「ウォーターマットレスのメリットやデメリットは?」
「ウォーターマットレスのおすすめ商品を知りたい…」
ウォーターマットレスはその名の通り、マットレスの中に水が入っているマットレス。ウォーターベットと呼ばれることもあります。
ウォーターマットレスは100年以上の歴史があり、体圧分散性に優れているため、アメリカでは腰痛対策として使われることもあります。ただし、高価な商品なので、購入前にメリットやデメリットを知っておきましょう。
そこで今回は、ウォーターマットレスのメリットやデメリットなどを分かりやすく解説します。
- ウォーターマットレスとは?
- ウォーターマットレスのメリット
- ウォーターマットレスのデメリット
- ウォーターマットレスの口コミ・評判
- ウォーターマットレスのおすすめ2選
目次
ウォーターマットレス(ベッド)とは?
ウォーターマットレスの特徴
ウォーターマットレスとは、マットレスの中材がスプリングやウレタンでなく、水で構成されている商品になります。ウォーターベッドとも呼ばれ、密閉された空間のなかに水が溜まっている作りになっています。マットレスの中に入っている水は防腐剤を定期的に注入していれば交換する必要はありません。
最大の特徴は寝ている最中に、肩や腰などに圧力が集中しづらいことです。
水と人間の体は比重がほぼ同じなので、ウォーターマットレスで寝そべっている状態は、プールで浮いているような寝心地を得られます。身体の余分な力が抜けているので、立っているときと同じような姿勢となり、理想的な寝姿勢を取ることが可能です。
通常のマットレスとの違い
スプリングやウレタンに比べて腰や肩への負担が集中しにくくなるため、リラックスした状態で熟睡できます。
ウォーターマットレス(ベッド)のメリット・デメリット
ウォーターマットレスのメリット、デメリットは以下の通りです。
デメリット | 重い 水漏れの危険性 揺れる |
---|---|
メリット | 体圧分散 眠りが深くなる 温度調節 |
上記のメリット、デメリットを順番に解説します。
デメリット
重量の問題と取り扱い方法
ウォーターマットレスの最大のデメリットは重いことです。
商品によって重さは異なり、国内唯一のウォーターベッドブランド「ウォーターワールド」のBODYTONE-EX1575のサイズと重さは次のようになります。
サイズ(横幅×縦幅×厚み) | 重さ(水入れ時) | |
---|---|---|
セミシングル | 90×210×19~22cm | 約378kg |
セミダブル | 120×210×19~22cm | 約504kg |
クイーン1 | 150×210×19~22cm | 約630kg |
クイーン1/デュアルマットレス | 150×210×19~22cm | 約630kg |
セミキング/デュアルマットレス | 180×210×19~22cm | 約756kg |
上記の重さはウォーターマットレスのみで、ベッドフレームの分は含めていません。そのため、商品によっては、ベッドフレーム込みで約900kg近くに達する場合もあります。
ウレタン素材の軽いものであればシングルサイズで5kg前後、ポケットコイルなら商品によりますが10~20kg程度なので、ウォーターマットレスはほかのマットレスに比べてはるかに重い商品になります。
ウォーターマットレスが重い理由は中材に水を使用しているからです。水は1㎤あたり約1gになります。BODYTONE-EX1575のセミシングルの体積は約378,000㎤なので、水が一杯に入ったときの重さに換算すると約378,000g=約378kgになります。
水を抜けば持ち運べる重さになりますが、ウォーターマットレスの水は抜くのに手間と時間がかかるので、設置してから個人で移動することは難しいでしょう。
水漏れのリスクとその対策
ウォーターマットレスのデメリットとして、水漏れが起きる危険性があります。
商品ごとに独自の対策を行っているため、普通に使用していてすぐに水漏れが起きてしまうことはありません。しかし、経年劣化や鋭利なものの接触によって水漏れする可能性は高いです。
ただし、ウォーターマットレス専用のベッドフレームにはセーフティライナーが備わっている場合があります。漏れた水はセーフティライナーに溜まるため、部屋を汚す心配は少ないでしょう。
揺れや水音の問題点
ウォーターマットレスは中材に水を使用しているため、商品によっては揺れたり、水音がしたりします。メーカーや商品によっては揺れを防止する工夫を施していますが、水を使用しているため、どうしても揺れを感じる場合があります。
そのため揺れが苦手な方はウォーターマットレスの使用を止めましょう。
ウォーターマットレスは設置時に内部の空気を完全に抜くので、基本的には水音がしません。ただし、使用し続けると内部の詰め物から空気が出ていき溜まってしまい、水音が発生する場合があります。
水音が気になる方は、メーカーが販売しているエアーブリーダーを購入して、空気を抜いてみましょう。
メリット
体圧分散の効果と健康への影響
ウォーターマットレスの最大のメリットは、「パスカルの原理」により体圧分散性に優れていることです。
パスカルの原理とは?
容器の形に関係なく密閉された液体は、一部に圧力を加えられると均一に、全体へ伝わるという原理
ポケットコイルやウレタンマットレスの場合、体の凹凸部分は圧力が集中し、血流の循環が悪くなるため、コリや痛みの原因になります。
一方、ウォーターマットレスは一部に圧力を受けても全体へ伝わるというパスカルの原理により沈み込まず、体をマットレス全体で支えられます。
自然な寝姿勢を維持できるため、腰痛や肩こりにおすすめです。腰痛対策を考えている方はウォーターマットレスを検討してみましょう。
深い睡眠の促進と快眠効果
ウォーターマットレスは体圧分散性に優れているため、眠りが深くなるメリットもあります。
人間は寝ている最中に20回以上の寝返りを打つといわれていますが、寝返りを打つ理由は次の通りです。
- 身体にかかった圧力をほぐす
- 血液やリンパ液などの体液を循環させる
- マットレスに触れている面の体温調節
寝ている最中は腰や肩などの部位に圧力が集中しやすいため、人間は寝返りを打つことで身体をほぐします。しかし、ウォーターマットレスは体圧分散性に優れているため、身体は負担を感じることが無く、自然と寝返りを打つ回数が少なくなります。
寝返りを打つ回数が少ないほど、短時間でも深い睡眠を得ることができ、寝つきが良くなるというデータもあります。睡眠が深くなると、朝起きた時の目覚めがスッキリするので、ウォーターマットレスを利用している方の口コミや評価はポジティブな内容が多いです。
温度調節機能と季節に応じた使用方法
ウォーターマットレスの最後のメリットは、温度調節機能が付いていることです。
水は温めにくく、冷めにくい性質を持つ物質のため、外気温の急激な変化の影響を受けにくい特徴があります。ただし、ウォーターマットレス内部の水と外気温の差により結露が生じてしまうと、カビが発生するリスクも!
そのためウォーターマットレスはヒーターが備わっており、常に一定の温度になるように保たれています。
一般的に、寝床の内部温度は30℃が理想的と言われており、睡眠中に温度が下がったり、手足が冷たい部分に触れてしまうと睡眠の質が低下する恐れがあります。ウォーターマットレスはヒーターによって温度を一定に保てるので、快適に過ごすことが可能です。
ウォーターマットレス(ベッド)の口コミ・評判!
ウォーターマットレスを利用している方の口コミや評判をまとめました。
ウォーターマットレスの口コミは全体的にポジティブな内容が多いです。特に、「寝心地が抜群に良い」という内容が多く、購入して良かった方が大半を占めています。
一方で、次のような口コミ・評判もあります。
ウォーターマットレスの悪い口コミ・評価で多いのは、「対応している業者が近所にない」といった内容です。以前は複数のメーカーから販売されていたウォーターマットレスですが、現在は国内唯一のメーカーが製造しており、対応できる店舗は少なくなっています。
ウォーターマットレスは1年に1回防腐剤の注入や空気抜きなどのメンテナンスが必要です。また、模様替えや引っ越しなどの際には専門のスタッフを呼びます。
近所の家具専門店で対応してもらえないとなると、ウォーターマットレスを使用する際に不安を覚えます。ただし、最近はインターネットで販売店が増えており、防腐剤や空気抜きの道具などを購入しやすくなっているので、あまり不安に思わなくても大丈夫です。
ウォーターマットレス(ベッド)のおすすめ2選
ウォーターマットレスは一般的なマットレスと違った商品なので、次の用語を覚えておきましょう。
意味 | |
---|---|
ソフトサイド | ・ベッドフレームの上にウォーターマットレスを置いて使用するタイプ ・ソフトサイドから柔らかいということはない |
ハードサイド | ・ベッドフレームの中にウォーターマットレスを入れて使用するタイプ ・ハードサイドだから硬いということはない |
1バッグ | ・ウォーターマットレスのなかに水が入っているバッグが1つの商品 ・パートナーと一緒に寝る場合、振動が相手に伝わる恐れがある |
2バッグ | ・ウォーターマットレスのなかに水が入っているバッグが2つの商品 ・パートナーと一緒に寝る時に役立つ |
ウォーターマットレスのおすすめ2選を順番に解説します。上の表を参考に選んでみてください。
ウォーターマットレス BluMax 6000
販売価格(税込) | セミダブル:267,300円 クイーン:279,400円 |
---|---|
サイズ(横幅×縦幅×厚み) | セミダブル:120×210×19~22cm クイーン:150×210×19~22cm |
重さ | セミダブル:約480~550kg クイーン:約600~690kg |
サイド | ハードサイド |
備考 | ウォーターワールドのフレームが必須 2バッグのウォーターマットレスはない |
BluMax 6000は水の浮遊感を最大限に生かした寝心地が味わえるウォーターマットレスです。ウォーターワールドで販売している商品のなかで最も柔らかく、ウォーターマットレスならではの寝心地を体験したい方におすすめの商品になります。
つるりとした表面は滑らかな肌触りとなっており、凹凸がないので空気抜きの手間がかかりません。また、BluMax 6000は全部で9層のファイバーによって構成されており、詰め物が少ないため、同メーカーのほかの商品に比べて比較的安価です。
ウォーターマットレス BODYTONE-EX1575
項目名 | セミシングル:232100円 セミダブル:311,300円 クイーン1:323,400円 クイーン1/デュアルマットレス:435,600円 セミキング/デュアルマットレス:458,700円 |
---|---|
項目名 | セミシングル:90×210×19~22cm セミダブル:120×210×19~22cm クイーン1:150×210×19cm~22cm クイーン1/デュアルマットレス:150×210×19~22cm セミキング/デュアルマットレス:180×210×19~22cm |
項目名 | セミシングル:約378kg セミダブル:約504kg クイーン1:約630kg クイーン1/デュアルマットレス:約630kg セミキング/デュアルマットレス:約756kg |
項目名 | ハードサイド |
項目名 | ウォーターワールドのフレームが必須 デュアルマットレスと付いているのが2バッグのウォーターマットレス |
BODYTONE-EX1575は日本とアメリカ、ベルギーが共同開発したウォーターマットレスになります。最大の特徴は特殊繊維を全面に施したことで、柔らかくも揺れづらい最上級の寝心地を実現しています。
縦揺れを抑えるスタビライザーストリップと、トータルで7層の全面をカバーするファイバーにより、揺れが感じにくく、快適な寝心地を味わえます。また、表面のマルチアクセスLTS加工により、包み込まれるような感触を味わいつつ、朝までぐっすりと熟睡可能です。揺れが苦手な方にはぜひおすすめしたいマットレスです。
ウォーターマットレス(ベッド)で浮かぶように眠ろう
ウォーターマットレスは、体圧分散に優れてたマットレス。水の上に浮いているような寝心地で体の負担を軽減します。揺れるというデメリットはありますが、商品によっては揺れを軽減しているモデルもあります。また、逆に人によっては揺れが心地いいと感じる場合も。ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。
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