
「敷布団の寿命ってどのくらいなの?」
敷布団を使っている人も、これから買おうとしている人も、寿命はどのくらいなのか?というのは気になっている人も多いと思います。
ここでは、敷布団の素材別、メーカー別の寿命や、買い替えどきの目安などを詳しく解説していきます。
敷布団の寿命【中材(素材)別】
まず、敷布団の寿命を中材(素材)別にご紹介していきます。それぞれ打ち直しの可否も記載しています。
羊毛(ウール)敷布団の寿命

羊毛の寿命 | 3〜6年 |
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打ち直し | 可 |
羊毛(ウール)は天然の状態でちぢれているため、へたりやすいという特徴があります。
ですので、1年程度で少しずつへたってきます。3〜4年たつと、へたりで寝心地の悪さが目立つようになるものもあります。
ポリエステル綿敷布団の寿命

ポリエステル綿の寿命 | 3年程度 |
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打ち直し | 不可 |
ポリエステル綿は少々へたりやすいという特徴があり、長期間使用してしまうと確実に寝心地を悪くしていきます。
トルマリン入り敷布団の寿命

トルマリンの寿命 | 3〜6年 |
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打ち直し | 可 |
鉱物であるルマリン素材を綿に練りこんだ敷布団です。
しかし、トルマリンを練りこんだからといって敷布団の寿命が上がるわけではありませんので、結果的にその練りこんだ中材(素材)の種類に依存します。
ウレタン(高反発素材)敷布団の寿命

ウレタン(高反発素材)の寿命 | 3年〜7年 |
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打ち直し | 不可 |
ムアツなどに代表されるウレタンフォームの敷布団。その中でも、高反発素材のものは、品質にもよりますが、寿命が長いものだと6〜7年持つものもあります。
ウレタン(低反発素材)敷布団の寿命

ウレタン(低反発素材)の寿命 | 3年程度 |
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打ち直し | 不可 |
ウレタン(低反発素材)は高反発に比べてへたりやすいです。また、底付きしやすく、あまり腰にも良くないという特徴があります。
木綿(コットン)敷布団の寿命

綿混紡の寿命 | 5年程度 |
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打ち直し | 可 |
吸湿性が高いことが特徴の木綿(コットン)。日本では定番の素材です。品質によって差がありますが、平均的には5年程度の寿命になります。
綿混紡(綿+ポリエステル)敷布団の寿命

綿混紡の寿命 | 3年〜5年 |
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打ち直し | 不可 |
綿100%よりもクッション性が高く、底つきしにくい特徴のある綿混紡です。綿とポリエステルの割合で寿命も変化し、ポリエステルの割合が多いとへたりやすくなります。
キャメル敷布団の寿命

キャメルの寿命 | 5年前後 |
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打ち直し | 可能なメーカーあり |
キャメルはらくだの毛から作られた素材で、価格が高めですが、体圧分散性が高く寝心地も良いのが特徴です。寿命はこまめに干したり手入れをしっかりしていれば、それなりに長く使うことができます。
真綿(シルク)敷布団の寿命

真綿(シルク)の寿命 | 3〜5年前後 |
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打ち直し | 打ち直しではなく、引き直しで再生可能 |
真綿(シルク)は吸湿性が高く、軽いですが、高価で洗濯しにくいのが特徴です。
寿命はそこそこといったところです。
敷布団の寿命【有名メーカー別】
敷布団の寿命を有名メーカー別にご紹介していきます。あくまで目安にはなりますが、大きくずれていることはないはずです。
東京西川の敷布団の寿命
寝具大手の東京西川の敷布団の場合、2〜3年が目安です。東京西川の公式サイトにも、次のように記載があります。
一般的なワタ物の敷き布団の寿命は、2~3年程度と考えております。お客様のご使用環境などにより異なりますので、へたり、汚れが気になった際のお買い換えをお薦めします。
東京西川公式
敷布団の使い方や使う環境によっても変わりますが、およそ2〜3年で買い替えと思っておくと良いでしょう。
昭和西川のムアツ敷布団の寿命
昭和西川のムアツ敷布団は、ウレタン製なので耐久性は高いです。およそ7〜8年使えると言えます。
昭和西川の公式サイトにも次の記載があります。
昭和西川の店舗にいらっしゃるお客様では、早い方で約5~6年のご使用でお取替えをなさるお客様もいらっしゃいます。ヘタリ等、特にお気にならないようでしたら、7、8年の継続使用が十分に可能です。
昭和西川muatsu Sleep Spa公式通販サイト
早くて5〜6年、長ければ7〜8年の寿命と考えておきましょう。
ニトリの敷布団の寿命
ニトリの敷布団の寿命は3年程度が限界と考えられます。
ニトリの敷布団には、へたりやすいポリエステル綿が詰め込まれているので、耐久性は低めです。
価格がリーズナブルな反面それなりの耐久性であると言えます。
雲のやすらぎ敷布団の寿命
雲のやすらぎ敷布団の寿命は6年〜8年程度が目安です。
中材にウレタンが使われており、へたりにくいのが特徴です。さらに使われているウレタンの密度が35Dと高密度なので耐久性は非常に高いと言えます。
エアウィーヴ敷布団の寿命
エアウィーヴの敷布団の寿命は5〜6年程度です。
エアウィーヴの敷布団には、エアファイバーという素材が使われています。高品質なウレタンほどの耐久性はありませんが、へたりにくい部類の素材を使っていると言えます。
敷布団はカビたら寿命?
敷布団はカビても必ずしも寿命というわけではなく、次の方法でカビを除去することが可能です。
- クリーニングに出す
- コインランドリーで洗う
ただし、クリーニングには5,000円〜10,000円程度かかりますし、コインランドリーでは失敗してしまうリスクがあります。
クリーニング代などを考えると、素直に買い替えた方が良いという可能性もあるので、買い替え予定の敷布団の金額などを考慮して、検討した方が良いでしょう。
以下の記事も参考にしてみてください。




敷布団は打ち直した方が安い?


「敷布団は打ち直したほうが安いのかな?それとも買い換えた方が安いのかな?」
敷布団の打ち直しというのは、中材である綿が押しつぶされてしまったものを引き離し、クッション性を再生させて再度縫い込む方法です。
敷布団がへたってきてしまった人は、打ち直しの費用と、買い換えの費用を天秤にかけて検討したいという人も多いのではと思います。
打ち直し費用の目安は、次のようになっています。
シングルサイズ | 9,000円前後 |
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セミダブルサイズ | 10,000円前後 |
ダブルサイズ | 13,000円前後 |
上記のとおり、打ち直し費用は、だいたい1万円くらいかかると思っておくと良いです。
高級な敷布団を使っているのであれば、1万円かけて打ち直しする価値はあるかもしれませんが、そこまで高級なものを使っていなければ買い換えを検討した方が良いです。
また、各素材の寿命の部分にも記載しましたが、そもそも打ち直しができない敷布団も存在しますので、その点も注意してください。
敷布団の買い替えどきのサインは?
- 購入した時よりも明らかにへたっている
- 腰の部分が凹んでしまっている
- カビのような臭いがする
- 敷布団の一部が硬かったり、膨らんでいたりする
上記のサインがあれば、敷布団には寿命が来ているということですが、それぞれについて詳しく解説します。
買い替えのサイン①購入した時よりも明らかにへたっている
敷布団が購入した時よりも、明らかにへたってぺたんこになっている場合は買い換えどきです。
そのまま寝ていると、床で寝ているのとあまり変わらず、疲れが取れないという状況に陥っていく可能性があります。
買い替えのサイン②腰の部分が凹んでしまっている
敷布団は腰の部分に一番重点がかかります。


手入れが甘いと、その腰部分だけ凹んでいる状態になってしまうのですが、寝姿勢が正しく取れないので腰が痛くなったり体が痛くなったりする可能性があります。
買い替えのサイン③カビのような臭いがする
敷布団からカビのような臭いがする時は、内部にカビが生えている可能性があります。
この場合、キルティング加工をしている敷布団は、コインランドリーで洗うこともできなくはないですが、クリーニングに出す方が無難です。
敷布団のクリーニング代(5,000円〜10,000円)と買い換えのどちらが良いか、金額などを考慮して検討をすると良いでしょう。
買い替えのサイン④敷布団の一部が硬かったり、膨らんでいたりする
敷布団の一部が硬かったり、膨らんでいたりする場合は、中の綿が一部に寄っているのが原因です。
この場合、打ち直しをして再生するしかありませんので、買い換えも検討することになります。
当サイトが総力を挙げて人気15メーカー(16商品)を徹底比較し、スペックを数値化してランキングにしました。
「寝心地」「耐久性」「腰痛対策」「価格・保証」を総合してどれがおすすめなのか分かりますので、敷布団選びの参考にしてみてください。