
「高反発マットレスの素材って何が使われているの?」
「素材それぞれの特徴や寝心地、選び方を知りたい・・・」
高反発マットレスの素材は主に2種類、意味を広げると全部で5種類あります。
それぞれのマットレス素材で特徴が違うので、寝心地や使い勝手が大きく変わってきます。
ここでは、高反発マットレスに使われる素材と、その特徴、低反発とは何が違うのかについて詳しく解説していきます。
- 高反発マットレスに使われる各素材の特徴
- 低反発と高反発素材の違い
目次
高反発マットレス素材一覧とそれぞれの特徴
高反発マットレスの素材とその代表的なマットレスメーカーは次のようになります。
高反発マットレスの代表的な素材 | 代表的なマットレスメーカー |
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高反発ウレタン素材 |
西川エアー モットン マニフレックス |
ファイバー素材 |
エアウィーヴ エアリーマットレス ブレスエアー |
一般的には上記を高反発マットレスと言っていますが、以下の3種類も広い意味では高反発マットレスと言えます。
広い意味で高反発マットレスの素材 | 代表的なマットレスメーカー |
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ポケットコイル素材 |
シモンズ サータ |
ボンネルコイル素材 (高密度連続スプリング・ポスチャーテックコイル) |
フランスベッド シーリー |
ラテックス素材 |
PanPan Amore |
上記の高反発マットレス素材についての特徴を詳しく解説していきます。
高反発素材①ウレタンの特徴(モットンなど)
高反発マットレスに使われるウレタン素材の良い点と悪い点は次の通りです。
内容 | |
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高反発ウレタンの良い特徴 | ・体圧分散性が高く寝心地が良い ・反発力があり寝返りが打ちやすい ・品質が高いものでも比較的リーズナブル ・処分が簡単 |
高反発ウレタンの悪い特徴 | ・通気性が悪い ・水と熱に弱い |
高反発ウレタン素材のマットレスの特徴を詳しく解説します。
高反発ウレタンの良い特徴①体圧分散性が高く寝心地が良い
高反発ウレタン素材のマットレスは一般的に体圧分散性が高く、寝ている時の負荷がかかりにくく寝心地が良いと言えます。
体圧分散とは、寝ている時に体にかかる圧力を分散させる力のことで、体圧分散性が高く一部に負荷が集中することがないので快適に眠ることができます。
高反発ウレタンの良い特徴②反発力があり寝返りが打ちやすい
高反発ウレタン素材のマットレスは、名前のとおり反発力が高いので、寝返りをその反発力でサポートしてくれ、簡単に寝返りが打てます。
低反発マットレスを想像してほしいのですが、低反発の場合は寝返りの度に沈み込んでしまい、力を入れないと寝返りがしにくいです。
高反発マットレスは、寝返りの時に力がかからないので腰に負担がかかりにくいとも言えます。
高反発ウレタンの良い特徴③品質が高いものでも比較的リーズナブル
高反発ウレタン素材のマットレスは、品質が高いものでも比較的安い価格で買うことができます。
品質の高いものでも高反発ウレタン素材のマットレスはシングルサイズで4〜5万円ほどで購入できることが多いです。
ポケットコイルやボンネルコイルなどのスプリングマットレスの場合は、品質の良いものを買おうとすると10万円以上になることがほどんどなので、その点でも高反発ウレタンマットレスはリーズナブルと言えます。
高反発ウレタンの良い特徴④処分が簡単
高反発ウレタン素材のマットレスは手でちぎろうと思えばちぎれるほど解体しやすいです。
なので、捨てる時にも家庭ゴミで出せてしまうため、処分が非常に簡単です。スプリングマットレスだと、こうもいかないので高反発ウレタンの良い特徴と言えます。
高反発ウレタンの悪い特徴①通気性が悪い
高反発ウレタン素材のマットレスは通気性が良いとは言えず、蒸れやすいです。
また、湿気を逃す力が弱いため、マットレスと床の間に湿気が溜まりやすく、手入れを怠るとカビが生える可能性が高いです。
高反発ウレタンの悪い特徴②水と熱に弱い
高反発ウレタン素材のマットレスは、水に弱いので丸洗いは絶対にできません。
丸洗いできないので、クリーニングもできず、なるべく汚さずに使用するというのが重要になります。
例えば、マットレスプロテクターやマットレスパッドを使ってマットレス本体を保護するなどの工夫も必要です。
また、高反発ウレタン素材は熱に弱いので天日干しもNGです。
高反発素材②ファイバーの特徴(エアーウィーヴなど)
高反発マットレスの素材の2つ目であるファイバーの良い点と悪い点について詳しく解説していきます。
内容 | |
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高反発ファイバー素材の良い特徴 | ・丸洗いできる ・反発力が高く寝返りがしやすい ・通気性が良い ・処分が簡単 |
高反発ファイバー素材の悪い特徴 | ・寝心地が硬め ・冬が寒い |
高反発ファイバー素材のマットレスの特徴を詳しく解説します。
高反発ファイバー素材の良い特徴①丸洗いできる
高反発ファイバー素材のマットレスは、シャワーで丸洗いすることが可能です。
汚れたらいつでも好きな時にシャワーで汚れを流すだけなので常に清潔な状態を維持することができます。
高反発ファイバー素材の良い特徴②反発力が高く寝返りがしやすい
ファイバー素材のマットレスは高反発ウレタンと同様に、反発力が高く寝返りがしやすいです。
寝返りする時に力があまり必要ないので、腰に負担がかかりにくいです。
高反発ファイバー素材の良い特徴③通気性が良い
ファイバー素材のマットレスは次のようにポリエチレン樹脂が絡まり合って構成されています。
上記のように、空洞部分が多いので非常に通気性がよく湿気を逃してくれて快適に使えます。
この通気性の良さによって、ファイバー素材の高反発マットレスは蒸れにくく、カビが生えにくいです。
高反発ファイバー素材の良い特徴④処分が簡単
ファイバー素材の高反発マットレスは、ウレタン同様にちぎろうと思えばちぎれるのでとても処分しやすいです。
家庭ゴミに出せるため、引き取ってもらったり、粗大ゴミに出したりする費用がいらないのが特徴です。
高反発ファイバー素材の悪い特徴①寝心地が硬め
ファイバー素材のマットレスは、体圧分散性は高反発ウレタンほどではなく寝心地も硬めです。
硬い寝心地が好きな人にとっては、良い特徴とも言えますが、そうでない方が一般的には多いので悪い特徴として掲載しています。
高反発ファイバー素材の悪い特徴②冬が寒い
ファイバー素材は通気性が良すぎるため、冬は冷気がマットレスを通して体に伝わってくる可能性がありますので、厚手のマットレスパッドなど、対策が必要になる場合があります。
夏は蒸れずに涼しい反面、冬は寒いと感じる方も中にはいるでしょう。
※エアウィーヴのエアファイバーは冬に寒いという欠点を克服しているので、この特徴は該当しません
高反発素材③ポケットコイルの特徴(サータ・NELLマットレスなど)
ポケットコイル素材も広い意味で高反発マットレスと言えます。良い点と悪い点をそれぞれ確認しておきましょう。
内容 | |
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ポケットコイル素材の良い特徴 | ・体圧分散性が高く寝心地が良い ・通気性が高い ・耐久性が高い |
ポケットコイル素材の悪い特徴 | ・価格が高め ・処分しにくい |
ポケットコイル素材の特徴を詳しく解説します。
ポケットコイルの良い特徴①体圧分散性が高く寝心地が良い
ポケットコイル素材はコイルが独立しており、高反発マットレスの中でも体圧分散性が高い構造になっています。
体の一部だけに負担がかかることがないので、とても寝心地が良く感じられます。
ポケットコイルの良い特徴②通気性が高い
ポケットコイル素材は高反発マットレスの中でも特に通気性が高いです。
なぜなら、素材がコイルなので、空気の通り道が多く、湿気を溜め込みにくい構造になっているからです。
ポケットコイルの良い特徴③耐久性が高い
高反発マットレスの中でもポケットコイルは素材にスプリングを使用していますので、耐久性は非常に高いと言えます。
ポケットコイルの悪い特徴①価格が高め
高反発に限らず全マットレス素材の中でポケットコイルは価格が高めと言えます。
特に、高級マットレスに使われることが多い素材で、品質の良いものは安くても10万円以上、高いものだと50万円以上することがあります。
ポケットコイルの悪い特徴①処分しにくい
高反発マットレスの素材の中でもポケットコイルは処分しにくいです。
コイルが金属なので、自宅で解体することは困難なので、基本は自分で廃棄場に持っていくか、引き取ってもらうというコストや大きな労力のかかる選択肢を選ぶしかありません。
高反発素材④ボンネルコイルの特徴
ボンネルコイル素材も高反発マットレスの一種と言えます。良い点悪い点は次の通りです。
内容 | |
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ボンネルコイル素材の良い特徴 | ・比較的リーズナブル ・通気性が高い ・耐久性が高い |
ボンネルコイル素材の悪い特徴 | ・体圧分散性が低く、寝心地が硬め ・処分しにくい ・横揺れする |
ボンネルコイル素材の特徴を詳しく解説します。
ボンネルコイルの良い特徴①比較的リーズナブル
高反発マットレス素材の中でも、ボンネルコイルはリーズナブルです。
5万円以下で買えるものも多く、比較的買いやすいと言えるでしょう。ただし、高いものは10万円以上するものもあります。
ボンネルコイルの良い特徴②通気性が高い
高反発マットレス素材の中でも、ポケットコイル同様に通気性が高いのがボンネルコイルです。
こちらも、素材のスプリング部分に空洞が多いため、空気の通り道が多く非常にカビにくい構造になっています。
ボンネルコイルの良い特徴③耐久性が高い
高反発マットレス素材の中で、もっとも耐久性があるのがボンネルコイルです。
コイルが一面で繋がっているので、頑丈でへたりにくいです。ただし、もちろんコイルの品質にも左右されます。
ボンネルコイルの悪い特徴①体圧分散性が低く、寝心地が硬め
高反発マットレス素材の中で、ボンネルコイルは一番寝心地が硬めです。
コイルが繋がっているので、体圧分散性も低いです。
硬めの寝心地が好きな人にはぴったりなのですが、一般的にはソフトな寝心地が好きな方が多いので、悪い点に分類しています。
ボンネルコイルの悪い特徴②処分しにくい
ボンネルコイル素材のマットレスも、ポケットコイル同様にスプリング部分を自分で解体できないので、非常に処分しにくいです。
こちらも引き取りなどで対応してもらうしかありません。
高反発ウレタンや高反発ファイバー素材は比較的簡単に処分できるので、ボンネルコイル特有の悪い特徴と言えます。
ボンネルコイルの悪い特徴①横揺れする
コイルが繋がっているので、どこかが揺れると全体が揺れてしまう構造になっているのがボンネルコイル素材のマットレスです。
高反発マットレス素材の中でも一番横揺れしたり、振動が伝わりやすいと言えます。
高反発素材⑤ラテックスの特徴
ラテックス素材も高反発マットレスの一種と言えます。ラテックスは天然ゴムの樹液から作られた素材で、次の良い点と悪い点があります。
内容 | |
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ラテックス素材の良い特徴 | ・体圧分散性が高口コミ寝心地が良い ・耐久性が高い |
ラテックス素材の悪い特徴 | ・ゴム臭がする ・重い |
ラテックス素材のマットレスの特徴を詳しく解説します。
ラテックスの良い特徴①体圧分散性が高く寝心地が良い
高反発マットレス素材の中で、ラテックスは体圧分散性が高い部類に入ります。体の一部に負担をかけることなく、負荷を分散して眠ることが可能です。
寝心地が良いと感じる人が多いでしょう。
ラテックスの良い特徴②耐久性が高い
高反発マットレス素材の中で、ラテックスはコイル系の次に耐久性が高いと言えます。
へたりにくいので、寿命としては6〜9年ほどは長持ちする傾向にあります。
ラテックスの悪い特徴①ゴム臭がする
ラテックス素材はゴムの樹液から作られているだけあり、ゴム臭がすることは覚悟しておいた方が良いです。
しばらくすると慣れますが、臭いに敏感な方はかなり気になる可能性もあります。
ラテックスの悪い特徴②重い
高反発マットレス素材の中でもラテックスは重い部類に入ります。ポケットコイルやボンネルコイルも重いのですが、基本ベッドに敷きっぱなしです。
しかし、ラテックスはベッドを使わず、押入れやクローゼットにしまったりする方も多いです。
毎日場所を移動させるには苦痛なレベルの重さなので注意が必要です。
低品質な高反発素材のマットレスは特徴が当てはまらない場合もある
これまで解説してきた高反発マットレスの良い特徴は高品質な素材にのみ適用されると思ってください。
例えば、低品質の高反発ウレタン素材であれば体圧分散は良いとは言えません。安い高反発マットレスを購入する場合は特に注意しましょう。
あくまで目安になってしまいますが、価格帯で言うと、3万円以下の高反発マットレスは、低品質な素材が使われている可能性は高いです。
高反発素材マットレスの方が低反発よりもおすすめの理由
高反発マットレスに使われる素材は、低反発マットレスと比べて次の点が良いと言えます。
高反発素材の良い点
- 反発力が高く、寝返りがしやすいので腰に負荷がかかりにくい
- 腰が沈み込みにくいので正しい姿勢が保てる
低反発マットレス素材は、寝返りがしにくいので腰に悪い影響を与える可能性が高いため、当サイトでは推奨していません。
また、低反発素材は腰のあたりが沈み込み過ぎてしまうので、体や腰に悪影響を与える可能性が高いです。
以下の記事でも詳しく書いていますので、気になる方は読んでみてください。
高反発マットレスをスペックで比較したランキングを知りたい方は次の記事をご覧ください。