「枕の黄ばみを落とす方法を知りたい…」
「洗えない枕の黄ばみの落とし方って?」
枕を使用し続けていると黄ばみが発生したり、変色したりします。黄ばみはダニやカビが増える原因になったり、嫌なニオイが発生したりするので、見つけたら落としましょう。
そこで、ここでは、枕の黄ばみを落とす方法について解説します。
- 枕の黄ばみが発生する原因
- 枕の黄ばみを落とす基本的な方法
- 枕が洗えない時の黄ばみの落とし方
- 枕のしつこい黄ばみを落とす洗剤
- 枕の黄ばみを防止する方法
枕の黄ばみの原因は5つ
枕に黄ばみが付く原因は下記の5つが考えられます。
- 寝汗
- 皮脂
- よだれ
- 洗剤の残り
- 日焼け
まずは、黄ばみの原因を解説します。
黄ばみの原因1 寝汗
枕に黄ばみが付く原因の1つは、寝汗が変色したからです。
寝ている時にかいた汗には、塩素やたんぱく質、アンモニウムイオンなどが含まれています。時間経過で水分が蒸発しても、塩素やたんぱく質などは枕に残留し、空気に触れたり、染料を分解する細菌の餌になったりして黄ばみが発生します。
黄ばみの原因2 皮脂
枕に黄ばみが付く原因の1つとして、皮脂が付着したことも挙げられます。
頭や首の皮脂が分泌され枕に付着したまま放置されると、空気中の酸素と化学反応を起こして酸化し、黄ばみとなってしまいます。
黄ばみの原因3 よだれ
枕に黄ばみが発生した原因として、よだれも考えられえます。
口の中は外部から侵入する雑菌を撃退する細菌が住んでいるのですが、よだれとなって枕に蓄積すると、黄ばみや変色が起きる原因になります。
また、よだれは口臭成分を含んでいるので、放置していると枕から嫌なニオイがする場合もあります。
黄ばみの原因4 洗剤の残り
定期的に洗っている枕が黄ばむ場合は、残っている洗剤が原因の可能性もあります。
枕を洗うのに使用した洗剤が繊維に残っていると、空気に触れて酸化してしまう恐れがあります。枕を手洗いする場合は、洗剤が泡立たなくなるまで水を変えてすすぎましょう。
黄ばみの原因5 日焼け
枕に黄ばみが発生する最後の原因は日焼けです。
紫外線を長時間当てると、染料や繊維に含まれている色素が壊れ、変色して黄ばむケースがあります。特に次の素材は直射日光に弱いので、注意しましょう。
- シルク
- ウール
- ポリウレタン
- ナイロン
枕の黄ばみの基本的な落とし方
枕の黄ばみを落とす基本的な方法は次になります。
- 洗濯機で洗う
- 手洗いで洗う
洗濯する前後に必要な手順についても解説します。
まずは洗濯表示を確認する
枕の黄ばみを落とす基本的な方法は洗濯です。ただし、全ての枕が洗濯できるとは限らないため、まずは洗濯表示タグを確認しましょう。
自宅で洗濯できる・できない枕の素材を表にまとめました。
素材 | |
---|---|
自宅で洗濯できる | ポリエステルわた パイプビーズ ダウン 高反発ファイバー ビーズ 羽根 |
自宅で洗濯できない | ウレタンフォーム 羽毛 そば殻 小豆 |
洗濯表示タグに洗濯可能なマークが付いていれば、自宅で行えます。ただし、枕によっては洗う方法が洗濯機・手洗いのどちらかを指定している場合もあります。
洗濯機で洗う方法
枕を洗濯機で洗う場合の手順は次になります。
- 枕カバーを外す
- 洗濯ネットに枕を入れる
- 枕を洗濯機に入れる
- 中性洗剤を入れる
- 弱水流コースで洗う
- 洗濯が終了したら枕を叩く
- 風通しの良い場所で干す
洗濯機で洗う場合のポイントは、弱水流コースで洗うことと、洗濯が終了したら枕を叩くことです。
弱水流コースとは、洗濯機をあまり動かさず優しく洗うコースのことで、洗剤が泡状になるため汗や皮脂などのシミを落とすのに向いています。洗濯機に弱水流コース、あるいはドライコース、ソフトコースなどがあるなら利用しましょう。
洗濯が終了して枕を叩くのは、中材の偏りを戻すためです。優しくたたいて、偏りを戻したら枕を干しましょう。
手洗いで洗う方法
枕を手で洗う場合の手順は次になります。
- 枕カバーを外す
- 洗面所や浴槽にお湯を張る
- 中性洗剤を入れて泡立てる
- 手洗いをする
- 水を変えてすすぐ
- 絞って水気を切る
- 風通しの良い場所で干す
手洗いのポイントは、お湯の温度とすすぎ残しに注意することです。
手洗い可能な枕の液温は基本的に40度を限度としています。また、洗剤が溶けやすい温度は約36度と言われているので、枕を洗うお湯は人肌程度に調節しましょう。
枕に洗剤が残っていると黄ばみの原因になります。洗剤が残らないように、水を何度も変えて泡立たなくなるまですすぎましょう。
泡立たなくなったら、軽く絞って水気を切って、風通しの良い場所に干しましょう。
洗った後の干し方
洗った後の枕は風通しの良い場所に干して自然乾燥させるのが望ましいです。専用の枕用ハンガーやネットを使って、水分が蒸発するまでしっかりと干しましょう。
ただし、素材によっては天日干しよりも、陰干しが望ましい場合があります。枕の干し方については下記ページにまとめているので、ご覧ください。
枕が洗えない時の黄ばみの落とし方
- 中性洗剤やぬるま湯で拭き取る
- クリーニング店に相談する
洗濯できない枕は水に弱いので、中性洗剤やぬるま湯を含ませて硬く絞ったタオルで黄ばみを拭き取りましょう。黄ばみを拭き取ったら、天日干し、もしくは陰干しをしてしっかりと乾かします。
上記の方法で黄ばみが落ちない場合は、クリーニング店に相談してみましょう。クリーニング店では水洗い不可の枕の黄ばみを落とせる可能性があります。
枕のしつこい黄ばみを落とす方法
- 酸素系漂白剤(オキシクリーン)を使う
- ワイドハイターを使う
- 重曹を使う
- セスキ炭酸ソーダを使う
方法によって注意すべき点が違うので、しっかりと確認しましょう。
酸素系漂白剤(オキシクリーン)を使う
洗濯しても落ちない枕の黄ばみには、酸素系漂白剤(オキシクリーン)を使ってみましょう。
洗濯をする前に、酸素系漂白剤を黄ばみ部分に直接ふりかけ、50度のぬるま湯に30分~2時間ほど浸けてみましょう。
- 液体…酸性
- 粉末…弱アルカリ性
汗や皮脂汚れは酸性のため、アルカリ性(粉末)の酸素系漂白剤で中和すると汚れが落ちやすくなります。ただし、枕によっては弱アルカリ性に弱い場合があるので注意しましょう。
ワイドハイターを使う
40度~50度のぬるま湯にワイドハイターを溶かし、枕を浸して一晩放置します。そして、ワイドハイターが付いたまま洗濯機や手洗いをして、汚れを落としましょう。
重曹を使う
枕の黄ばみを落とす際、重曹と酸素系漂白剤を混ぜるのも有効です。
重曹は石鹸と同じように油分を巻き込んで皮脂を剥がす作用があり、黄ばみだけでなくニオイ対策にも役立ちます。
重曹と中和洗剤や酸素系漂白剤を軽く混ぜて、歯ブラシに浸けて黄ばみ部分を叩き、スチームアイロンや洗濯機などに掛けてみましょう。なお、重曹と他の洗剤をしっかりと混ぜてしまうと化学反応が起きてしまい、汚れが落ちにくくなります。
セスキ炭酸ソーダを使う
重曹でも枕の黄ばみが落ちないときは、セスキ炭酸ソーダを使ってみましょう。
セスキ炭酸ソーダは、セスキ炭酸ナトリウムの通称で、重曹(弱アルカリ性)よりもアルカリが強く、水に溶けやすいという性質があります。40度~50度のお湯にセスキ炭酸ソーダを混ぜて、1時間ほど枕を浸け置きしてから洗濯をしてみましょう。
枕の黄ばみの防止対策
- 枕カバーをする
- タオルを巻く
- 乾燥させる
洗濯できない枕は黄ばみ防止対策が必須なので、参考にしてください。
防止対策1 枕カバーをする
枕の黄ばみの防止対策でおすすめなのが、枕カバーを付けることです。
枕カバーは寝汗や皮脂汚れ、よだれなどから枕を守ってくれます。また、商品によっては抗菌・防臭機能が搭載されているので、清潔な状態を長持ちできます。
ただし、使用し続けていると、枕カバー自体が黄ばむことがあります。枕カバーも定期的に洗濯したり、交換したりしましょう。
防止対策2 タオルを巻く
枕の黄ばみの防止対策として、タオルを巻くのも有効です。
枕カバーの上からタオルを巻くことで、カバー越しに汗や皮脂が染み込むことを防げます。また、枕カバーを定期的に交換するよりも、タオルを取り換える方が手間が少なく済みます。
防止対策3 乾燥させる
枕の黄ばみの防止対策として、定期的に乾燥させましょう。
枕内部に湿気が溜まっていると雑菌が繁殖しやすくなり、黄ばんでしまう確率が高くなります。風通しの良い場所で乾燥させるだけでも黄ばみをある程度防げるので、洗濯が難しい梅雨の時期は陰干しをやっておきましょう。
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