cm × 長さ195cm または 幅90cm × 長さ195cm |
シングルサイズ | 幅97cm × 長さ195cm |
セミダブルサイズ | 幅120cm × 長さ195cm |
ダブルサイズ | 幅140cm × 長さ195cm |
ワイドダブルサイズ | 幅150cm × 長さ195cm |
クイーンサイズ | 幅160cm × 長さ195cm または 幅170cm × 長さ195cm |
キングサイズ | 幅180cm × 長さ195cm |
表はあくまでも規格サイズです。実際のマットレスはメーカーや種類によって横幅や長さ、厚みが異なります。そのため、実際にサイズを測り、メモに書いて残しておきましょう。
マットレスの正確なサイズを測るときのポイントは以下のとおりです。
- メジャーを使用する
- マットレスの耳まで測る
マットレスのサイズを測るときは、メジャーを用いて長さ・横幅・厚みの3つを測定します。
特に重要なのがマットレスの長さ(縦幅)です。搬出経路によって、マットレスを立てかけたり、横に寝かせたりするので、長さを正確に測れていないと、途中でつっかえてしまう恐れがあります。
なお、測定する際は、マットレスをぐるりと取り囲む「耳」と呼ばれるでっぱりまで測るのを忘れないようにしましょう。
ベッドマットレスをそのまま出せる?引っ越し前に搬出経路を測る
マットレスのサイズを測ったら、次は搬出経路を考えます。搬出経路を考える際に重要なポイントは以下のとおりです。
- 廊下・ドアの高さと幅
- 階段の種類と長さ
- エレベーターの高さと奥行き
上記のポイントを順番に解説します。
廊下・ドアの高さと幅
最初にやっておくべきことは、マットレスがある部屋から玄関までの搬出経路を測ることです。
例えば、マットレスが寝室にあるなら、部屋のドアや廊下、玄関などの搬出経路の横幅や高さを測り、サイズを上回っているかどうか確認します。
基本的に廊下やドアの横幅や高さがマットレスの長さや横幅を上回っていれば、搬出は可能です。
ただし、搬入経路に曲がり角がある場合は注意が必要です。例えば、マンションに住んでいて、玄関の前の通路が狭かったり、途中で曲がっている場合だと、マットレスのサイズによっては途中でつっかえることがあります。
そのため、搬出経路の次の合計値を求めてみましょう。
- 通路の横幅+玄関の横幅
- 通路の横幅+曲がり口の横幅
- 曲がり口の横幅+玄関の横幅
上記の横幅の合計値と搬入経路の高さがマットレスのサイズを上回っていれば、運び出すことはできます。
階段の種類と長さ
階段は大きく分けると次の3種類があります。
階段の種類 | 引っ越しの際のポイント |
---|---|
直線階段 | 階段の幅、または天井の高さが搬出するマットレスの長さを上回っているなら運び出せる |
螺旋階段 | 階段の横幅が120cm以上で、なおかつ天井の高さがマットレスの長さを上回っているなら運び出せる |
屈折階段(踊り場がある) | 踊り場の高さがポイント |
直線階段と螺旋階段は、階段の横幅や高さが搬出するマットレスの長さを上回っていれば、簡単に運び出せます。
また、屈折階段は踊り場の天井の高さがマットレスの長さよりも高く、横幅も十分にあれば問題ありません。しかし、踊り場の天井の高さがマットレスの長さよりも短いと、横方向に向けて運び出す必要があります。
マットレスを横方向に向けて運び出す場合、踊り場の奥行きが150cm以下だと、搬出は難しくなります。
エレベーターの高さと奥行き
マンションに住んでいて、エレベーターを使って運び出す際は扉の高さと中の奥行きに注意しましょう。
マットレスの長さがエレベーターの扉の高さよりも短く、横幅が中の奥行きよりも小さければ、商品を立てて搬出できるので、問題なく運び出せます。
しかし、マットレスの長さがエレベーターの扉の高さよりも長いと、マットレスを横に向けて搬出することになります。このとき、マットレスの長さが中の奥行きよりも長いと、横に向けて搬出することも難しくなります。
つまり、エレベーターを使って搬出する際は、マットレスの長辺がエレベーターの扉の高さか、中の奥行きのどちらかを下回っている必要があります。
マットレスの種類(コイル・ウレタン)で重さも違うので注意
引っ越しの際にマットレスを持ち運ぶなら、重さに注意しましょう。マットレスは使用している中材の種類によって、重さが違います。
次の表は、マットレスの重さの平均値を、中材の種類ごとにまとめたものになります。
種類 | サイズ | 重さの平均値 |
---|---|---|
ポケットコイル・ボンネルコイル系 | シングル | 25kg程度 |
セミダブル | 30kg程度 | |
ダブル | 35kg程度 | |
ウレタン系 | シングル | 7~8kg |
セミダブル | 8~9kg | |
ダブル | 9~10kg | |
ファイバー系 | シングル | 6~7kg |
セミダブル | 7~8kg | |
ダブル | 8~9kg |
ポケットコイルやボンネルコイルは金属製のコイルを使用しています。そのため、他のマットレスに比べて重い傾向があり、一人で運び出すのは難しいです。
一方、ウレタンやファイバーを使用したマットレスはダブルサイズでも10kg以下の商品が多いので、一人でも持ち運ぶことができます。
ポケットコイルやボンネルコイルなどを使用したマットレスを持ち運ぶときは、誰かと一緒に行うと安全です。
危険なので絶対に一人では作業しない!マットレスは重いので注意
引っ越しでマットレスを運び出す際は、絶対に一人で作業しないようにしましょう。
マットレスは商品にもよりますがサイズが大きく、重さがあります。そのため、一人で搬出作業をしていると、怪我やマットレスの破損に繋がるかもしれません。引っ越しでマットレスを運び出すときは、誰かと一緒に行うようにしましょう。
マットレスの引っ越しは業者に頼む(サカイ・アートなど)
マットレスの引っ越しは自分たちでやるよりも、サカイ引越センターやアート引越センターなどの業者に依頼することも検討してみましょう。
次項より引っ越し業者に頼む理由を順番に解説します。
大きな荷物はプロに任せた方が良い理由
マットレスやベッドフレームなどの大きな荷物の引っ越しを、プロの業者に任せた方が良い理由は以下のとおりです。
- 取扱に慣れている
- 吊り下げが行える
- 面倒な梱包を任せられる
上記の理由を順番に解説します。
取扱に慣れている
マットレスの引っ越しを業者に依頼する最大のメリットは、大きな荷物の取扱に慣れているからです。
SNSで「サカイ マットレス」と検索すると、次のような内容が表示されます。
キレーに物がなくなりました。
朝8時半から引越し屋さんがきて
驚きの速さで荷物を運び出してくれました👏
一瞬で一人でダブルのマットレスを持ち上げてた引越し屋さんの腕力?と技術に👏
ちなみに何度も引越ししてるけど
今回のサカイ引越センターのお兄さん方の対応がNo.1でした👏 pic.twitter.com/pn2uElH3QR— たなし (@ta7shi25) February 19, 2021
引っ越し業者にもよりますが、大型の家具の取扱に慣れており、セミダブルやダブルなどの大きなマットレスでもスピーディーかつ、安全に搬出できます。
自分たちでマットレスを運び出そうとすると、サイズを測ったり、搬出経路を考えたり、マットレスを汚さないように注意するなど、様々な手間と時間が必要になります。サカイ引越センターのようなプロの業者に依頼すれば、面倒な手間と時間を省くことが可能です。
吊り下げなどを行える技術とチームワーク
マットレスが大きすぎると持ち運びができず、ドアから搬出することができません。しかし、プロの引っ越し業者はドアから搬出できないマットレスを、ベランダや窓から下ろす「吊り下げ」という技術を持っています。
2階以上の建物でも専用車両と専門技術を持った作業員が対応するので、大きすぎるマットレスでも引っ越し先に持っていくことが可能です。
面倒な梱包もおまかせ
プロの業者に依頼する最後のメリットは、引っ越し時にマットレスの面倒な梱包を任せられることです。
マットレスをそのまま持ち運ぶと、途中で汚れてしまう恐れがあるため、次のような方法で梱包する必要があります。
- 気泡緩衝材(エアパッキン)
- 大型ラップ
- 圧縮袋
- 汚れても良いシーツ
しかし、マットレスはシングルサイズでも縦幅195cm、横幅97cm程度あるので、梱包作業は大変です。また、そのサイズに合った梱包材を用意する手間もあります。
プロの引っ越し業者に依頼すれば、専用の梱包材でマットレスを包んでもらえるので、運び出している最中に汚れたり、破れたりする心配はありません。
そのため、マットレスを綺麗な状態で引っ越しさせたいなら、プロの業者に依頼するようにしましょう。
引越し費用は比較して安い業者に依頼する
引っ越しにかかる費用は業者によって異なり、サービス内容も違います。そのため、マットレスの引っ越しをプロに依頼するなら、見積もりを比較して安い業者を探しましょう。
最近では引っ越しの料金相場や見積もりを簡単に比較できるサイトもあります。見積もりを比較することで引っ越し費用を抑えることができ、場合によってはキャッシュバックなどの特典も貰えます。
コストパフォーマンスにこだわる方は、複数の引っ越し業者で見積もりを取って比較してみましょう。
マットレスの引き取り回収できるお店に依頼する
引っ越しの際にマットレスを自分で運び出すのが面倒なら、引き取り回収ができるお店に依頼するという方法もあります。
次項より、マットレスの引き取り回収できるお店について解説します。
引き取り回収可能一覧(ニトリやイケアなど)
ニトリやイケアなどのお店ではマットレスの引き取りサービスを行っています。次の表は、マットレスの引き取りサービスの概要を簡単にまとめたものです。
お店 | 概要 |
---|---|
ニトリ | 購入商品の同種かつ同数のマットレスであれば4,400円(税込)で引き取る |
無印良品 | 購入商品の同種かつ同数のマットレスであれば引き取る(別途料金が発生する) |
イケア | 購入商品の同種かつ同サイズ、同数のマットレスであれば無料で引き取る(オンラインストアだと不可) |
フランスベッド | 商品を購入した方を対象に、有料で引き取り可能(料金はサイズによって異なる) |
ナフコ | 購入商品の同種のマットレスであれば無料で引き取る(購入商品によっては不可) |
ディノス | 一定額の商品を購入した場合、同量を無料で引き取る |
VENUS BED(ビーナスベッド) | 購入商品の同量のマットレスを6,600円(税込)で引き取る |
タンスのゲン | 一定額の商品を購入した場合、同量を無料で引き取る |
基本的に、お店の商品を購入した方を対象に同量のマットレスを回収する仕組みとなっています。ただし、お店によっては引き取り時に手数料が発生したり、注意事項があったりします。そのため、引き取りサービスを依頼する前に、条件をしっかりと確認しましょう。
マットレスの引き取り回収について、次の記事で詳しくまとめましたので、参考にしてください。
圧縮梱包のマットレス購入して引き取り回収を依頼する
圧縮梱包された商品を購入して、古いマットレスを引き取り回収してもらう方法もあります。
例えば、ニトリで圧縮梱包された商品を購入して、古いマットレスの引き取り回収サービスを依頼します。
古いマットレスの運び出しや処分はお店にお任せして、圧縮ロールパッケージの新品は開封せずに、引っ越し先へ持っていって開けるようにすれば、コンパクトな引っ越しが可能です。
マットレスを処分するには?
使用中のマットレスを引っ越し先に持っていかずに処分する場合は、解体や廃棄の方法に注意しましょう。なぜなら、使用している中材ごとに、マットレスの処分方法が次のように異なります。
中材 | 処分方法 |
---|---|
ウレタン・ラテックス系(ノンコイル系) | 解体して家庭ゴミとして廃棄 買取業者に依頼 自治体で粗大ごみとして回収してもらう 新品購入時に引き取ってもらう フリマアプリやジモティーを使う |
ポケットコイル・ボンネルコイル系(コイル系) | 自治体で粗大ごみとして回収してもらう 買取業者に依頼 新品購入時に引き取ってもらう フリマアプリやジモティーを使う |
マットレスはノンコイル系とコイル系で処分方法が違います。次項より、マットレスを処分する際の方法を解説します。
なお、次の記事で、マットレスの処分方法を詳しく解説しているので、参考にしてください。
マットレスは処分するなら解体した方が捨てやすい
マットレスは処分するなら解体した方が捨てやすいケースがあります。例えば、ウレタンやラテックス、ファイバーなどのノンコイル系マットレスは解体して家庭ごみとして捨てるのが一番簡単な方法です。
ウレタンはスポンジなので、ハサミやカッターナイフなどで細かく解体できます。ラテックスやファイバーも時間はかかりますが、自分で細かくして家庭ゴミとして出せば、無料で処分できます。
そのため、ウレタンやラテックスなどのノンコイル系マットレスは家庭ごみとして出すのが一番捨てやすい処分方法です。
ただし、ポケットコイルやボンネルコイルのようなコイル系マットレスは自分で解体するのは止めましょう。スプリングの入っているマットレスは解体するのが難しく、場合によっては怪我をする恐れがあります。
ポケットコイルやボンネルコイルは自治体に粗大ごみとして出すか、次項の方法で処分することを検討してみましょう。
高級マットレスなら買取業者に依頼する
ポケットコイルやボンネルコイルのようなコイル系で、シモンズやシーリーなどの高級メーカーのマットレスなら粗大ごみに出すよりも、買取業者に依頼した方が良いでしょう。
マットレスの状態やブランドにもよりますが、買取業者に依頼することで無料で引き取ってもらえる、あるいは多少の買取金額が付くケースがあります。
マットレスを粗大ごみとして出す場合、自治体にもよりますが1,000円~3,000円程度の費用が掛かります。また、マットレスを決められた期日までに指定の場所まで自分で運ぶので、引っ越しと同じようにサイズを測り、搬出経路を考えるなどの手間があります。
買取業者に依頼すれば、自宅まで来て貰い、要らないマットレスを引き取ってもらえます。業者によっては、部屋の中に入って作業してもらえるので、マットレスを楽に処分することが可能です。
そのため、高級なコイル系マットレスは買取業者に依頼してみましょう。
引っ越し時運びやすいマットレス(車にもらくらく入る)
最近のマットレスには、分割式のマットレスを販売しているメーカーもあります。
三つ折り式と同じく、引っ越し等ではコンパクトに持ち運びできるのが利点です。
引っ越しの自力運搬もOKな分割式!(IWONU)イウォーヌマットレス!
ダブルサイズやクイーンサイズは、更に右側・左側も分かれている6分割式なので、運搬時も車にらくらく積み込みができます。
価格(税込) | セミシングル:66,000円 シングル:77,000円 セミダブル:88,000円 ダブル:99,000円 クイーン:110,000円 |
---|---|
素材 | ウレタンフォーム(オープンセル構造) |
硬さ | 硬さ(N)/ウレタン密度 (D (kg/m3) ) メモリーフォーム :60~75N/35D ソフト面(グレー) :120 N/29 D サポート面(ピンク):170 N/31 D ハード面(水色) :180 N/31 D 復元率:97% |
厚み | 22cm |
耐久性 | 密度高め |
保証 | 120日間トライアル 10年保証 |
当サイトマットレス大学が総力を挙げて全41メーカーを徹底比較し、スペックを数値化してランキングにしました。
コスパ抜群のマットレスはどれなのかが分かりますので、マットレス選びの参考にしてみてください。