「ポケットコイルマットレスって何?」
「寿命ってどのくらいなんだろう?」
ポケットコイルマットレスと聞いても、ピンとこないという人もいるのではないでしょうか。ポケットコイルは、コイルが内蔵されたマットレスで、快適な寝心地が魅力です。
今回はポケットコイルのメリット・デメリットや寿命、処分方法おすすめのポケットコイルマットレスを紹介します。
- ポケットコイルとは
- ポケットコイルマットレスの寿命
- ポケットコイルマットレスの寿命を伸ばす方法
- ポケットコイルマットレスの処分方法
目次
ポケットコイルマットレスとは?メリット・デメリットも
「ポケットコイルマットレス」は、マットレスの中にバネが入っている「スプリングマットレス」の一種です。
コイルスプリングが、一つずつ不織布の袋に入って独立しているのが特徴。体を点で支えられるため、凹凸にフィットしやすく、寝心地のいいマットレスです。
ポケットコイルのメリット・デメリット
ポケットコイルのメリットは、寝心地がよく横揺れしないことです。下でも紹介しますが、点で支えることで、腰痛にいいのがメリット。
一方、デメリットとしては価格が少々高めなところです。構造が複雑でコイル数も多いため、価格が上がる傾向にあります。
ポケットコイルマットレスの特徴やメリット・デメリットは下の記事で紹介しているので、チェックしてみてください。
ポケットコイルはマットレスは腰痛にいい
ポケットコイルは一般的に腰痛にいいとされています。理由は理想的な寝心地になることと寝返りがうちやすいこと。詳しくみていきましょう。
理想的な寝姿勢になる
ポケットコイルは、コイルが独立した構造になっています。点で支えられるため体圧分散性に優れ、理想的な寝姿勢を維持しやすいのがメリットです。
体圧分散とは?
横になって寝ている時に、体の圧力を分散させること。体重の負荷が一部分に圧力が集中しない。
腰や肩など一部分に圧力が集中しないため、腰痛対策につながります。
寝返りがうちやすい
一つひとつのコイルが独立していると、集中した沈み込みが起こらず、寝返りがうちやすいのも魅力です。
腰痛は同じ体勢でいることで血行が悪くなり起こることもあります。
寝返りをスムーズに打てることで、体に圧力がかかりすぎず血流も良くなり、腰痛予防にもつながります
ポケットコイルマットレスの寿命は長い?
その他のマットレスが次のような寿命ですので、マットレスの中ではボンネルコイルマットレスに次いで寿命が長いと言えます。
種別 | 一般的な寿命 | |
---|---|---|
ノンコイル系 | 低反発ウレタン | 3〜5年 |
高反発ウレタン | 6〜8年 | |
ファイバー | 6〜8年 | |
ラテックス | 6〜8年 | |
コイル系 | ボンネルコイル | 8〜10年 |
ポケットコイル | 7〜9年 |
ただし、シモンズのような高級マットレスに比べると、5万円以下の安価なポケットコイルマットレスは寿命は劣ります。あくまで平均的な寿命と捉えるようにしてください。
10万円以上の高級ポケットコイルマットレス | 10年程度 |
5万円〜10万円のポケットコイルマットレス | 6〜8年 |
5万円以下のポケットコイルマットレス | 5年以下 |
※あくまで目安です
その他の種類のマットレスの寿命は次の記事で詳しく解説しています。
ポケットコイルマットレスの寿命をのばすコツ
ポケットコイルマットレスの寿命をのばすコツは次の3つです。
ポケットコイルマットレスの寿命をのばすコツ
- 定期的に乾かす
- 定期的にひっくり返す(ローテーション)
- マットレスを保護する
それぞれ詳しく解説します。
定期的に乾かす
ポケットコイルマットレスの寿命を延ばすには、定期的に乾かすのが有効です。
寝ている間に寝汗や皮脂がポケットコイルマットレスに浸透していってしまい、劣化に繋がります。
また、ベッドとマットレスの間に湿気が溜まり、カビが生える可能性もあります。
これらのトラブルを避けるために、一週間に1回程度はベッドの上に立て、乾かすようにすしましょう。扇風機を当てるのも効果的ですよ。
ローテーションする
ポケットコイルマットレスの寿命を延ばすには、定期的にローテーションするのも有効です。
ポケットコイルマットレスには、両面が使えるものが多いです。
しかし、片方だけで使い続けてしまうと、一方向だけに力が集中してしまい、へたりの原因になってしまい寝心地が悪くなってしまうのです。
そこで、定期的に裏と表、上下を入れ替えることによって、負荷を分散すると良いです。
これを、ローテーションと言います。
できれば、3ヶ月に一回は裏表上下を変えてみると、より寿命が伸びることにも繋がります。
ローテーションの方法については、次の記事を参考にしてみてください。
マットレスを保護する
防水マットレスプロテクターを利用すると、マットレスの内部に寝汗や皮脂が入り込みにくくなります。結果、スプリングが錆びず劣化を遅らせることが可能です。
マットレスプロテクターを使わないと、以下のように寝汗や皮脂がマットレスを通り、スプリングも錆びてどんどん劣化してしまいます。
10,000円以下の出費で大きく長持ちさせられるので、コスパが良い方法です。
マットレスプロテクターは次の記事をご覧ください。
ポケットコイルマットレスの寿命を早めるNG行為3選
特に注意すべき3つの行為を挙げてみました。
ポケットコイルマットレスの寿命を早める行為
- 天日干ししてしまう
- 水に濡らしてしまう
- マットレスでトランポリンしてしまう
一つずつ詳しくみてみましょう。
天日干ししてしまう
特に、生地部分にウレタンフォームを使っている場合、ウレタンは直射日光に弱いため大きく劣化してしまうので注意です。
ポケットコイルマットレスは中材がスプリングなので天日干しOKと思っている人が多いのですが、上記の理由からなるべく避けた方が良いでしょう。
水に濡らしてしまう
これも、表面の生地が水によって劣化したり、水が原因でカビたり、スプリングが錆びる可能性があるからです。
汚れてしまって、どうしても水拭きしなければいけないというときは、終わった後に必ず立てかけてよく乾かすようにしましょう。
マットレスでトランポリンしてしまう
特に、お子さんがいると、スプリングマットレスでトランポリンをしてしまうことが多いかと思います。
しかし、ご想像のとおりスプリングマットレスでのトランポリンはへたりや劣化をかなり早めます。
本来10年持つものが数年しかもたなくなるということも良くあります。ですので、特にお子さんがいる家庭は気をつけるようにしたいです。
ただ、子どもというのは、どうしてもそういった遊びに興味が向いてしまうので、そもそも小さい子どもがいてポケットコイルマットレスを買うのであれば寿命が短くなるのを覚悟をしておく、というのも必要なのかもしれません。
ポケットコイルマットレスの処分方法
ポケットコイルマットレスを処分するときの方法は、以下の5パターンです。
- 自治体で粗大ゴミとして回収
- 廃品回収
- 買取業者に依頼
- 買い替え時に引き取り依頼
- フリマ・ジモティを利用
劣化が原因の場合は、粗大ゴミ回収や廃品回収などが一般的です。ただし、買い替えの場合は比較的安い価格で引き取ってくれることもあるので、確認してみましょう。
また、高級マットレスでまだ使える場合は、買取業者などに依頼してもいいですね。取りに来てくれるケースもあるので、問い合わせてみてください。
マットレスの詳しい処分方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
おすすめのポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスは、「NELLマットレス」や「シモンズ」、「フランスベッド」など、さまざまなメーカーから販売されています。
次の記事でおすすめのポケットコイルマットレスを徹底比較しているので、参考にしてみてください。