
「高反発マットレスの素材って何が使われているの?」
「素材それぞれの特徴や寝心地、選び方を知りたい・・・」
高反発マットレスの素材は主に2種類、意味を広げると全部で5種類あります。
それぞれのマットレス素材で特徴が違うので、寝心地や使い勝手が大きく変わってきます。
ここでは、高反発マットレスに使われる素材と、その特徴、低反発とは何が違うのかについて詳しく解説していきます。
- 高反発マットレスに使われる各素材の特徴
- 低反発と高反発素材の違い
目次
高反発マットレスとは?
高反発マットレスは、重みに対して跳ね返す反発力が強いマットレスのこと。体が沈み込むのを防ぎ、しっかり支えるのが特徴です。
メリット
高反発マットレスは、体をしっかり支えられるため正しい姿勢で眠れることです。体が沈み過ぎないため寝返りも打ちやすく、腰痛にもおすすめ。耐久性も良いので、長く使い続けられます。
また、柔らかい低反発タイプに比べて通気性にも優れているものが多く、蒸れにくいのも特徴です。通気性が良いと涼しく眠れるだけでなく、手入れがしやすいのもメリットです。
デメリット
高反発マットレスの中には反発性が高く、固いものもあります。身体の出っ張っている部分が当たって痛くなることも。
また包み込まれるような寝心地の低反発と比べると、固いマットレスは寝心地が良いと言いにくいものもあります。特に体重が軽い方は沈み込みが少ないため、高反発をより固いと感じやすいでしょう。
高反発マットレスの素材一覧
高反発マットレスの代表的な素材 | 代表的なマットレスメーカー |
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高反発ウレタン素材![]() ![]() |
西川エアー モットン マニフレックス |
ファイバー素材![]() ![]() |
エアウィーヴ エアリーマットレス ブレスエアー |
一般的には上記を高反発マットレスと言っていますが、以下の3種類も広い意味では高反発マットレスと言えます。
広い意味で高反発マットレスの素材 | 代表的なマットレスメーカー |
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ポケットコイル素材![]() ![]() |
シモンズ サータ |
ボンネルコイル素材 (高密度連続スプリング・ポスチャーテックコイル) ![]() ![]() |
フランスベッド シーリー |
ラテックス素材![]() ![]() |
PanPan Amore TENTIAL |
上記の高反発マットレス素材についての特徴を詳しく解説していきます。
高反発マットレスの素材の特徴
高反発マットレスに使われている素材は上記で紹介したウレタン・ファイバー・ポケットコイル・ボンネルコイル・ラテックスなどがあります。それぞれに特徴が異なるので詳しく見ていきましょう。
ウレタンの特徴(モットンなど)
内容 | |
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高反発ウレタンの良い特徴 | ・体圧分散性が高く寝心地が良い ・反発力があり寝返りが打ちやすい ・品質が高いものでも比較的リーズナブル ・処分が簡単 |
高反発ウレタンの悪い特徴 | ・通気性が悪い ・水と熱に弱い |
高反発ウレタン素材のマットレスの特徴を詳しく解説します。
体圧分散性が高く寝心地が良い
体圧分散とは、寝ている時に体にかかる圧力を分散させる力のことで、体圧分散性が高く一部に負荷が集中することがないので快適に眠ることができます。
反発力があり寝返りが打ちやすい
低反発マットレスを想像してほしいのですが、低反発の場合は寝返りの度に沈み込んでしまい、力を入れないと寝返りがしにくいです。
高反発マットレスは、寝返りの時に力がかからないので腰に負担がかかりにくいとも言えます。
品質が高いものでも比較的リーズナブル
品質の高いものでも高反発ウレタン素材のマットレスはシングルサイズで4〜5万円ほどで購入できることが多いです。
ポケットコイルやボンネルコイルなどのスプリングマットレスの場合は、品質の良いものを買おうとすると10万円以上になることがほどんどなので、その点でも高反発ウレタンマットレスはリーズナブルと言えます。
処分が簡単
なので、捨てる時にも家庭ゴミで出せてしまうため、処分が非常に簡単です。スプリングマットレスだと、こうもいかないので高反発ウレタンの良い特徴と言えます。
通気性が悪い
また、湿気を逃す力が弱いため、マットレスと床の間に湿気が溜まりやすく、手入れを怠るとカビが生える可能性が高いです。
水と熱に弱い
丸洗いできないので、クリーニングもできず、なるべく汚さずに使用するというのが重要になります。
例えば、マットレスプロテクターやマットレスパッドを使ってマットレス本体を保護するなどの工夫も必要です。
また、高反発ウレタン素材は熱に弱いので天日干しもNGです。
高反発素材2 ファイバーの特徴
内容 | |
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高反発ファイバー素材の良い特徴 | ・丸洗いできる ・反発力が高く寝返りがしやすい ・通気性が良い ・処分が簡単 |
高反発ファイバー素材の悪い特徴 | ・寝心地が硬め ・冬が寒い |
高反発ファイバー素材のマットレスの特徴を詳しく解説します。
丸洗いできる
汚れたらいつでも好きな時にシャワーで汚れを流すだけなので常に清潔な状態を維持することができます。
反発力が高く寝返りがしやすい
寝返りする時に力があまり必要ないので、腰に負担がかかりにくいです。
通気性が良い
ファイバー素材のマットレスは次のようにポリエチレン樹脂が絡まり合って構成されています。
上記のように、空洞部分が多いので非常に通気性がよく湿気を逃してくれて快適に使えます。
この通気性の良さによって、ファイバー素材の高反発マットレスは蒸れにくく、カビが生えにくいです。
処分が簡単
家庭ゴミに出せるため、引き取ってもらったり、粗大ゴミに出したりする費用がいらないのが特徴です。
寝心地が硬め
硬い寝心地が好きな人にとっては、良い特徴とも言えますが、そうでない方が一般的には多いので悪い特徴として掲載しています。
冬が寒い
夏は蒸れずに涼しい反面、冬は寒いと感じる方も中にはいるでしょう。
※エアウィーヴのエアファイバーは冬に寒いという欠点を克服しているので、この特徴は該当しません
高反発素材3 ポケットコイルの特徴
内容 | |
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ポケットコイル素材の良い特徴 | ・体圧分散性が高く寝心地が良い ・通気性が高い ・耐久性が高い |
ポケットコイル素材の悪い特徴 | ・価格が高め ・処分しにくい |
ポケットコイル素材の特徴を詳しく解説します。
体圧分散性が高く寝心地が良い
体の一部だけに負担がかかることがないので、とても寝心地が良く感じられます。
通気性が高い
なぜなら、素材がコイルなので、空気の通り道が多く、湿気を溜め込みにくい構造になっているからです。
ポケットコイルの良い特徴③耐久性が高い
高反発マットレスの中でもポケットコイルは素材にスプリングを使用していますので、耐久性は非常に高いと言えます。
ポケットコイルの悪い特徴①価格が高め
特に、高級マットレスに使われることが多い素材で、品質の良いものは安くても10万円以上、高いものだと50万円以上することがあります。
処分しにくい
コイルが金属なので、自宅で解体することは困難なので、基本は自分で廃棄場に持っていくか、引き取ってもらうというコストや大きな労力のかかる選択肢を選ぶしかありません。
高反発素材4 ボンネルコイルの特徴
内容 | |
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ボンネルコイル素材の良い特徴 | ・比較的リーズナブル ・通気性が高い ・耐久性が高い |
ボンネルコイル素材の悪い特徴 | ・体圧分散性が低く、寝心地が硬め ・処分しにくい ・横揺れする |
ボンネルコイル素材の特徴を詳しく解説します。
比較的リーズナブル
5万円以下で買えるものも多く、比較的買いやすいと言えるでしょう。ただし、高いものは10万円以上するものもあります。
通気性が高い
高反発マットレス素材の中でも、ポケットコイル同様に通気性が高いのがボンネルコイルです。
こちらも、素材のスプリング部分に空洞が多いため、空気の通り道が多く非常にカビにくい構造になっています。
耐久性が高い
高反発マットレス素材の中で、もっとも耐久性があるのがボンネルコイルです。
コイルが一面で繋がっているので、頑丈でへたりにくいです。ただし、もちろんコイルの品質にも左右されます。
体圧分散性が低く、寝心地が硬め
コイルが繋がっているので、体圧分散性も低いです。
硬めの寝心地が好きな人にはぴったりなのですが、一般的にはソフトな寝心地が好きな方が多いので、悪い点に分類しています。
処分しにくい
こちらも引き取りなどで対応してもらうしかありません。
高反発ウレタンや高反発ファイバー素材は比較的簡単に処分できるので、ボンネルコイル特有の悪い特徴と言えます。
横揺れする
コイルが繋がっているので、どこかが揺れると全体が揺れてしまう構造になっているのがボンネルコイル素材のマットレスです。
高反発マットレス素材の中でも一番横揺れしたり、振動が伝わりやすいと言えます。
高反発素材5 ラテックスの特徴
内容 | |
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ラテックス素材の良い特徴 | ・体圧分散性が高口コミ寝心地が良い ・耐久性が高い |
ラテックス素材の悪い特徴 | ・ゴム臭がする ・重い |
ラテックス素材のマットレスの特徴を詳しく解説します。
体圧分散性が高く寝心地が良い
高反発マットレス素材の中で、ラテックスは体圧分散性が高い部類に入ります。体の一部に負担をかけることなく、負荷を分散して眠ることが可能です。
寝心地が良いと感じる人が多いでしょう。
耐久性が高い
高反発マットレス素材の中で、ラテックスはコイル系の次に耐久性が高いと言えます。
へたりにくいので、寿命としては6〜9年ほどは長持ちする傾向にあります。
ゴム臭がする
ラテックス素材はゴムの樹液から作られているだけあり、ゴム臭がすることは覚悟しておいた方が良いです。
しばらくすると慣れますが、臭いに敏感な方はかなり気になる可能性もあります。
重い
高反発マットレス素材の中でもラテックスは重い部類に入ります。ポケットコイルやボンネルコイルも重いのですが、基本ベッドに敷きっぱなしです。
しかし、ラテックスはベッドを使わず、押入れやクローゼットにしまったりする方も多いです。
毎日場所を移動させるには苦痛なレベルの重さなので注意が必要です。



低品質な高反発素材のマットレスはNG
例えば、低品質の高反発ウレタン素材であれば体圧分散は良いとは言えません。安い高反発マットレスを購入する場合は特に注意しましょう。
あくまで目安になってしまいますが、価格帯で言うと、3万円以下の高反発マットレスは、低品質な素材が使われている可能性は高いです。
高反発素材マットレスの方が低反発よりもおすすめの理由
高反発マットレスに使われる素材は、低反発マットレスと比べて次の点が良いと言えます。
高反発素材の良い点
- 反発力が高く、寝返りがしやすいので腰に負荷がかかりにくい
- 腰が沈み込みにくいので正しい姿勢が保てる
低反発マットレス素材は、寝返りがしにくいので腰に悪い影響を与える可能性が高いため、当サイトでは推奨していません。


また、低反発素材は腰のあたりが沈み込み過ぎてしまうので、体や腰に悪影響を与える可能性が高いです。


以下の記事でも詳しく書いていますので、気になる方は読んでみてください。



高反発マットレスをスペックで比較したランキングを知りたい方は次の記事をご覧ください。
