
「枕ってどうやって干すの?」
「枕素材によって干し方は変えるべき?」
枕は定期的に干すと清潔な状態を保てますが、使用している素材によって天日干しができる、できないという制限があったりします。
直射日光にさらしてはいけない枕を天日干ししてしまうと、枕が劣化する場合もあります。
ここでは、枕の干し方や、干さないとどうなるかなどを詳しく解説していきます。
- 素材別の枕の干し方
- 枕を干す理由
- 枕を干すのに便利なアイテム
目次
枕の干し方
枕の干し方は直射日光にさらす「天日干し」と、直射日光を避ける「陰干し」の2種類があります。
劣化してしまう素材もあるから、要注意じゃぞ!
天日干しと陰干しの特徴などを順番に解説します。
「天日干し」の場合の干し方
天日干しとは、枕を直射日光にあてる干し方です。天日干しをすると次のようなメリットがあります。
天日干しのメリット
- カビやダニの繁殖を抑えられる
- 枕の湿気が蒸発する
- 殺菌・消臭が期待できる
天日干しのメリットは直射日光にあてることで枕内部の湿気が蒸発することにあります。枕内部に生息するダニや虫などは枕の湿度が低下することで水分不足になり死滅します。
また、湿気がなくなればカビの繁殖も抑えられ、枕がふんわりと柔らかく仕上がるため寝心地が快適になります。
直射日光に含まれている紫外線は大腸菌やブドウ球菌など様々な雑菌を殺菌できることから、殺菌・消臭も期待でき清潔に保てます。
天日干しできる枕素材
枕の素材の中で、天日干しできるものは次の種類です。
- そば殻
- ひのき
- 小豆
- ポリエチレンパイプ
- ポリエステルわた
- ウール
このなかで洗濯機などで丸洗いできる枕素材は次の2つです。
以下は丸洗いも可能
- ポリエチレンパイプ
- ポリエステルわた
上記の枕は丸洗いが可能なため、半年に1度のペースで丸洗いしてから天日干しをすると清潔な状態を長く保てます。
天日干しの方法
枕を天日干しする方法は次です。
- 日の当たる風通しの良い場所に枕を干す
- 昼間(10時~14時)の時間帯に、おおよそ1時間程度干す
- 時々ひっくり返したり、上下を入れ替えたりする
- 取り込んだら表面を掃除機で吸う
天日干しのポイントは、枕に湿気を残さないように完全に乾ききるまで干すことです。素材にもよりますが、昼間の紫外線が強い時間帯なら30分~1時間程度で乾きます。
ただし、枕を丸洗いしている場合は、完全に乾くまで時間がかかります。
「陰干し」の場合の干し方
陰干しとは、枕を直射日光にあてず、風通しの良い場所で干す方法です。陰干しには次のようなメリットがあります。
陰干しのメリット
- 枕内部の素材を傷めずに湿気を乾燥できる
- 湿気を飛ばすことでカビの繁殖を防ぐ
陰干しのメリットは、直射日光にあてられない枕素材でも風通しの良い場所におくことで湿気を取り除けることです。
また、天日干しだと気候や風向きにもよりますが、干している枕に花粉やPM2.5が付着してしまい部屋に入れてしまうというデメリットもあります、
天日干しができない、あるいは天日干しをしたくないというときは陰干しをしましょう。
陰干しすべき枕素材
陰干しすべき枕素材は次になります。
- 高反発ファイバー(丸洗い可能)
- マイクロビーズ
- 羽毛
- 羽根
- ラテックス
- 低反発ウレタン
- 高反発ウレタン
- スマッシュフォーム
この中で丸洗いできる枕素材は空気を90%以上も含んでいる高反発ファイバーになります。陰干しをしても半日ほどで乾きます。
陰干しの方法
枕を陰干しする方法は次になります。
- ベランダや庭の日陰、室内などの風通しの良い場所を選ぶ
- 下に湿気取り用の新聞紙などをひき、3時間~6時間ほど干す
- 取り込んだら表面を掃除機で吸う
ポイントは直射日光をあてず、風通しの良い場所を選ぶことです。もし、風通しの良い場所が見つからない場合は、扇風機やエアコンの風をこまめに当てることでも湿気を蒸発できます。
枕を干さなければいけない理由
枕を干さなければいけない理由は次の2つです。
- ダニが発生する
- カビが発生する
理由について、詳しく解説していきます。
枕を干す理由①ダニが発生する
枕を干す一つ目の理由はダニの発生を防ぐためです。次の3つの条件が揃うとダニが発生しやすくなります。
- 20℃~30℃の暖かい温度
- 湿度が70%以上
- 栄養源
人が使用した枕内部は頭部の体温を吸収することで20℃~30℃を保ち、寝汗や結露によって湿度は高まり、人のフケや皮脂、髪の毛といった栄養源もあります。
このように枕内部ではダニが発生しやすくなる条件がそろっているため、ダニが発生しやすくなります。
枕は定期的に干して、ダニの発生する条件を消す必要があるわけです。
枕を干す理由②カビが発生する
枕を干す二つ目の理由はカビの発生を防ぐためです。次の4つの条件が揃うとカビは発生しやすくなります。
- 20℃~30℃の暖かい温度
- 湿度が80%以上
- 栄養源
- 少量の酸素
カビの発生条件はダニとほとんど同じです。ポイントは、部屋や外気の温度・湿度ではなく、枕内部の環境が条件を満たしていると、枕内部で発生するということにあります。
ですから、冬場で気温や湿度が下がっていても、こまめに枕を干さないと、カビが発生する可能性は十分に考えられます。
洗える素材を使用した枕なら、カビが発生したとしてもアルコール除菌スプレーと酸素系漂白剤に1時間ほどつけて自宅で丸洗いをすれば、カビを取り除くことも可能です。
しかし、洗えない枕だと丸洗いができないため、買い替えるかクリーニング店に依頼するしか選択肢がありません。
100均でも買える!枕を干すのが便利になるアイデアアイテム2選
枕を干す際の便利なアイテムを紹介します。
天日干しでも陰干しでも、基本的には新聞紙を敷いておけば湿気が早く吸収されますが、新聞紙の上に直置きだと、定期的にひっくり返したりするのが手間になります。
そこで簡単でおすすめなのが、100均でも買える以下のアイデアアイテムです。
- 枕干し用ハンガー
- 枕干し用ネット
アイディアアイテム①枕干し用ハンガー
枕干しハンガーとは、衣服のように物干しざおやフックに引っかけて枕を吊るせるハンガーになります。
商品によってサイズやデザインは異なりますが、吊るすことで両面を一度に乾かせるため、枕をひっくり返したりする手間が省けます。天日干し・陰干し両方に対応しているのも便利です。
アイディアアイテム②枕干し用ネット
枕干し用ネットは、枕を丸洗いしたらそのまま干せるネット付のアイテムです。商品にもよりますが、ネットに入れたまま枕を洗濯し、洗濯が終わったらそのまま枕を干せます。
枕を洗濯する以外にも、ネットに入れることで風が吹いて枕が落ちても汚れから守れるというメリットがあります。
丸洗いが可能な枕素材は次になります。
素材 | |
---|---|
天日干し推奨 | ポリエチレンパイプ ポリエステルわた |
陰干し推奨 | 高反発ファイバー |
丸洗いしてはいけない枕を洗ってしまたら、枕全体を優しく押して水分を出します。このとき、強く押し出すと枕が破けたり、素材が劣化してしまう恐れがあります。
次に、水分を取り除いたら風通しの良い場所で陰干しをします。天日干しだと直射日光による熱で素材の劣化を促進する可能性があります。ただし、陰干しのため、完全に乾くまでに1週間前後はかかります。
当サイトマットレス大学が総力を挙げて全23メーカー28商品の枕を徹底比較し、スペックを数値化してランキングにしました。
最高の安眠枕はどれなのかが分かりますので、枕選びで迷っている方は参考にしてみてください。