「敷布団の硬さって柔らかいものと硬いものどっちが良いの?」
「硬い敷布団をやわらかく改善したいんだけど・・・」
敷布団の硬さというのは寝心地に大きく影響を与えたり、腰痛にも関わってくるため、とても重要なポイントです。
ここでは、敷布団の硬さの選び方や、硬い敷布団をやわらかく改善する方法などについて詳しく解説していきます。
- 敷布団の硬さ選びが重要な理由
- 敷布団の硬さの選び方
- 敷布団が硬いときの対策
目次
敷布団の硬さ選びが重要な理由
そもそも敷布団の硬さ選びが重要な理由をお話します。
体に合わない硬さの敷布団を選んでしまうと、2つの弊害が起こる可能性があるので、非常に硬さは重要なのです。
- 腰痛に悪影響
- 疲れが取れない
敷布団の硬さが合わないと、次のように正しい姿勢を取ることができません。
正しい姿勢で眠れないと、腰に負担がかかってしまい、腰痛に悪影響を与えます。仰向けもですが、横向きでも同じです。
また、柔らかすぎる敷布団だと沈み込み過ぎて寝返りが難しくなり、寝返りのたびに体に負担がかかります。
人は睡眠中に20回程度の寝返りを打つと言われているので、その度に逆に疲れていくのです。
これが、敷布団の硬さが合わないと疲れが取れないと言われる理由です。
敷布団の硬さの選び方
敷布団の硬さは、反発力と言い換えることができます。硬さ(反発力)は、次の2点で選ぶと良いです。
敷布団の硬さ(反発力)の選び方
- 体重で選ぶ
- 好みの硬さで選ぶ
詳しく解説します。
敷布団の硬さの選び方①体重で選ぶ
敷布団の硬さは体重で選ぶのがベストです。
- ウレタン素材の敷布団の場合
- それ以外の敷布団の場合
上記の場合に分けて適切な敷布団の体重での選び方を解説します。
ウレタン素材の敷布団の場合
ウレタン素材の敷布団は硬さをニュートン(N)という数値で表されます。
※ウレタン素材の敷布団は、昭和西川のムアツ敷布団などが該当します。
ニュートンに対して適切な硬さというのが存在しており、次の目安で選ぶのがおすすめです。
50kg以下の人 | 100〜150N(ニュートン) |
---|---|
50kg〜80kg未満の人 | 150N(ニュートン)前後 |
80kg〜100kg未満の人 | 180N(ニュートン)前後 |
100kg以上の人 | 200N(ニュートン)などの高い反発力 |
こちらの表はあくまで目安ですが、これに沿って選べば大きな失敗はしないでしょう。
それ以外の素材の敷布団の場合
ウレタン素材以外の敷布団であれば、実際に寝てみるのが一番良いですが、目安としては次のように選ぶと良いでしょう。
80kg以下 | ポリエステル綿 ウール(羊毛) キャメル ウレタンのふつうの硬さ(ニュートン数が140N前後のもの) ポリエチレン 綿混紡(綿+ポリエステル) 真綿(シルク) |
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81kg以上 | 固わた ウレタンの硬いもの(ニュートン数が170N以上のもの) |
上記のように、固わた、ウレタンの硬い敷布団であれば体重が重い人でも沈み込み過ぎずに正しい寝姿勢を保ちやすいです。
敷布団の硬さの選び方②好みの硬さで選ぶ(柔らかすぎるのは腰痛にNG)
人それぞれにはどうしても硬いものじゃないと嫌だとか、やわらかいものじゃないと嫌だという人もいると思います。
硬め、柔らかめの目安を素材別に記載しておくので参考にしてください。
やわらかめ | ウール(羊毛) 高反発ウレタンのやわらかめ(ニュートン数が100N前後のもの) |
---|---|
ふつう | ポリエステル綿 キャメル 高反発ウレタンのふつうの硬さ(ニュートン数が140N前後のもの) ポリエチレン 綿混紡(綿+ポリエステル) 真綿(シルク) |
硬め | 固わた 高反発ウレタンの硬いもの(ニュートン数が170N以上のもの) |
あくまで目安になりますので、上記を目安にして実際に寝てみて選ぶのがベストです。
ただし、やわらかすぎるものは、腰痛に悪影響なので避ける方が無難です。ウレタンであれば低反発ではなく、高反発ウレタンを選びましょう。
子供や赤ちゃんの敷布団は硬めがおすすめ(150〜200ニュートン)
子供や赤ちゃんの敷布団にの硬さに悩む人は多いと思いますが、結論を言うと硬めがおすすめです。(マットレスで言うと、150から200ニュートン程度)
とはいえ、そこまで慎重にならずに、「柔らかいものは避ける」というスタンスで選べば大きく間違いはありません。
「柔らかいものは避ける」というのは、具体的には低反発ウレタン素材は避けるようにしましょう。柔らかすぎると寝姿勢を崩してしまうので、成長の妨げになってしまう可能性があるからです。
高反発ウレタンの硬め〜ふつう、木綿やウールなどが吸水性も良いため、汗をたくさんかく子供や赤ちゃんにはおすすめです。
敷布団が硬い時の対策は!3つの対処法
敷布団が硬い時にできる対策は次の2点です。
敷布団が硬い時の対策
- トッパーマットレスを使う
- 打ち直しをする
- 買い替え
上記の対策2点を詳しく見てみましょう。
敷布団が硬い時の対策①トッパーマットレスを使う
敷布団が硬い時の対策一つ目は、トッパーを使うことです。
トッパーというのは、薄型のマットレスのことで、敷布団やマットレスの上に敷いて寝心地を改善するために使います。
敷布団が硬い場合、その上に適切な柔らかさのトッパーを敷くだけですぐに対策できてしまうのでおすすめです。
トッパーマットレスについて詳しくは次の記事にまとめています。
敷布団が硬い時の対策②打ち直し
敷布団が硬い時は、打ち直しするのも有効な対策です。
硬い敷布団というのは、長年圧縮されて中綿が潰れ、硬くなってしまっていることも多いです。
そういった場合は、打ち直しをすることで硬い状態が改善する可能性があります。
素材によっては打ち直しできないこともありますが、木綿わたなどは打ち直し可能な場合が多いです。
打ち直しの価格目安は次の通りです。
敷布団のサイズ | 打ち直し料金の目安 |
---|---|
シングルサイズ | 9,000円前後 |
セミダブルサイズ | 10,000円前後 |
ダブルサイズ | 13,000円前後 |
打ち直しが可能な素材の場合は価格を参考にし、検討してみても良いかもしれません。
次の記事に敷布団の素材別の打ち直しの可否を記載しているので参考にしてみてください。
敷布団が硬い時の対策③買い替え
敷布団が硬い時の対策として、買い替えも検討しましょう。硬い敷布団をなんとかするよりも、適切な硬さの敷布団に買い替えた方が良い場合もあります。
具体的には次のような場合は買い替えを検討した方が良いかもしれません。
- 安価な敷布団を使っている場合
- 打ち直しできない敷布団を使っている場合
打ち直しには10,000円以上かかることがほとんどですので、安価な敷布団を使っている場合は打ち直し費用がもったいないということになります。
また、高級布団を使っている場合でも、そもそも打ち直しできない素材を使っているのであれば買い直しという選択肢が出てくるでしょう。
次の記事も参考にしてみてください。
当サイトが総力を挙げて人気15メーカー(16商品)を徹底比較し、スペックを数値化してランキングにしました。
「寝心地」「耐久性」「腰痛対策」「価格・保証」を総合してどれがおすすめなのか分かりますので、敷布団選びの参考にしてみてください。