
「マットレスのローテーションってどうやるの?」
マットレスのローテーションとは、定期的に裏表をひっくり返したり、上下(頭と足の位置)を入れ替えすることを言います。マットレスのローテーションは、マットレスの寿命を延ばし、快適な睡眠環境を保つために重要です。
マットレスはローテーションした方が良いことは間違いありませんが、正しいやり方を知らない人も多いと思います。
- ローテーションの正しいやり方
- 重くてローテーションできない時の対処法
- マットレスを長持ちさせるためにやった方が良いこと
目次
マットレスのローテーションとは?やる目的は?頻度は?
マットレスをローテーションするのは次の目的があります。
- マットレスをへたりにくくし、長持ちさせる
マットレスの一部分に負荷が集中してしまうと、へたりやすくなり、大きく寝心地を損ねてしまいます。
そこで、定期的にローテーションすることでマットレスがへたるのを遅らせるわけです。
マットレスのローテーションの正しいやり方と期間(ニトリ・シモンズ・フランスベッドなどの一流メーカーでも必要)
- マットレスの上下(頭と足の位置)を入れ替える
- マットレスの裏表をひっくり返す
図にすると次の通りです。


上記のローテーションを3ヶ月スパンで行うことにより、マットレスの負荷が集中する位置が変わり、長持ちさせることが可能です。
ローテーションを行うと、シモンズやシーリーなどの高級ベッドマットレスの場合、10年以上簡単に長持ちさせることも可能です。
片面しか使えないマットレスの場合は上下(頭と足)だけ入れ替え
裏面も表面も両方使えるマットレスが多いですが、もし片面しか使えないもの(裏表で硬さが違う・片面ピロートップなど)をお持ちの場合は、上下(頭と足の位置)のローテーションだけ3ヶ月ごとに行うようにしましょう。
上下の入れ替えだけでも十分効果を発揮してくれます。
ローテーションをする前に、お手持ちのベッドマットレスが裏返しても使用可能かは確認しておくようにしましょう。
裏表両方使えるマットレスか確認する方法
マットレスは裏表両方使えないものも存在します。両面仕様であれば裏表使うことができますが、片面仕様であれば片面しか使えないのです。
片面仕様か、両面仕様かを判断するには、次の方法があります。
裏表使えるか確認する方法
- マットレスの販売サイトを確認する
- 購入先の店舗や店員に確認する
ウレタンマットレスであれば基本的に両面使えますが、ポケットコイルやボンネルコイルマットレスは片面仕様の場合もあるので確認してローテーションするようにしましょう。
マットレスの裏表はラベルの有無で判断する
マットレスの裏と表をローテーションさせるといっても、そもそもどちらが裏か表か判断が付いていないという方もいるかと思います。
しかし、ベッドマットレスの裏表(上下)の判断方法は簡単で、以下の通りです。
裏表(上下)の判断基準 | |
---|---|
裏表を判断する方法 | ・ラベルのついている方が表 |
上下を判断する方法 | ・ラベルのついている方が下(足元) |
ベッドマットレスの裏表(上下)は以下のようなラベルで判断が可能です。


また、ウレタンマットレスなどのラベルのないものは基本的に裏表(上下)の概念がないものが多いですが、商品の説明ページなどで個別に判断するようにしましょう。
ラベルの無いマットレスの場合は、側面にメーカータグや、品質表示のラベル等があれば、それをローテーションの目印にできます。
ベッドマットレスの裏表と上下が分かれば、ローテーションしていく中で次はどの方向に動かせば良いのか分からなくなることもありません。
中身だけを裏返しできるマットレスもある
IWONU(イウォーヌ)マットレスやくじらマットレス等は、カバーを開けて、中身のウレタンを裏返したり、位置の変更が可能な為、ローテーションがしやすいモデルと言えます。
出典:IWONU(イウォーヌ)マットレス






ベッドマットレスのローテーションをする意味は長持ちさせること
寝ている時、マットレスには同じ位置に負荷が掛かり続けています。具体的には次のような腰やお尻の部分に負荷がかかっています。


何ヶ月、何年も同じ位置で寝てしまうと、負荷が集中している部分だけへたってしまい、ベッドマットレスが早い段階で使い物にならなくなってしまうのです。
そこで、マットレスを定期的にローテーションし、負荷を分散することにより、マットレスを長持ちさせることができます。
マットレスが重いなどでローテーションできない時の対処法
上下(頭と足の位置)だけローテーションするなど、できる範囲で行う
分厚いベッドマットレスなどは重いので、特に女性の方は一人で裏返しできないという人も多いと思います。
無理して裏返ししてしまうと危ないですし、ベッドマットレスが良からぬところにぶつかって破損してしまう可能性もあります。
どうしても、裏返したい場合は、1人では行わず複数人で行ってください。
マットレスは思っている以上に、大きく重く持ちにくいので、手から滑り落としてしまう事もあります。
ローテーションを行う時は、滑り止めの付いた手袋をして作業を行ってください。
購入時にできる対策もある
クイーンサイズ以上のベッドマットレスは非常に重く、男性でも裏返すのに一苦労です。
購入時にセミシングルマットレスを2台で購入し、連結させてクイーンサイズにするとローテーションしやすくなるのでこれから購入する方は覚えておきましょう。


連結したマットレスもここで紹介した通りにローテーションすれば問題ありません。
マットレスのローテーションと同時にやった方がよいお手入れ方法
- 陰干しをして湿気を飛ばす
- カバーやパッドを変える
この2点をおこなうとベッドマットレスの長持ちにもつながります。
陰干しをして湿気を飛ばす
梅雨時など湿気の多い日は、扇風機の風を当てるのも有効です。
ただし、ローテーションの時だけ陰干しすれば良いというわけではなくマットレスの種類ごとに適切な干す頻度があります。
また、たまに天日干しを推奨する方がいますが、ベッドマットレスの多くは熱や日光に弱いのでやってはいけません。
マットレスの干し方や干す頻度については次の記事に種類別にまとめていますので合わせて参考にしてください。



カバーやパッドを変える
ローテーション時に、カバーやベッドパッドの替えを用意してから作業するようにしましょう。
当サイトマットレス大学が総力を挙げて全41メーカーを徹底比較し、スペックを数値化してランキングにしました。
コスパ抜群のマットレスはどれなのかが分かりますので、マットレス選びの参考にしてみてください。
