「マットレスの干し方ってどうやるの?」
「布団と同じように天日干しで干すの・・?」
ベッドマットレスのダニが心配な場合や、汚れてしまったなどの理由で干したいけれどやり方がわからないという人もいますよね。
マットレスは布団と同様、基本的に定期的に干すものですが、マットレスの種類や使っているアイテムによっては干し方が異なります。間違った干し方をしてしまうと、マットレスを痛めてしまう可能性も。
ここでは、マットレスを干さないとどうなるのかや干し方、干す頻度や時間を減らす方法などを詳しく解説していきます。正しい干し方でマットレスを快適に保ちましょう。
- マットレスの干し方
- マットレスを干す時間と頻度
- マットレスを干すのが面倒な人におすすめのアイテム
目次
マットレスを干さないとどうなる?
マットレスは種類や使っている保護アイテムにもよりますが、基本的には布団同様に絶対干すのが鉄則です。
マットレスを干さない(乾燥させない)とどうなるのか、3つの未来を解説します。
ベッド・マットレスを干さないとダニが発生する
マットレスを干さないと寝汗が本体に染み込んでしまい、湿気がたまり、ジメジメとした湿った環境になってしまいます。
湿った環境はダニが好むため、必然的にダニの住処となってしまう可能性が高くなるのです。
乾燥させることでダニが好む環境を作らないようにするのが大事なのです。
干さないとカビが発生する
マットレスを干さないと、寝汗がマットレスと床の間に溜まっていきます。また、寝ている時のマットレスの温度と、床の温度差で結露ができますが、どんどん湿気として溜まっていきます。
これらの湿気がマットレス下に溜まってしまうと、床にもマットレスにもカビが生える原因になるのです。
通気性が悪いものは、カビが生えるスピードは敷布団よりも格段に早いので注意が必要です。
干さないと劣化が早まる
マットレスは湿気や水に弱いものが多いので、干さないと単純に劣化しやすくなります。
マットレスを干さないと湿気が外に放出される機会がなくなってしまい、ずっと滞留してマットレスにダメージを与え続けるからです。
特に、ウレタン系のマットレスはへたりやすくなったりするので要注意です。
【種類別】マットレスを干す頻度と時間
一言でマットレスと言っても様々な種類があります。種類に応じて、干す頻度や時間、場所などが異なるため、しっかり把握しておくことが重要です。間違った干し方をしてしまうと、マットレスを痛めてしまう可能性があるので気をつけましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
干す頻度と時間
マットレスの干す頻度や時間は、種類によって異なります。どのマットレスを使っているのか確認し、下の表でチェックしてみてください。
マットレスの種類 | 干す時間 | 干す頻度 |
---|---|---|
ウレタン・ラテックス系 | 3〜4時間程度 | 3日に一回 |
ファイバー系 | 2〜3時間 | 洗ったとき |
ボンネル・ポケットコイル系 | 2〜3時間 | 1〜2週間に一回 |
詳しくみていきましょう。
ウレタン・ラテックス系マットレス
ウレタン、ラテックス系マットレスは、次の干す(立てかけ)時間と頻度がおすすめです。
干す時間:3〜4時間程度
干す頻度:3日に1回
ウレタンやラテックス系は通気性が悪く、こまめに干すのがポイントです。期間が開くとカビが生えたり、ダニが発生してしまうため要注意。
頻繁に、そしてしっかり陰干ししてカビやダニを防ぐのを防ぎましょう。
ファイバー系マットレス
ファイバー系マットレスの干す(立てかけ)時間と頻度は次の通りです。
干す時間:2〜3時間
干す頻度:汚れが気になるとき
エアウィーヴのようなファイバー系マットレスは通気性が非常に良く、頻繁に干す必要はありません。
汚れが気になったら、シャワーで丸洗いし、そのあとに乾くまで干せばOKです。常に清潔に使えるというのがファイバー系マットレスのメリットですね。
コイル系ベッドマットレス
ボンネルコイルやポケットコイルなど、コイル系(分厚いタイプ)のベッドマットレスの干す(立てかけ)時間と頻度は次が目安です。
干す時間:2〜3時間
干す頻度:1〜2週間
コイル系マットレスは、上記の時間と頻度で干すのが理想です。コイル系は中身がスプリングのため通気性が良いので、頻繁に干す必要はりません。
カバーやシーツを交換するタイミングで2〜3時間干してあげると良いでしょう。
マットレスを干す前にすること
マットレスを干すときには、まずシーツや布団などマットレスの上に載っているものは全て外しましょう。せっかく干してもシーツなどが覆っている状態だと、湿気が逃げにくくなります。マットレスだけにすることで風通りが良くなり、換気できるでしょう。
また、余裕があるならマットレスに掃除機をかけたり、シミなどを簡単に拭き掃除してから干すとよりきれいになりますよ。
【種類別】マットレスの干し方
ここからは、ウレタン・ラテックス・ファイバー系の「ノンコイル系マットレス」と「コイル系マットレス」、「三つ折りマットレス」に分けて、干し方を紹介します。
ノンコイル系マットレスの干し方
ウレタン・ラテックス・ファイバー系などコイルを使用していないマットレスの干し方は次のとおり。
- 風通しの良い場所に立てかける
ノンコイル系マットレスは風通しの良い場所に立てかけて、こまめに干すようにしましょう。軽いタイプが多いので、持ち運びもしやすいでしょう。
コイル系マットレスの干し方
コイル系のベッドマットレスは重いので、持ち運ぶのがとても困難なため、次のどちらかの方法で干します。
- そのまま壁に立てかけて扇風機で乾かす
- 扇風機で乾かす
そのまま壁に立てかけられそうなら、立てかけて干しましょう。大きいサイズは重く、立てかけることすら困難な場合があるので無理は禁物です。
難しそうなら、マットレスとベッドフレームの間に本を挟んで空洞を作り扇風機を当てれば、風通しは良くなります。
時間の余裕があれば、干している間にシーツやカバーを外して洗濯し、マットレスは掃除機をかけておくのがおすすめ。ダニの発生が防げて清潔に使うことができますよ。
三つ折りマットレスの干し方
三つ折り(折りたたみ)マットレスは、持ち運びできるものがほとんど。干し方はノンコイル系と同じで、風通しの良いところに立てかけておけば大丈夫です。画像のように自立する物は立てておけば大丈夫です。
もし、持ち運びできないような三つ折りマットレスであれば、コイル系のベッドマットレスと同様に扇風機を用いて干すようにしましょう。
脚付きマットレスは干さなくていい?
脚付きマットレスはマットレスと脚が一体となったタイプです。下に空間があるため通気性がよく、基本的に干す必要はないでしょう。
ただし、脚の下に荷物を置いていたり、壁にくっつけていたりすると湿気が溜まりやすくなります。このような場合は、下のようなメンテナンスを行いましょう。
- 脚の下に置いている荷物を出して換気する
- そのまま窓際に移動して風を当てる
- 扇風機を当てる
特に下の空間に荷物を置いてしまうと、通気が悪くなるので、あまり詰め込みすぎないようにしましょう。
マットレスを干すのは室内がベスト
マットレスには「高反発/低反発ウレタン」「ポケット/ボンネルコイル」「ラテックス」「ファイバー系」という種類がありますが、どのタイプも陰干しが基本です。室内の風通しの良い場所で干しましょう。殺菌効果があるからと天日干し(外干し)にするのは、絶対にNGです。
マットレスの種類 | 天日干し | 干し方 |
---|---|---|
高反発ウレタンマットレス | 素材が劣化するためNG | 風通しの良いところに立てかけて陰干し |
高反発ファイバーマットレス | 素材が劣化するためNG | 風通しの良いところに立てかけて陰干し |
ポケットコイルマットレス | 側生地や詰め物が劣化するためNG | 立てかけて扇風機をかけながら干す |
ボンネルコイルマットレス | 側生地や詰め物が劣化するためNG | 立てかけて扇風機をかけながら干す |
低反発ウレタンマットレス | 素材が劣化するためNG | 風通しの良いところに立てかけて陰干し |
ラテックスマットレス | 素材が劣化するためNG | 風通しの良いところに立てかけて陰干し |
特に、ウレタン系やファイバー系のマットレスは熱に弱いので、天日干しは絶対にやめておきましょう。
※天日干しがOKと記載のあるマットレスに関しても干す時間は1〜2時間程度に留めた方が良いでしょう。
マットレスの干す頻度を減らすアイテム
マットレスが重くてあまり干せない場合や、干す回数を減らしたい場合には、次のおすすめのアイテムで対処しましょう。
- 防水マットレスプロテクター
- 敷きパッド・ベッドパッド
- 除湿シート
それぞれの役割を解説します。
防水マットレスプロテクターであらゆる汚れをガード
防水マットレスプロテクターを使えば、マットレスを干す頻度が大きく減らせます。
マットレスへの寝汗や皮脂の浸透はもちろん、あらゆる汚れから守れます。また、湿気がこもりにくいのでカビやダニにも対応できます。
除湿シートなどのアイテムと併用すれば、数週間に一回程度干せばOK!さらにマットレスも長持ちするので、マットレスを長く使いたい方にもおすすめです。
敷きパッド・ベッドパッドで寝汗や皮脂をガード
マットレスプロテクターほどではありませんが、寝汗や皮脂からマットレスを守ってくれます。またシーツなどと一緒に手軽に洗濯できるのでお手入れも楽です。
敷きパッド・ベッドパッドを使用するなら、次の干す頻度が目安になります。
マットレスの種類 | 敷きパッド・ベッドパッドを使った時の 干す頻度の目安 |
---|---|
ウレタン・ラテックス系 | 1〜2週間に一回 |
コイル系 | 3週間に一回程度 |
あくまで目安ですが、使わない場合と比べて大幅にお手入れの手間を省けます。
除湿シートでカビを生えにくくする
除湿シートは、マットレスの下に敷いて湿気が溜まらないようにするアイテム。特にウレタン・ラテックス系はマットレスの下に湿気が溜まりやすいので、非常におすすめのアイテムです。
除湿シートを使うことで、カビが生える確率が大きく下がるので、干す頻度も少なくできます。しかし全く干さなくても良いというわけではないので、定期的にお手入れ場しましょう。
カバー(シーツ)を付けるだけではなく、ここで紹介したものを利用し、湿気からマットレスを守るようにしましょう。
マットレスの干し方Q&A
マットレスの干し方を質問形式でまとめてみました
マットレスは天日干しできる?
マットレスは熱に弱く劣化する物が多いために、室内で陰干ししましょう
重いマットレスはどうしたらいい?
複数人で片側を持ち上げて、壁に立てかけてください。
人数がいない場合は、少し持ち上げて、本などを挟んで隙間を作ってください。
風通しが悪いようであれば、扇風機の風をあてます。
ダブルサイズ以上の大きなマットレスの干し方は?
重いマットレスと同様に、複数人で壁に立てかける
又は、間に本などを挟んで、扇風機の風をあててください。
マンションでの干し方は?
マンシャンや団地は環境によっては、風通しのわるい場合も考えられます
その場合は、重いマットレスの時と同様に、立てかけて、扇風機の風をあてましょう
すでにカビがはえてしまった時の対処法は?
慌てず、エタノール等で菌を除去しましょう。
詳しくは下記を御覧ください。
マットレスを乾かす方法は?布団乾燥機やドライヤー使っても良い?
マットレスを乾かすのに、ドライヤーや布団乾燥機の使用はおすすめしません!
マットレスの素材は熱に弱いものが多く劣化を早める原因となります。
立てかけて扇風機の風をあてる程度にとどめましょう。
どうしても、湿気が多く使う場合は、弱めに短時間使うようにしてください。
マットレスを干したくない!めんどくさい!
全く干さないと言う事はできませんが、干す間隔を長めにする事はできます
- 床板が「すのこ」のベッドを使う
- ファイバー系のマットレスに買い替える
- マットレスの下に「除湿シート」を敷く
- マットレスプロテクターでマットレスを包む
- 寝室で定期的に除湿機を使う
全てでなくて良いので、複数のアイテムを使う事で、湿気が溜まる事が少なくなり
干すタイミングをずらす事は可能です。
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