「高反発マットレスの硬さってどれを選べばいいんだろう・・?」
「硬さを調べると出てくるニュートンってそもそも何なの?」
高反発マットレスを調べていると、ニュートンという単語をよく聞くようになると思います。
このニュートンは、高反発ウレタンマットレスを選ぶ上で非常に重要な指標で、硬さを表しています。
ここでは、高反発マットレスのニュートン(硬さ)について、詳しい内容と、選び方について解説していきます。
- 高反発マットレスのニュートン数(硬さ)の意味
- ニュートン数(硬さ)が体に与える影響
- ニュートン数(硬さ)の選び方
目次
高反発マットレスのニュートン(N)数とは硬さの単位
高反発マットレスのニュートン数とは、そのウレタンマットレスの「硬さ(反発力)」を表す単位です。
寝心地が「柔らかく感じる」「硬く感じる」といった硬さのことです。
硬さは反発力のことですので、次のように3つの言葉はほとんど同じ意味を表しています。
ニュートン数 = 硬さ = 反発力
ニュートンは「N」で表すことができ、例えば、200N(ニュートン)と表記されるのが普通です。
ニュートンの値が高ければ高いほど、そのマットレスは硬いということになります。
マットレスが硬いというのは、反発力が高いと言い換えることもできます。
例えば、低反発のウレタンでできたマットレスはニュートン数は低く、反発力も低く、硬さも「柔らかい」と言うことができます。
高反発マットレスは110ニュートン(N)以上が目安
高反発マットレスは110ニュートン以上を指すのが一般的です。
次の消費者庁のホームページを見ると、110ニュートン以上を硬めと定義しています。
110ニュートン(11重量kg)以上 かため
75ニュートン(7.5重量kg)以上110ニュートン(11重量kg)未満 ふつう
75ニュートン(7.5重量kg)未満 やわらかめ
消費者庁ホームページ
75以上110ニュートン以下は、中反発、75ニュートン未満は低反発と読み取ることができます。
ただし、メーカーによっては、110ニュートン以下でも高反発として販売しているものもあるため、はっきりとした基準はないのが実情です。
高反発マットレスのニュートン(N)数が体に与える影響
高反発マットレスのニュートン数という数値は、「腰や体に負担がかかるか、かからないか」という影響があります。
例えば、ニュートン数が低い(柔らかい)低反発ウレタンマットレスであれば、体が沈み込み過ぎてしまって、次のように負荷が腰やお尻などの一点に集中してしまいます。
また、ニュートン数が低い(柔らかい)と、寝返りをする時に、筋力が必要になってきてしまい、体や腰に負担がかかります。
このニュートン数の低さ(反発力の低さ)が腰痛や睡眠疲労の原因になったりするのです。
一方で、ニュートン数(硬さ)がある程度高い高反発マットレスであれば、次のように正しい姿勢で眠ることができ、腰にも負担がかかることがありません。
当サイトで、低いニュートン数の低反発マットレスをおすすめせず、高反発マットレスを推奨しているのは、こういった理由があるためです。
体重に合ったマットレスのニュートン数(硬さの数値)はどれくらい?190Nや210Nは?
「高反発マットレスはニュートン数、つまり硬さの数値が高ければ高いほど良いんだ!」と勘違いされている方もいますが、実は硬ければ硬いほど良いというわけではありません。
硬すぎてしまうと(反発力が強過ぎてしまうと)、次のように出っ張っている部分に痛みを感じたり、圧迫感を感じてしまう可能性があるからです。
ですので、自分の体重に合ったニュートン数(硬さ)を選ぶのが一番重要になってきます。
50kg以下の人 | 100〜150N |
---|---|
50kg〜80kg未満の人 | 150N前後 |
80kg〜100kg未満の人 | 180N前後 |
100kg以上の人 | 190Nや210Nなどの高い反発力 |
上記はあくまで目安ではありますが、この表のとおり選んでおけば、大きな失敗はないはずです。
(ただし、メーカーが独自に適正体重を出している場合があるので、そこはその基準に従いましょう。)
自分の体重にちょうど良いニュートン数を選ぶことによって、次のように歪みのない寝姿勢を維持して眠ることができます。
150ニュートン程度が標準的で万人受けしやすい
高反発マットレスのニュートンは表をみて分かるとおり、硬さが150ニュートンあたりが万人受けしやすい硬さで安心です。
どれくらいの体型の方が合うかというと、50kg〜80kg未満の標準的な体型くらいの方に合う反発力です。
標準的な体型の方は、150ニュートンあたりで検討してみるのがおすすめです。
高反発マットレスのニュートン値の表記例
高反発マットレスのニュートン(硬さ)表記の例を、実際に販売されている商品で紹介します。
体重 | ニュートン数 | 合う体重の目安 |
---|---|---|
西川air | 130N(ふつう) 150N(かため) |
130N:50〜70kg 150N:60〜90kg |
モットン | 140N(やわらかめ) 170N(ふつう) 280N(かため) ※独自基準 |
140N:45kg以下 170N:46〜80kg 280N:81kg以上 |
雲のやすらぎ | 150N(ふつう) | 50〜100kg程度 |
マニフレックス(メッシュウィング) | 170N(ややかため) | 65〜100kg程度 |
エムリリー | 表面45/中心140N(やや柔らかめ) | 45〜70kg程度 |
人気の高反発マットレスはこのようなニュートン数になっています。
ほとんどのメーカーは、こちらで紹介した基準に合った表記をしていますが、モットンは独自の基準を持っているので注意しましょう。
また、エアウィーヴのようなファイバー素材を使っているマットレス製品はニュートン数で硬さを表すことができません。
210N(ニュートン)程度の高反発マットレスは体重100kg以上の人におすすめ
中には、210ニュートン程度というかなり硬い高反発マットレスも存在します。
210ニュートン程度の高反発マットレスを推奨するのは次のような方です。
- 硬いマットレスが好きな人
- 体重が100kg以上ある人
体重で選ぶのがベストではありますが、中には硬めが好きだったり、柔らかめが好きだったりと譲れない硬さの好みがある方もいると思います。
もし、硬いマットレスが好きな場合には200ニュートン程度を選ぶと良いです。
200ニュートンは一般的な高反発マットレスよりもかなり硬いため、硬めマットレスが好きな方、体重が重い方は満足できる可能性は高いです。
100kg以上ある方や、硬いマットレスが好きな方は190N、200N、210Nあたりを選ぶと良いでしょう。
高反発マットレスのニュートン数はあくまで指標!実際に寝てみるのがベスト
高反発マットレスのニュートン数について詳しく解説してきましたが、ニュートン数を完全に信頼するのはNGです。
数値はあくまで目安であり、メーカーや製品ごとに測り方が違ったり、間違えて掲載しているようなものもあるので注意が必要です。
やはり、実際に寝てみて硬さ(反発力)を確かめてみるのが一番確かな方法です。
最近のマットレスは、長期間の返金保証が付いているものもあり、じっくり試せることも多いので、まずは実際に寝てみることをおすすめします。
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