「ポケットコイルとボンネルコイルマットレスの違いって何?」
「ポケットコイルとボンネルコイル、どっちがいいの?」
ポケットコイルとボンネルコイルベッドマットレスはどんな違いがあるのか、どっちがいいのか分からないという方も多いと思います。
ここでは、ポケットコイルとボンネルコイルのそれぞれの特徴・違いとメリット・デメリットをご紹介しています。
- ポケットコイルとボンネルコイルの違い
- ポケットコイルマットレスが合う人・ボンネルコイルマットレスが合う人
目次
ポケットコイルとボンネルコイルマットレスの違いを比較・解説!耐久性(寿命)や腰痛持ちにはどっちがいい?
ポケットコイルとボンネルコイルマットレスの違いを以下の表で簡単に確認しておきましょう。
比較項目 | ポケットコイル | ボンネルコイル |
---|---|---|
コイル画像 | ||
価格 | 高め | 安い |
コイルスプリング構造 | コイルが独立しており、体を点で支えるイメージ | コイルが全て繋がっており、面で支えるイメージ |
耐久性 | ||
体圧分散性 | ||
通気性 | ||
横揺れの無さ | ||
腰痛対策 | ||
寝心地 | 柔らかめ〜ふつう | 硬め |
ポケットコイルのベッドは、寝心地が良いですが、ボンネルコイルのベッドよりも耐久性にはやや劣るという特徴があります。
一方で、ボンネルコイルマットレスの寝心地は硬めで体圧分散が苦手なので「寝心地が良い」とはあまり感じにくいですが、耐久性は抜群に高いです。
また、腰痛対策に向いているのは一般的にはポケットコイルマットレスと言えます。
ボンネルコイルマットレスはスプリングが硬すぎるので正しい姿勢が維持できない可能性が高く腰に負担がかかるためです。
ポケットコイルとボンネルコイルはどっちがいい?
ポケットコイルとボンネルコイルはどっちがいいか、好みや体格などで合うマットレスは人それぞれ違いますが、基本的におすすめなのはポケットコイルマットレスです。
基本的にはポケットコイルがおすすめ!寝心地も腰痛にも良くホテルにも多く採用
ポケットコイルは寝心地が良く、ホテルにも多く採用されるタイプのベッドマットレスなので非常におすすめです。また、柔らかさの中に反発力もあり、腰痛に良いものも多いです。
一方で、ボンネルコイルのベッドは寝心地が硬く、横揺れがしやすいというデメリットがあるので、睡眠の質を上げたいという方にはあまりおすすめできません。
(ただし、体重が85kgを超える方や硬めの寝心地を求める方はボンネルコイルが合う可能性が高いと言えます。)
ポケットコイルマットレスの中でも、スプリングコイルが450個以上(シングルサイズの場合)のものを選ぶと耐久性や寝心地も安定するのでおすすめです。
ボンネルコイルの弱点を克服した「高密度連続スプリング」もおすすめ
高密度連続スプリングは以下の弱点を克服
- 体圧分散性が低い
- 振動が伝わりやすい
- キシキシ音が鳴りやすい
高密度連続スプリングは、フランスベッドが独自に開発をしたスプリングコイルです。
コイルの1列分を1本の金属で連続して作られているので、コイルが体の動きに合わせて伸縮して体圧分散性に優れているだけでなく、振動を吸収する機能も持ち合わせています。
ただし、寝心地は面で支えるので、やや硬めです。
日本では、唯一フランスベッドだけが製造、販売できるので、他のメーカーのものは存在しません。
次のボンネルコイルのおすすめランキングで、高密度連続スプリングの製品も紹介しています。
ポケットコイルが合う人・ボンネルコイルが合う人
ポケットコイルマットレスが合う人
ポケットコイルマットレスが合う人
- 腰痛持ちの方
- ホテルのような寝心地を求める方
- 一緒に寝ているパートナーの揺れに起こされたくない方
点で支えることで得られる、包み込むような寝心地や自然な寝姿勢、揺れが伝わりにくいなどの特徴を重視する人には、ポケットコイルマットレスがおすすめです。
ボンネルコイルマットレスが合う人
ボンネルコイルマットレスが合う人
- 硬めの寝心地が好きな方
- 体重が85kg以上の方
- 価格重視の方
- 子供
面で支えることで得られる、しっかり支えてくれる感触が好きな方はボンネルコイルマットレスがおすすめです。
ポケットコイルマットレスの特徴とメリット・デメリット
ポケットコイルの特徴は「点で支えること」
ポケットコイルマットレスは、不織布の袋に包まれた独立しているスプリングコイルを複数並べて構成されているので、点で体を支えてくれるのが特徴です。
ポケットコイルの配列方法は、並行配列と交互配列があります。
特徴 | |
---|---|
並行配列 | ・柔らかめの寝心地 ・通気性が良い ・耐久性は交互配列よりも劣る |
交互配列 | ・耐久性が高い ・並行配列よりもやや硬めの寝心地 ・揺れにくく安定感がある ・金額は高め |
並行配列は、コイルの独立性が保たれるのでスプリングの伸縮がしやすく、柔らかめの寝心地で、通気性が良くなるのもメリットの一つです。
しかし、コイル一つ一つへの負荷が高まるため、耐久性がやや落ちてしまいます。
交互配列は、一つのマットレスに配置されるコイルの数が増えるので、並行配列よりもやや硬めの寝心地のマットレスになります。
しかし、コイルの数が増えるので金額も高めの物が多いです。
ポケットコイルのメリット
ポケットコイルのメリットは4つあります。
ポケットコイルのメリット
- 体圧分散性に優れ、腰痛に良い
- 寝心地が良い
- 横揺れしない
- 通気性が良い
それぞれについて詳しく見てみましょう。
メリット①体圧分散性に優れ、腰痛に良い
ポケットコイルマットレスのベッドは点で支えてくれるので、腰や肩などの部分は適度に沈み、他の部分はあまり沈まないので、立っている時の姿勢に近い寝姿勢を保ってくれます。
体圧分散に優れ、理想的な寝姿勢を保つことで、腰への負担が軽減されるので、腰痛のある人も快適な寝心地が得られます。
メリット②寝心地が良い
ポケットコイルは適度に沈んで体を受け止めてくれるので、ふんわりとした寝心地を感じられます。
それぞれ独立したポケットコイルが体の形に沿って沈むので、無理のない自然な姿勢になるのも寝心地に大きく関わっています。
メリット③横揺れしない
ポケットコイルはそれぞれのコイルが独立しているため、コイル同士が揺れに連動しにくいため、寝返りなどでの横揺れがありません。
揺れで自分の睡眠を邪魔することがないだけでなく、同じマットレスに二人で寝る場合などは横揺れしないので、寝返りなどの振動で一緒に寝る相手に迷惑をかけることがないので安心です。
以下の動画が分かりやすいかと思います。
メリット④通気性が良い
ポケットコイルベッドは「通気性が悪い」と言われてしまいがちですが、実際は使用していて通気性の悪さを実感するほどのものではありません。
通気性が気になる場合は、ポケットコイルの配列が並行配列のものの方がより通気性に優れています。
ポケットコイルのデメリット
ポケットコイルのデメリットは次の1点です。
ポケットコイルのデメリット
- 価格が高め
です。詳しく見てみましょう。
デメリット①価格が高め
ポケットコイルベッドはボンネルコイルに比べてコイルの数も多く、それぞれが不織布に包まれているなど構造が複雑になっているため、価格設定が高めのものが多いです。
ポケットコイルの配列方法でも、交互配列の方がコイルの数が多いためにより価格が上がる
ことになります。
ポケットコイルの中にも2万円以下で買える安価なものは存在しますが、品質や耐久性が低いものが多いのであまりおすすめはできません。
ボンネルコイルマットレスの特徴とメリット・デメリット
ボンネルコイルの特徴は「面で支えること」
ボンネルコイルは、ポケットコイルとは違い、スプリングコイルが左右で連結されているので、一つの面として体を支えてくれます。
硬めの寝心地で、スプリングコイル同士連結されていることでコイルにかかる負荷が分散されて耐久性に優れています。
反発力が非常に高いので、体が沈み込み過ぎず、寝返りがしやすいのも特徴です。
ボンネルコイルのメリット
ボンネルコイルベッドマットレスのメリットは3つあります。
ボンネルコイルのメリット
- 耐久性が高い
- 通気性が良い
- 価格が安め
それぞれについて詳しく見てみましょう。
メリット①耐久性が高い
ボンネルコイルマットレスはコイルが左右に連結されているので、圧力に対して部分的に負荷がかかりにくくなっています。
マットレス全体で面で体を支える特徴がそのまま高い耐久性につながっています。
メリット②通気性が良い
ポケットコイルのようにコイルが不織布で包まれていない分、通気性が良いです。
コイルは金属なので、湿気が溜まってしまうと錆の原因になってしまいます。
通気性は寝心地だけでなく、耐久性にも重要なメリットになります。
メリット③価格が安め
ボンネルコイルマットレスは、ポケットコイルのように不織布で一つ一つ包まれていないので構造も簡単で、コイルの数が少なめなので、価格自体も安めの設定の物が多いです。
ボンネルコイルのデメリット
ボンネルコイルベッドのデメリットは4つあります。
ボンネルコイルのデメリット
- 寝心地が硬い
- 体圧分散性が低く腰痛に悪い
- 振動が伝わりやすい
- キシキシと音が鳴りやすい
それぞれについて詳しく見てみましょう。
デメリット①寝心地が硬い
ボンネルコイルのしっかりと面で支える特徴は、寝心地が硬いと感じられる場合があります。
せんべい布団のような寝心地なので、睡眠の質は上がりにくいですし、包まれるような柔らかい寝心地が好みの人にはあまり向きません。
デメリット②体圧分散性が低く腰痛に悪い
ボンネルコイルは面で支える分、体圧分散性が低くなってしまい腰痛に悪影響を与える可能性があります。
腰痛に悩んでいる人には、あまりおすすめできません。
デメリット③振動が伝わりやすい
コイル同士が左右で連結されているボンネルコイルマットレスは、連結されているために振動が伝わりやすい(横揺れがしやすい)特徴があります。
揺れが強いとふと目が覚めてしまったり、一緒のマットレスで二人で寝ている場合などは相手を起こしてしまう可能性もあります。
一緒に寝ている相手に迷惑をかけまいとすることも安眠の妨げになってしまいますので、二人以上で寝ている場合はボンネルコイルは避けた方が無難です。
デメリット④キシキシと音が鳴りやすい
ボンネルコイルのベッドマットレスは、コイル同士が連結されていて不織布などに包まれていないので、経年劣化によってコイルの伸び縮みするキシキシという音が鳴りやすいです。
夜中にキシキシと鳴るのは思っているよりも耳障りなので、気になる人はよく検討しましょう。
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