
「スプリングマットレスとは、そもそもどのマットレスを指してるの?」
「スプリングマットレスの種類や見分け方を知りたい・・・」
スプリングマットレスとは、どのマットレスのことか分からないという方も多いと思います。
また、なんとなく分かっていても、スプリングベッドマットレスにどんな種類や特徴があるのか漠然としか知らないという方もいると思います。
そこで、ここではスプリングマットレスとは何ぞや?という点から、種類や見分け方、おすすめなどを詳しく、分かりやすく解説していきます。
- スプリングマットレスとは?種類と見分け方
- スプリングマットレスのおすすめ
- スプリング入りベッドマットレスの捨て方と処分
- スプリングマットレスの寿命
- スプリングマットレスの手入れ方法・洗い方
目次
スプリングマットレスとは?違いや種類と見分け方
スプリングマットレスとは、マットレス本体の中にスプリング(コイル)が入っている製品全般を指しています。
スプリングマットレスは大きく分けて以下の3種類があります。
スプリングマットレスの種類
- ボンネルコイルマットレス
- ポケットコイルマットレス
- その他特殊コイルマットレス(高密度連続スプリング等)
先にそれぞれのスプリングマットレスの違いをざっくりまとめておくと、次のような差があります。
スプリングマットレスの種類 | 体圧分散 | 耐久性 | 価格 | 見分け方 |
---|---|---|---|---|
ボンネルコイルスプリング |
安い | 手で押し込むと硬く、全体的に沈む | ||
ポケットコイルスプリング |
高い | 手で押し込むと柔らかめで、一部だけ沈む | ||
その他特殊コイルスプリング (高密度連続スプリング/ポスチャーテックコイルなど) |
高い | 以下ブランド独自のコイル ・フランスベッド=高密度連続スプリング ・シーリー=ポスチャーテックコイル |
基本的には商品説明にどのコイルが使われているか記載されており、それで見分けることができます。
当サイトとして、この3種類の中では「ポケットコイル」をおすすめしています。理由としては、ポケットコイルスプリングは一番体圧分散性が高く、寝心地も良いためです。
一方で、ボンネルコイルスプリングの寝心地は硬く、あまり一般ウケしない寝心地になります。
では、それぞれのスプリングマットレスについて詳細を見ていきましょう。
スプリングの種類①ボンネルコイルマットレスと見分け方
スプリングマットレスの種類の一つである、ボンネルコイルは「スプリングを押すと全体が動く(沈む)ようになっている」のが特徴です。多くのビジネスホテルで使われているマットレスです。
ベッドマットレス一面に繋がったスプリングを張り巡らせていて、ベッド全体が1つのスプリングのような動きをするので、「面で支えるマットレス」と言われてます。
ボンネルコイルマットレスのデメリット
ボンネルコイルスプリングのデメリットは3点です。
デメリット①軋む音が大きい
スプリングがマットレス全体に繋がっているため、動くとキシキシとうるさい音がするのがデメリットのひとつです。
デメリット②硬いので痛い場合がある
面で支えるスプリング構造のため、体圧分散性には優れません。
そのため、寝心地は硬いです。
硬いので、体の出っ張っている部分に負荷が集中し、中には痛いと感じる人もいるのがデメリットです。
デメリット③横揺れ
スプリングが全面で繋がっており、振動が伝わりやすいので横揺れを感じやすいです。2人以上で寝る場合は、誰かが起きたり、寝返りするとその振動をモロに感じるのがデメリットです。
ボンネルコイルマットレスのメリット
ボンネルコイルベッドマットレスのメリットは2点です。
メリット①価格が安い
ボンネルコイルスプリングマットレスは、比較的安価なものが多いです。価格重視で、硬いマットレスが好きという人には合っているといえます。
メリット②へたりにくい(耐久性が高い)
そのスプリング構造上、耐久性がとても高くへたりにくいのがメリットです。
マットレスの中でトップクラスの耐久性を持つのがこのボンネルコイルスプリングマットレスです。
スプリングの種類②ポケットコイルマットレスの特徴と見分け方
スプリングマットレスの種類のひとつであるポケットコイルは、次の動画のように「一つ一つ独立したスプリングがマットレス全体に埋め込まれている」のが特徴です。
ポケットコイルは、それぞれの独立したスプリング(バネ)が体を支えてくれるので、「点で支えるマットレス」と言われています。
ポケットコイルスプリングマットレスは高級マットレスの代名詞とも言えるシモンズが開発したものになりますが、現在でのコイルマットレスの主流になっています。
ポケットコイルマットレスのデメリット
ポケットコイルスプリングのデメリットは次の一点です。
デメリット①価格が高め
ポケットコイルベッドマットレスは価格が高いものが多いです。
高級マットレスで使用されてることが多いスプリングで、当然ですがクオリティが高いほど価格は高くなります。
ポケットコイルマットレスのメリット
ポケットコイルベッドマットレスのメリットは主に3点あります。
メリット①軋む音が小さい
ポケットコイルは、それぞれのスプリングが独立して動くようになっているので、振動を伝えにくいです。
そのため、ボンネルコイルマットレスと違ってマットレスが揺れても軋む音がしにくく、一緒に寝ている人にも振動が伝わりにくいです。
メリット②寝心地が良い
ポケットコイルスプリングマットレスは、点で支えるため、体重がかかったところだけ体が沈み込むという特徴があります。
そのため、体圧分散性が高く、一般的には寝心地が良いと言われています。
メリット③腰痛対策に良い
ポケットコイルマットレスは柔らかな寝心地の中でも、スプリングがしっかりと反発してくれるので寝返りが打ちやすいです。
さらに先ほども説明したような体圧分散性が高いという特徴もあるため、一点に負荷がかかることもなく、正しい姿勢で眠ることが出るので腰に負担がかかりにくく、腰痛対策にも良いとうのがメリットです。
スプリングの種類③特殊コイル(高密度連続スプリングマットレス等)の特徴と見分け方
特殊スプリングコイルマットレスとは、ある会社独自で作られた次のようなタイプが該当します。それぞれ、開発会社と商品説明で見分けることができます。
特殊コイルスプリングの 種類 |
開発会社で見分ける |
---|---|
高密度連続スプリング | フランスベッド |
ポスチャーテック | シーリー |
トルネードポケットコイル | ドリームベッド |
アワーグラスポケット | 東京スプリング |
高密度連続スプリング(フランスベッド社製)の特徴
高密度連続スプリングは、フランスベッド社が開発したスプリングマットレスで、ボンネルコイルから派生したものです。
高密度連続スプリングは、ボンネルコイルの以下のデメリットを克服した優秀なスプリングと言えます。
以下のボンネルコイルスプリングのデメリットを克服
- 横揺れする
- 体圧分散性が低い
次のように、スプリングそのものは独立しているわけではないのですが、振動が伝わりにくいのが特徴です。
ワイヤーのみで構成されている為、非常に通気性が良いのも特徴です。
ポスチャーテックコイル(シーリー社製)の特徴
ポスチャーテックコイルは高級ベッドブランドのシーリー社が独自に開発したスプリングマットレスです。
次の動画を見ると分かるのですが、ポスチャーテックコイルは、体重によって硬さが勝手に変わるという特徴があり、体圧分散性が高いのが特徴です。
トルネードポケットコイル(ドリームベッド社製)の特徴
トルネードポケットコイルは、ドリームベッド社が開発したスプリングマットレスです。ドリームベッドは、日本で唯一サータのライセンスを保有する会社です。
円錐形のスプリングを隣同士、上下を逆に並べることでスプリングを密集させ、ハードな寝心地を実現したポケットコイル になります。
アワーグラスポケット(東京スプリング社製)の特徴
アワーグラスポケットは、東京スプリング社が独自開発したスプリングマットレスです。
砂時計の形をしたスプリングで、普段は優しい感触ですが、力がかかった時だけしっかりと反発し、体を支えてくれるという特殊な仕組みのスプリングになっています。
スプリング入りとノンコイルマットレス(ウレタンなど)の違い
「スプリングマットレスと、高反発ウレタンなどのスプリングなしマットレス(ノンコイル)はどちらが良いの?」と疑問に思う人が多いと思いますが、次のように選べば良いです。
コスパが良く、扱いやすいマットレスが欲しい人 |
|
---|---|
価格が高くても高級ホテルのような寝心地を重視する人 |
|
ボンネルコイルマットレスについては、寝心地はウレタンやポケットコイル、高密度連続スプリングなどの特殊スプリングに劣りますのであまりおすすめはできません。
スプリングマットレスのおすすめ3選
スプリングベッドマットレスの、おすすめ3選をご紹介します。
ここでは、10万円以下の比較的リーズナブルなものを厳選していますが、10万円以上の高級なスプリングベッドマットレスのランキングは次をご覧ください。
スプリングマットレス①東京ベッド Rev.7 Nラベル(ポケットコイル)
価格 | シングルサイズ:55,000円 |
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素材 | ポケットコイル |
厚み | 19cm |
特徴 | 厚みを19cmに押さえてあり、床板の高さが高いベッドフレームにも合う設計となっている |
東京ベッドのこちらのモデルはスプリング数や詰め物の品質もハイレベルで寝心地も良くとてもおすすめできるマットレスです。
10万円以上の価格帯のものにも引けをとらないほどのスペックを持ち合わせているスプリングマットレスです。
スプリングマットレス②NELLマットレス(ポケットコイル)
価格(税込) | シングル:75,000円 セミダブル: 90,000円 ダブル:105,000円 クイーン:130,000円 キング:150,000円 120日間返金保証あり |
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素材 | ポケットコイル |
厚み | 21㎝ |
特徴 | コイル数が多い。120日間の返金保証あり |
NELLマットレスはポケットコイルの数が他と比べて2倍ほど多いのが特徴の製品です。コイル数が多いので、体圧分散性に優れており、良い寝心地を実現しています。
120日間の返金保証があるので失敗のリスクを抑えられるのも魅力のマットレスです。
スプリングマットレス③サータ アニバーサリー36th(ポケットコイル)
価格 | セミシングルサイズ:91,000円 シングルサイズ:96,000円 セミダブルサイズ:107,000円 ダブルサイズ:120,000円 クイーンサイズ:133,000円 キングサイズ:147,000円 |
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素材 | ポケットコイル |
厚み | 23cm |
特徴 | コイルの品質が非常に高く、コストパフォーマンスに優れる |
高級マットレスブランドと言えば、サータと思い起こす人が多いほど、ブランド力が高い会社です。
ポスチャーテックを採用しており、スプリングの品質も「SWRH82B-C」という最高品質を使っています。耐久性、寝心地ともに申し分ない、快適なスプリングマットレスです。
スプリングマットレス④フランスベッド マルチラスハード(高密度連続スプリング)
価格 | シングルサイズ:54,780円 セミダブルサイズ:65,780円 ダブルサイズ:76,780円 |
---|---|
素材 | 高密度連続スプリング |
厚み | 23cm |
特徴 | 代表的な高密度連続スプリングで、価格がリーズナブル。 |
高密度連続スプリングを採用した有名なマットレスです。
フランスベッドは、名前で勘違いしがちですが日本のベッドメーカーなので、日本人体型や気候に合った作り方をしているのが特徴です。
少し硬めの寝心地が好きな人は、価格もリーズナブルなのでおすすめのスプリングマットレスになります。マットレスは全て国内生産をしているのも、フランスベッドの強みです。
スプリングマットレスの寿命は10年程度
スプリングマットレスの寿命は、平均的に10年程度と言われています。
ただし、当然安いものであればもっと短くなります。
また、逆に良いものであれば、上手に手入れして、使うことができれば10年以上長持ちさせることも可能です。
スプリングマットレスと、他種類のマットレスとの寿命の違いは、次の記事を参考にしてみてください。
スプリングマットレスの手入れや洗い方(洗濯方法)
スプリングベッドマットレスは、ボンネルコイルもポケットコイルも手入れや洗い方は基本的に一緒です。
手入れはダニ・カビを防止、劣化防止ために重要
スプリングベッドマットレスの手入れは、ダニやカビを防止し、マットレスを長く持たせてくれます。
具体的には、次の2つの手入れ方法があります。
- マットレスを定期的に立てかけて陰干しする(週一ペース)
- 裏表使えるマットレスなら、定期的に裏返して使う(月一ペース)
手入れを怠ると、スプリングマットレスの劣化が早まりますし、ダニカビも発生してしまうので、なるべく定期的に上記を行うことをおすすめします。
スプリングマットレスの洗い方はクリーニングが理想
スプリングベッドマットレスが汚れてきたら、丸洗いしたくなってくる人も多いと思いますが、自宅では洗わない方が良いです。
なぜなら、正しくできずにマットレスの劣化に繋がってしまうからです。
スプリングベッドマットレスを洗うのであれば、クリーニング業者を利用するのが無難でおすすめです。
スプリング入りマットレスの捨て方と処分料金
スプリングベッドマットレスは、次の方法で処分可能です。
- 自治体で粗大ゴミとして回収(処分料金:1,000円〜3,000円)
- 廃品回収業者で回収(処分料金:10,000円程度)
- 買取業者に依頼(売れれば収入になる)
- 新品購入時に引き取りしてもらう(無料〜5,000円程度)
- フリマアプリやジモティーを使う(売れれば収入になる)
高級なスプリングベッドマットレスであれば、買取やフリマアプリで売却という選択肢もありますが、そうでない場合は自治体や業者に回収してもらうのが現実的です。
スプリングマットレスを処分する時の注意点
スプリングベッドマットレスを処分する時の注意点は次の3つです。
処分時の注意点①スプリングマットレスは基本解体できない
スプリングマットレスは、ウレタンマットレスなどとは違って、解体の難易度はかなり高いです。
不可能ではないですが、数時間かかりますし、危険なので自分では解体しない方が良いでしょう。
処分時の注意点②圧縮袋で圧縮も不可能
スプリングマットレスは圧縮不可能です。
ポケットコイルだと、最初に圧縮されているものもあるので、その状態に戻したいという人もいると思います。
しかし、一度復元したものは再度圧縮することはできないので、回収業者や買取業者に依頼するようにしましょう。
スプリングマットレスの処分について、詳しくは次の記事にまとめてあるので、合わせてご覧ください。
当サイトマットレス大学が総力を挙げて全41メーカーを徹底比較し、スペックを数値化してランキングにしました。
コスパ抜群のマットレスはどれなのかが分かりますので、マットレス選びの参考にしてみてください。