
「ベッドフレームが壊れてしまって、どうしよう…」
「ベッドフレームが壊れて買い替える場合のポイントは?」
マットレスを支えるベッドフレームは日常的に使用する家具のため、壊れる可能性はあります。ベッドフレームが壊れた場合は、修理して使い続けるか、買い替えるか検討しましょう。
そこで今回はベッドフレームが壊れてしまった場合の対処法について解説します。
- ベッドフレームが壊れる原因
- ベッドフレームで壊れやすい箇所
- ベッドフレームを修理する方法
- 壊れたベッドフレームを買い替える際のポイント
目次
ベッドが壊れる原因とは?
- マットレスを載せずに直接ベッドに乗る
- 重量オーバー
- 飛び跳ねたり危険行為
- 移動や運搬時の落下破損
- 経年劣化
上記の原因を順番に解説します。
マットレスを載せずに直接ベッドに乗る
ベッドフレームが壊れる1つ目の原因は、マットレスを載せずに使用している場合です。
ベッドフレームは商品によって細部は異なりますが、基本的な構造は同じで、マットレスを支えている部分を床板(とこいた)と呼びます。
床板はマットレスと寝ている人物を支えているため耐久性に優れていると思われがちです。しかし、実際はマットレスが寝ている人物の体重を分散しているため、床板は体圧を全体で受け止めることができます。
そのため、マットレスを使用せずに床板に載ると、体重が一点に集中してしまい、破損する恐れがあります。
重量オーバー
ベッドフレームが壊れる原因として、重量オーバーも挙げられます。
ベッドフレームは第三者機関で耐久性のテストを行っており、商品ごとに耐荷重が決まっています。例えば、耐荷重が100kgのベッドフレームは、マットレスと寝ている人物の体重などの合計が100kgまでなら耐えられる可能性が高いという意味です。
マットレスの重さが30kgで、パートナーとの体重の合計が100kgを超える場合、耐荷重100kgのベッドフレームでは耐えられない可能性は十分あります。
体重の重い方や、分厚いマットレスを使用したい方、パートナーと一緒に寝たい方は耐荷重の数値が高いベッドフレームを購入しましょう。
飛び跳ねたり危険行為
ベッドフレームが壊れる3つ目の原因は、マットレスの上で飛び跳ねたり、勢いよく座ったりした場合です。
耐荷重はベッドフレームが耐えられる重さを示していますが、あくまでも静止した状態を基準としています。
ベッドフレームやマットレスの上で飛び跳ねたり、勢いよく座ったりするなど、危険な行為を行っていると、耐荷重を下回っていてもベッドフレームが壊れる可能性は高いです。
また、ベッドフレームの耐久性テストは床板の中心部で実施される傾向があります。そのため、ベッドフレームの端に体重をかけてしまうと、支え切れなくなって壊れる場合もあります。
移動や運搬時の落下破損
ベッドフレームが壊れる原因として、移動や運送時の落下破損も考えられます。
ベッドフレームを購入する際はパーツごとに分解され梱包されているので破損する可能性は低いです。しかし、部屋の模様替えや引っ越しなどでベッドフレームを動かすと、床板や脚などが壊れる場合があります。
商品によっては保証が付いていますが、基本的に移動や運送時の破損に対応していません。分解して引っ越し先にベッドフレームを持っていく際は、面倒ではありますが梱包材を使用して落下破損が起きないようにしましょう。
経年劣化
ベッドフレームが壊れる最後の原因は経年劣化です。
ベッドフレームは商品によって異なりますが、耐久年数が10年~15年と言われています。しかし、10年~15年は定期的にメンテナンスや点検を行っている場合の年数で、放置していれば短くなります。
ベッドフレームを使用していて、次のような症状が現れるようなら寿命が近いので、買い替えを検討してみましょう。
- 寝返りを打った時に軋みや揺れが大きい
- 床板やベッドボードからカビや嫌なニオイがする
- マットレスを置いた時に水平にならない
ベッドが壊れる箇所
- 床板
- サイドフレーム
上記を順番に解説します。
床板(すのこ)
床板はマットレスを支えるパーツの名称で、ベッドフレームのなかでは最も面積が広く、寝ている時に圧力を受けやすいです。そのため、ベッドフレームで壊れる可能性が高い箇所になります。
ベッドフレームの床板の素材は商品によって異なり、次の種類があります。
床板の種類 | 概要 |
---|---|
すのこ | 細長い木の板を並べている床板 通気性が高く、手入れの手間が少ない 冷気が伝わりやすく、値段はやや高め |
張り板 | 大きな木の板でマットレスを支える床板 冷気を遮断し、引き出し収納を設置できる 通気性が低いので、定期的にメンテナンスが必要 |
メッシュ | 金属製の網がマットレスを支える床板 通気性が高く、価格が抑えられている傾向がある 冷気が伝わりやすく、耐久性は低い |
畳 | 床板部分が畳として並べられている 吸放湿性に優れており、引き出し収納を設置できる 手入れの手間が必要で、価格はやや高め |
ダブルクッション | 床板部分がマットレスになっている 耐久性に優れている 引き出し収納を設置できず、価格は高い |
ウッドスプリング | 細長い木の板がアーチ状に並んでいる床板 圧力をかけるとしなるので、耐久性に優れている 価格は高い |
素材によって耐久性や耐荷重が異なるので、ベッドフレームを選ぶ際は注意しましょう。
サイドフレーム
サイドフレームとは、ベッドフレームの左右にあり、床板を横から支えている側面の板を指します。
木製のベッドフレームの場合、サイドフレームは釘やネジなどで止めていますが、使用していると圧力がかかり、内部で折れる、あるいは穴が広がってズレるなどのトラブルが発生します。
また、サイドフレーム自体の素材や厚みによっては、中央近くの部分で折れる場合もあります。
サイドフレームは床板やフットボードなどを支える箇所なので、壊れてしまうとベッドフレーム自体が歪みます。また、釘やネジがむき出しになる恐れがあるので、小さい子供やペットが居る場合は危ないです。
壊れたベッドは修理できるのか?
床板の修理
床板が壊れた場合は、破損具合や種類によっては修理が可能です。
例えば、すのこや張り板、ウッドスプリングなどの木材を使用している床板に亀裂が入った程度なら、木材用の接着剤で直る可能性があります。強度を上げたい場合は、破損している箇所の裏に木材をあてがい、厚みを持たせる方法もおすすめです。
また、床板だけを買い替えることも可能なので、サイズが同じ商品を探してみましょう。
ただし、メッシュやダブルクッションの場合は修理や床板だけの買い替えができない可能性が高いです。修理が可能か、メーカーに問い合わせてみましょう。
サイドフレーム
サイドフレームも、破損具合や種類によっては修理が可能です。
例えば、サイドフレームとフットボードをつなげている釘やネジ、ダボなどが破損した場合は、ホームセンターで同じサイズの商品を購入して取り換えてみましょう。圧力がかかって穴が広がった場合は、別の箇所に穴を開けるか、木材用の接着剤で付ける方法もあります。
サイドフレーム自体が折れてしまった、亀裂が入ってしまった場合は、同じ程度の太さの木材をホームセンターで購入し、折れた箇所にあて木ネジで固定し、高さを合わせた太めの角材を補助の脚として追加すると良いです。
ただし、床板と違い、サイドフレームは圧力が分散しにくい構造なので、修理しても同じ箇所が壊れてしまう可能性が高いです。メーカーや商品によっては、サイドフレームだけを購入できる場合があるので、相談してみましょう。
壊れたベッドの修理を依頼する
- 購入先に相談する
- 便利屋に依頼する
上記を順番に解説します。
購入先に相談する
ベッドフレームを修理したい場合は、商品を購入したメーカーや店舗、ネットショップなどに相談しましょう。メーカーや商品によって異なりますが、保証期間内であれば部品の交換に応じてくれる場合があります。
ニトリのベッドが壊れたら
ニトリのベッドの殆どは5年保証なので、壊れたパーツの交換をしてくれる可能性が高いです。又ニトリ製品であれば修理も受け付けてくれるようです。
便利屋に依頼する
便利屋とは、エアコンや水回りの掃除、庭の手入れなどのサービスを幅広く対応している業者です。便利屋によってはベッドフレームの修理を依頼できる場合があります。
ただし、便利屋によってサービス内容や料金は異なり、本格的な修理はできません。
ベッドが壊れたら買い替える場合のポイント
- 耐荷重をチェックする
- 節の多い木材は避ける
- ベッド中央に脚が有る物にする
- ショップの保証をチェックする
上記のポイントを順番に解説します。
耐荷重をチェックする
ベッドフレームを買い替える際は耐荷重をチェックしましょう。耐荷重は商品によって異なりますが、壊れたベッドフレームと同じ数値では、また故障する可能性が高いです。
床板の種類によって耐久性や耐荷重は異なりますが、おすすめは板の向きが横になっているすのこです。
すのこは隙間を開けて木の板を並べているため、脆いように思えます。しかし、すのこ板の向きが横なら体圧が上手に分散されるため、ほかの床板に比べて耐久性が高いと言われています。
すのこ板の向きが縦でも、裏面に横桟と呼ばれる木材を張ってあるなら、たわみを軽減できるので耐久性が高いです。また、すのこ板の厚みが2cm以上もあれば、耐荷重が300kg以上の商品も珍しくありません。
張り板やウッドスプリングなども耐久性に優れています。しかし、張り板は通気性が悪く、ウッドスプリングはすのこに比べて高価といったデメリットがあるため、耐荷重を重視するなら床板がすのこの商品がおすすめです。
節の多い木材は避ける
床板がすのこのベッドフレームはおすすめですが、節の多い木材を使用している商品は止めておきましょう。
節とは、木材が木だった時に伸ばしていた枝の名残です。節には生節、死節の2種類があり、次のように特徴が異なります。
- 生節…色合いが薄く、抜け落ちる心配はない
- 死節…色合いが濃く、抜け落ちる場合がある
死節の場合は周囲との組織が繋がっていないため、生節よりも耐久力はやや劣ります。例えば、パイン無垢材のように節が多い木材の場合、亀裂が入る可能性があるので注意しましょう。
ベッド中央に脚が有る物にする
ベッドフレームを買い替える際は、中央に脚や板が入っている商品を選びましょう。
一般的なベッドフレームの脚の本数は4本です。しかし、商品によっては中央に2本追加された、6本脚のベッドフレームがあります。6本脚のベッドフレームは4本脚に比べて耐荷重や耐久性が優れている傾向があるので、安心して使用できます。
ショップの保証をチェックする
ベッドフレームを購入する際は、メーカーやショップの保証をチェックすると良いです。メーカーやショップによっては商品保証が付いており、壊れてしまっても期間内であれば対応してもらえる可能性があります。
例えば、ニトリでは商品にもよりますがベッドフレームに対して5年の商品保証を付けており、期間内に故障や不具合が生じた場合は修理や交換に対応します。すべての故障に対して無償で対応してもらえるとは限りませんが、商品保証が付いていると安心できます。
ベッドが壊れた場合はどうしていますか?男女700名にアンケート調査
マットレス大学では、ランダムに選出した男女700名に対してアンケート調査を行いました。
所有ベッドのサイズ
所有されているベッドのサイズは以下の通りです
シングルサイズが最も多く全体の63.9%となりました
ベッドが壊れた原因
ベッドが壊れた主な原因は以下の通りです
経年劣化 81.6%
事故・衝撃 9.4%となりました
ベッドが壊れた時の対処法
ベッドが壊れた時の対処は以下の通りとなりました
買い替えと答えた方が最も多く全体の67.9%となりました
ベッドを購入時に求めること
ベッドを購入する場合に求める事は以下の通りになりました
快適性を求める方が最も多く57%となっています
ベッドを買い替えする時はサイズ変更するのか
ベッド買い替え時にサイズ変更するのかについては以下のようになりました
同じサイズを購入される方が多く全体の77.6%となりました
ベッドの修理や購入の予算
ベッドの修理や購入時の予算は以下のようになりました
中予算(1万円~5万円)が最も多く全体の67.1%となりました
ベッド購入で重視する事
ベッド購入で重視することについては以下の通りです
価格 38.1%
レビューの評価 26.7%
ブランドの信頼性 22.6%となりました
ベッドが壊れた場合のアンケート総括
今回、ベッドの破損について男女700名への調査により、次の事がわかりました。
- 所有されているベッドサイズで多いのはシングルサイズ63.9%
- ベッドが壊れて原因で一番多いのは経年劣化で全体の81.6%
- ベッドが壊れた場合の対処で多いのは買い替えで全体の67.9%
- ベッドの買い替えで一番重要視するのは「快適性」で全体の57.9%
- ベッドを買い替える場合のサイズは同じサイズと答えた方は全体の77.6%
- 壊れたベッドの修理や購入の予算で最も多いのは1万円~5万円で全体の67.1%
- ベッドを購入する時に重要視する事で一番多かったのは価格で全体の38.1%
ベッドの破損についての調査にて、ベッドは「経年劣化」までながく使い続ける方が多い事がわかりました。
ベッドは耐久性も高く、高額な物の為、修理する方も多いのでは?と予想をしておりましたが、4.6%と少数派となりました。ネット通販などでベッドも安価に気軽に買えるようになった事も影響しているかと思います。
予算も1万~5万(67.1%)購入時に重視することは価格(38.1%)とレビューの評価(26.7%)となっており安くて良いものを購入したい。との意図が伺える結果となりました。
結果から、日本の家庭ではベッドの快適性が重要視されていることがわかります。また、ベッドは経年劣化により壊れやすいため、定期的なメンテナンスや買い替えが必要な事がわかりました。
また、すのこの破損程度であれば、簡単に修理もできるので、日曜大工に挑戦してみるのもいかがでしょうか?
愛着の湧いたベッドを修理しながらながく使うのも素敵な事だと思います。
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