
「カビないマットレスってどんなのがあるの?」
「エア系ファイバーマットレスのカビ対策はどうすれば良いのだろう…」
カビないマットレスを探しているなら、エア系ファイバーを使用している商品がおすすめです。ただし、エア系ファイバーマットレスはメーカーによって特徴が異なります。
そこで、ここではカビないおすすめのエア系ファイバーマットレスについて解説します。
- カビないマットレスでエア系ファイバーがおすすめの理由
- カビないエア系ファイバーマットレスおすすめ2選
- エア系ファイバーマットレスのデメリットと寒さ対策
- エア系ファイバーマットレスのカビ対策
- マットレスにカビが生えた時の掃除の仕方
目次
カビないマットレスならエア系素材(エアウィーヴ・エアリーなど)がおすすめの理由
中材にエア系ファイバーを使用しているマットレスがカビない理由は、通気性が高く、丸洗いが可能だからです。
エア系ファイバーマットレスとは…
エア系ファイバーマットレスとは、ポリエステルや樹脂などを材料にした繊維が立体的に絡み合って層を作っているマットレスの総称。高い通気性と速乾性を兼ね備えている
エア系ファイバーマットレスは、繊維がインスタントラーメンのように絡み合って層を形成しています。
体積の大半が空気で繊維の隙間は空洞となっているので風通しが良く、カビが発生する原因の湿気や、睡眠中にかいた汗が溜まりにくいです。そのため、エア系ファイバーを使用した製品はカビないマットレスとして人気を集めています。
また、湿気や寝汗が溜まりにくいので、梅雨時や夏場でも蒸れにくく、爽やかな寝心地のマットレスになります。
カビない理由として、エア系ファイバーマットレスの多くが手洗い可能となっていることも挙げられます。エア系ファイバーは繊維を細いチューブ状にした中材なので、水分を吸収して劣化することもないため丸洗いできるのです。
ウレタンやポケットコイルのマットレスはカビが発生しても洗濯できません。しかし、エア系ファイバーなら丸洗いが可能なので、カビが発生しても洗い流して綺麗にできます。丸洗いも自宅のシャワーで洗い流すだけなので、簡単にお手入れできます。
- 通気性が高いためカビの原因である湿気や寝汗が溜まりにくい
- 丸洗いが可能なのでカビが発生しても綺麗にできる
上記の理由により、カビないマットレスを購入したいと考えているなら、エア系ファイバーがおすすめの製品になります。
カビないマットレスのエア系おすすめ2選(エアーウィーヴ・ブレインスリープ・エアリーなど)
カビないマットレスのエア系ファイバーでおすすめの商品は次の4種類です。
- エアウィーヴ
- ブレインスロープ
- エアリーマットレス
- リテリーマットレス
メーカーやおすすめのカビないマットレスの特徴について順番に解説します。
カビないマットレスのおすすめ①「エアウィーヴ」フローリングでも安心して使える
「エアウィーブ」はカビないエア系ファイバーマットレスの知名度を高めたメーカーです。質の高い睡眠環境を目指して商品を開発しており、どのシリーズでも次の特徴を備えています。
- 通気性抜群で蒸れにくい構造
- カバーや中材を丸洗い可能
- 高い復元性(体重を押し返す力)
- 優れた体圧分散性
エアウィーブでは、体の内部の体温(深部体温)が十分に下がることで睡眠の質が向上すると考えられています。
使用している中材(エアファイバー)は90%以上が空気で出来ており、通気性が高いです。そのため、他のマットレスよりもエアウィーブで寝た方が睡眠初期の深部体温が大きく低下し、睡眠の質が向上しているという結果が出ています。
また、体重を押し返す力が高いので睡眠時の寝返りが楽に打てるようになり、腰や肩に掛かる体圧が分散されているので、身体に余計な負担を掛けずに熟睡できます。
三つ折り・収納簡単エアウィーヴ スマートZ01
価格 | シングル:77,000円(税込) セミダブル:93,500円(税込) ダブル:110,000円 (税込) |
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素材 | エアファイバー |
重量 | シングル:8.5kg セミダブル:10.5kg ダブル:12kg |
厚み | 9cm |
折りたたみ | 可能 |
「エアウィーヴ スマートZ01」は、床に一枚敷き可能な三つ折りタイプのカビないマットレスです。三つ折りにするとコンパクトなサイズとなり、持ち運びしやすい重量なので女性でも簡単に収納可能です。三つ折りにして収納しておけば、部屋を広く使うことができます。
中材のエアファイバーは厚さが8cmあり、サポート力が高いので身体全体をしっかりと支えます。一方で、別シリーズに比べてカバーの中綿が少なく、エアファイバーの適度な反発力を感じやすくなっているので、エアウィーブの中では寝心地が硬めとなっています。
肩・腰・脚の部分が三分割になっているので、中材を入れ替えることで長く使用し続けられます。使用していて汚れたら、カバーは洗濯機、中材はシャワーで丸洗いして、風通しの良い場所で陰干しをしましょう。
エアウィーヴ スマートZ01の口コミ・評判には次のようなものがありました。
カビないマットレスのおすすめ②「エアリーマットレス」
「エアリーマットレス」はアイリスオーヤマが販売しているカビないマットレスです。
最大の特徴は、日本を代表する総合化学メーカー「東洋紡」が開発したエアロキューブを採用していることです。東洋紡は1990年代中盤にエア系ファイバー素材を開発しており、マットレス以外の分野でも活躍しています。
東洋紡エアロキューブは芯材の中身が空洞の特殊加工となっており、製品の体積の約95%が空気で構成されています。また、サポート力が高いので理想の寝姿勢をキープでき、体圧分散性に優れているので、朝まで熟睡できるマットレスとして高い満足度を獲得しています。
8万回の圧縮テストをクリアしているので、長寿命でへたりにくく、長持ちするという評価も得ています。また、繊維くずが出にくいので、マットレスのホコリが気になる方にもおすすめです。
3次元スプリング構造!エアリーマットレス5cm MAR
価格 | シングル:16,800円(税込) セミダブル:28,520円(税込) ダブル:33,120円 (税込) |
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素材 | エアロキューブ |
重量 | シングル:7.77kg セミダブル:9.4kg ダブル:11kg |
厚み | 5cm |
折りたたみ | 可能 |
「エアリーマットレス」は別シリーズの商品と比べて中材のボリュームが約1.7倍アップしており、クッション性や体圧分散性に優れています。ボリュームタイプなので、一枚敷きや敷布団・マットレスに重ねるだけでなく、ベッドマットレスとしても使用可能です。
中材のエアロキューブは固綿やウレタンに比べて通気性が高く、寝汗や湿気がこもりにくいので、カビないマットレスになります。また、ダニも発生しにくく、梅雨や夏場でも快適な寝心地を体験できます。速乾性にも優れているので、丸洗いしたら1時間ほど陰干しするだけで乾きます。
カバーがリバーシブルタイプとなっており、春夏はさらさらとした通気性の高いメッシュ、秋冬は柔らかな肌ざわりが楽しめるニット生地となっています。価格が抑えられているので、コストパフォーマンスにこだわる方におすすめです。
エアリーマットレスの口コミ・評判には次のようなものがありました。
カビないマットレスのおすすめ③「リテリーマットレス」
「リテリーマットレス」は九州の株式会社モーブルが開発・販売している、比較的新しく開発されたカビないマットレスです。
福岡県大川市の家具製造メーカーのモーブルが、その知識を活かして、ライトウェーブと呼ばれるエアー素材を開発、リテリーマットレスのブランドを立ち上げています。
その特徴は、高反発で寝返りしやすく、圧倒的な通気性と軽さ、更に8万回の耐久テストをクリアした高品質な素材です。
リテリーオーガニック オーバーレイ50
価格 | シングル:40,700円(税込) セミダブル:50,600円(税込) ダブル:50,500円(税込) |
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素材 | ライトウェーブ |
重量 | シングル:6kg セミダブル:7kg ダブル:9kg |
厚み | 5cm |
折りたたみ | 可能 |
リテリーオーガニック オーバーレイ50は、折りたたみ収納も可能なモデルです。
他にも厚みのあるベッドマットレス用や、抗菌仕様のマットレス等バリエーション豊富に制作されています。
カビないマットレスおすすめ④「ブレインスリープマットレス」
価格(税込) | シングル:88,000円 セミダブル:99,000円 ダブル:110,000円 |
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厚み | 5cm 脚部9cm |
体圧分散性 | 高 |
耐久性 | 高 |
素材 | グリーンファイバー |
保証 | なし |
ブレインスリープが販売するブレインスリープマットレスは、エアーファイバー素材を採用し、汚れたらシャワーで洗い流す事ができます。脚部のみ厚みを持たせてあり、血流を良くし、むくみを軽減させます。腰痛だけでなく、血流改善まで望めるマットレスです。
エア系ファイバーマットレスは通気性良すぎて寒い?
エア系ファイバーマットレスのデメリットは、通気性が良すぎて寒く感じてしまう場合があることです。
中材のファイバー素材は風が通る空洞が幾つもあるため、人によっては冬になると寒さを感じることはあります。
カビないエア系ファイバーマットレスは商品によって密度が異なるため、場合によっては寒さ対策が必要です。しかし、次の寒さ対策は止めておきましょう。
- 湯たんぽ・電気あんか
- 電気毛布
- 布団乾燥機
エア系ファイバーマットレスはポリエチレンという熱に弱い素材を用いています。そのため、湯たんぽや電気毛布などの高熱を長時間維持できる道具を使用すると、中材が劣化する恐れがあります。
メーカーの公式見解では「使用できなくはないが温度に気を付けてほしい」となっています。エアウィーブとエアリーマットレスの耐熱温度は次になります。
耐熱温度の目安 | |
---|---|
エアウィーブ | 50℃ |
エアリーマットレス | 70℃ |
湯たんぽや電気毛布を使用したら、すぐに変形したり、劣化したりするわけではありませんが、可能性はあります。また、自分の使い方により劣化した場合はメーカーの保証の対象外になります。なるべく、上記の寒さ対策は控えた方が良いです。
寒さ対策には、敷きパッドや断熱シート
エア系ファイバーマットレスの寒さ対策には、敷きパッドや断熱シートなどがおすすめです。
例えば、断熱性の高い敷きパッドや熱保有率の高いシーツ、掛け布団などを使用すれば、寒さを感じにくくなります。また、マットレスの下に断熱シートを敷いておくと床からの冷気を遮断できます。
エアウィーブでは、寒い冬の夜に暖かく快適に眠れる敷きパッド「ウォームパッド」を販売していました。高い発熱性と保湿性を兼ね備えており、エアウィーブと併せて使用すると、快適な睡眠を維持できます。(※現在は販売終了)
メーカーによっては寒さ対策として、厚めのマットレスカバーを販売していることもあるので、公式ホームページやオンラインショップで確認してみましょう。
カビないマットレスでもカビる?対策は?
エア系ファイバーマットレスは必ずカビないという訳ではありません。エア系ファイバーは他のマットレスに比べて通気性が高く、丸洗いができますが、手入れをせずに放置しているとカビが発生する確率は高くなります。
カビないマットレスでも、次の対策は定期的に行っておくべきです。
- 換気
- マットレスを陰干し
- 除湿シートやすのこを使う
上記の対策を順番に解説します。
カビ対策①換気
カビないマットレスを使用していても、定期的に部屋の換気は行っておくべきです。
部屋の湿度が高くなると、通気性に優れたエア系ファイバーマットレスでも内部に湿気が溜まります。定期的に窓を開けて換気をして、溜まった湿気を追い出しましょう。
一般的な部屋の大きさなら、窓を全開にして5分程すれば空気が入れ替わります。時期によりますが、湿度が低くなるお昼ごろから夕方ごろに換気をするのがおすすめです。
カビ対策②マットレスを陰干し
カビないマットレスを陰干しすることも対策の1つです。
陰干しをすれば、溜まっている寝汗や湿気を放湿できるので、カビの繁殖を防ぐことができます。丸洗いをする時間がなくても、3日~1週間に1回程度は、風通しの良い場所で陰干しを行っておきましょう。
カビ対策③除湿シートやすのこを使う
カビないエア系ファイバーマットレスの対策として、除湿シートやすのこベッドを使うことも挙げられます。
特にすのこベッドはマットレスと床の間に空気の通り道を作るので、湿気が溜まりにくくカビの繁殖を防ぐことができます。
一枚敷きで寝たい、あるいはすのこベッドを置くスペースが無いなどの理由がある場合は、除湿シートの使用を検討してみましょう。
ベッドマットレスがカビてしまったら
ウレタンやポケットコイルなどのベッドマットレスは丸洗いができないので、カビが発生したら次の洗剤を使用して拭き取ってみましょう。
- エタノール
- オキシクリーン
洗剤の使い方を順番に解説します。
エタノールで除菌
マットレスに発生したカビを取るなら、ドラッグストアで販売しているエタノールで除菌してみましょう。作業を考えるとスプレータイプがおすすめなので、見つからない場合は100円均一で売っている霧吹きボトルにエタノールを入れて使用します。
カビの生えたマットレスを除菌する手順は次になります。
- カビに消毒用エタノールをスプレーで吹きかける
- 1時間ほど放置する
- タオル(雑巾)にぬるま湯を染み込ませ、軽く絞る
- タオル(雑巾)でカビを叩くように拭き取る
- ①〜④を数回繰り返す
- ドライヤーでマットレスを乾かす
最初にカビが生えている箇所全体が湿るほど消毒用エタノールを吹きかけます。次に、エタノールがカビに浸透するまで、1時間ほど放置します。
カビにエタノールが浸透したら、ぬるま湯で濡らして軽く絞ったタオル(雑巾)で、スプレーした箇所を叩くように拭き取ります。こすってしまうとカビが広がる恐れがあるので、必ず叩くようにしましょう。
上記の手順を数回繰り返し、カビが除菌できたら最後にドライヤーでマットレスを乾かします。湿気が残っているとカビが再発する可能性があるので、しっかりと乾燥させる必要があります。
エタノールは揮発性があるので、マットレスに残ることはありません。ただし、この方法だと除菌はできても、カビの黒ずみを落とすことはできないので、見た目はあまり変化しません。
オキシクリーンを使う
マットレスに生えたカビの黒ずみを取るなら、オキシクリーンがおすすめです。オキシクリーンは、漂白・消臭・除菌力の高い酸素系漂白剤で、マットレス以外に、食器やキッチン、お風呂場、リビング、トイレ掃除などに使用できます。
オキシクリーンの使い方は次になります。
- オキシクリーン1オンスを水1Lで希釈したものをスプレーボトルに入れる
- カビにオキシクリーンをスプレーで吹きかける
- 1時間ほど放置する
- タオル(雑巾)にぬるま湯を染み込ませ、軽く絞る
- タオル(雑巾)でカビを叩くように拭き取る
- ②〜⑤を数回繰り返す
- ドライヤーでマットレスを乾かす
基本的な手順は消毒用エタノールと同じです。オキシクリーンを吹きかけて浸透したころを見計らってタオル(雑巾)で叩いて拭いて、最後にドライヤーで乾かしましょう。
オキシクリーンは衣類用の漂白剤として発売された商品なので、マットレスのような肌に触れる製品に使用しても問題ありません。安心して使用できます。
ただし、オキシクリーンのような酸素系漂白剤ではなく、塩素系漂白剤を使用する場合は注意が必要です。
塩素系漂白剤は漂白力が高く、カビ取りに役立ちます。しかし、塩素系漂白剤は素材が傷んだり、色落ちしたりする可能性が高いため、マットレスのカビ取りには向いていません。
消毒用エタノールやオキシクリーンでもカビが取れない場合は、クリーニング業者に相談してみましょう。
エア系ファイバーマットレスは丸洗い可能
カビないエア系ファイバーマットレスは丸洗いが可能なので、万が一発生してもすぐに綺麗にすることができます。
ただし、製品によって丸洗いの仕方も異なります。例えば、エアウィーヴはマットレスタイプや敷布団タイプで洗い方が多少異なります。
洗い方 | |
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マットレスタイプ | 中性洗剤を薄めたものでマットレスを洗い流す 40℃以下設定のシャワーで洗い流す |
ベッドマットレスタイプ | |
敷布団タイプ | 中性洗剤を薄めたものでマットレスを洗い流す 40℃以下設定のシャワーで洗い流す バスタブにお湯を溜めて足踏み |
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