
「枕のサイズってどんなのがあるの?」
「枕カバーってどうやって選ぶの?」
枕は自分の体格や寝返りの大きさに合ったサイズでないと、肩こりや睡眠の質を悪くする原因になります。そのため、自分にピッタリと合うサイズの枕を選ぶのが重要になります。
しかし、枕のサイズは日本人向けの標準サイズでも分類されており、海外製の枕は標準サイズとは異なるサイズだったり、特殊な形状をしているのもあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。
- 枕のサイズの種類
- 枕のサイズと選び方
- 枕カバーの選び方
目次
枕サイズ一覧表!標準から大判サイズまで

枕のサイズは大まかに分けると標準サイズと非標準サイズの2種類に分かれており、それぞれ体の大きさや使用する目的に応じてサイズが分かれています。
縦幅×横幅 | ||
---|---|---|
標準サイズ | シングル | 35×50cm |
セミシングル | 43×63cm | |
セミダブル | 50×70cm | |
非標準サイズ (海外製に多い) | 正方形 | 60×63cm |
大きな正方形 | 80×80cm | |
ロングサイズ | 43×100cm |
標準サイズ
標準サイズとは主に日本人の体格に合わせて販売されている枕のサイズで、体の大きさに合わせて購入すべきサイズが異なります。
縦幅×横幅 | |
---|---|
セミシングル | 35×50cm |
シングル | 43×63cm |
セミダブル | 50×70cm |
国内向け枕としては一般的なサイズのため、大抵の寝具店で扱っており、枕カバーの種類が豊富なのも特徴的です。
なお、ここで紹介しているサイズよりも大きいダブルサイズや、幼稚園生や小学生向けのジュニアサイズの枕もあります。
35×50cm
35×50cmはいわゆるセミシングルサイズで、標準的な枕よりも一回りコンパクトなサイズです。以前は主流だったサイズですが、時代の変化によって平均身長や体格が変わってきたため、成人男性が使うには小さいサイズになります。
主に小中学生ぐらいの子どもや女性におすすめのサイズです。
43×63cm
43×63cmはシングルサイズで、日本で販売されている枕のなかでは最も標準的なサイズになります。人の肩幅と枕の横幅がほぼ同じで、マットレスだけでなく敷布団にも最適な大きさです。
市販されている枕カバーの種類が豊富で、年齢や性別を問わず幅広い世代におすすめのサイズです。
50×70cm
50×70cmはセミダブルサイズで、標準タイプのシングルサイズよりも一回り大きい枕になります。横幅に余裕があるため、寝返りを打ったり、横向きに寝ても頭が落ちず包まれたような寝心地が味わえます。
主に体の大きい成人男性や、横向きに眠りたい人、寝返りを繰り返す人におすすめのサイズです。
非標準サイズ(海外製に多い)
非標準サイズとは、体格ではなく枕を様々なシーンで使えるように優先したことで標準から外れたサイズで、特に海外製に多いのが特徴です。
60×63cm
60×63cmは日本のシングルサイズと横幅は同じですが縦幅が約20cmも長い枕です。そのため、頭や首、肩だけでなく肩甲骨までサポートする大きなサイズになります。
首回りや肩甲骨までを包み込むサイズのため、マットレスが硬くて寝づらいという悩みを持った方におすすめです。また、ベッドに座る際のクッションとしても使用できます。
80×80cm
80×80cmは上記の60×63cmよりも一回り以上も大きい枕で、小柄な女性なら上半身までサポートできるサイズになります。そのため、ハーフボディピローとも呼ばれます。
枕の一部を折りたたんで使うことも可能で、上半身をやや起こして寝たり、腰枕として背中をサポートすることが出来ます。マットレスが硬くて背中や腰が痛いという方におすすめです。
43×100cm(ロングサイズ)
43×100cmは複数人で使用できるロングサイズの枕になります。並んで使用すれば、睡眠中もパートナーや家族と繋がっている安心感があります。
また、製品によっては100cm以上の物もあるため、抱き枕として利用することもできます。
枕サイズの選び方

- 寝返りの大きさで選ぶ
- 使う(共有する)人数で選ぶ
- 迷ったら大き目サイズを選ぶ
それぞれのポイントを順番に解説します。
寝返りの大きさで選ぶ
人間は睡眠中に20回~40回も寝返りを打ちます。寝返りを多くする人や寝返りが大きい人だと、朝起きた時に枕から頭がズレている、あるいは枕が落ちているというのは珍しくありません。
頭が枕からはみ出している、あるいは枕が落ちてしまうと睡眠の質が下がってしまい、翌朝になっても疲労が抜けません。そのため、寝返りを打っても頭がはみ出ないほどの大きさが望ましいです。
最近では睡眠中の寝返りやいびきを記録できるアプリも配信されているため、自分が睡眠中にどれだけ寝返りをしているのか興味がある方は調べてみましょう。
使う(共有する)人数で選ぶ
枕を誰かと共有したいと考えている方は、横に長い43×100cmのようなロングサイズがおすすめです。標準サイズやロングサイズ以外の非標準サイズだと、複数人で共有するには難しい大きさになります。
また、ロングサイズは抱き枕としても使用できます。
迷ったら大き目サイズを選ぶ
枕のサイズを選ぶときは、寝返りの大きさや自分の体格に合わせたサイズを選ぶのが望ましいです。しかし、寝ている最中の寝返りの大きさは自分だとわかりづらいため、体格に合ったサイズの枕を選びがちです。
基本的に体格に合ったサイズなら外れることは少ないですが、寝返りの大きさによっては不満が残る可能性もあります。そのため、枕のサイズで迷ったら「大き目サイズを選ぶ」のが鉄則となっています。
大きめサイズなら寝返りがしやすくなるため、買って後悔することが少なくなります。
枕カバーサイズを選ぶ際のポイント

人の体は寝ている間にコップ一杯分の汗をかき、特に頭部や首周り、上半身から多くの汗をかきます。汗を吸った枕は内部でニオイの原因となる菌が増殖し、時間経過とともに嫌なニオイを出すようになります。
枕カバーがあれば頭皮の汗や脂が枕に直接吸い込むのを防げます。また、枕カバーはバリエーションが豊富で、寝室や部屋のコーディネートにも役立ちます。
そんな枕カバーを選ぶ際のポイントは次の3つになります。
- ポイント①標準サイズの場合はぴったりのカバーを選ぶ
- ポイント②特殊形状の枕は専用カバーを買っておく
- ポイント③海外製枕の場合は汎用性のあるカバーが無難
ポイント①標準サイズの場合はぴったりのカバーを選ぶ
基本的に標準サイズの枕用のカバーを選ぶときは、サイズがピッタリの枕カバーを選ぶようにしましょう。特に35×50cmのシングルサイズは一般的なサイズのため、寝具店やECサイトで取り扱っていますので探しやすいです。
ポイント②特殊形状の枕は専用カバーを買っておく
枕のなかには首周りが一段高い、エンドウ豆のような形状になっているなど、特殊な形状の枕が販売されています。これらの特殊形状枕は市販されている枕カバーだとサイズや形状が違うため合わない可能性があります。
そのため、特殊な形状の枕を購入する際は、予備の枕カバーも一緒に購入しましょう。
ポイント③海外製枕の場合は汎用性のあるカバーが無難
非標準サイズのような海外製枕に合ったサイズのカバーは国内で販売されていない場合があります。もし、海外製の枕のカバーを探すなら、次の方法があります。
- 海外サイトでカバーを探す
- 自作する
- 汎用性のあるカバーを購入する
無難な方法なのは、伸び縮みしやすい汎用性のあるカバーや、横幅に余裕のある封筒型の枕カバーを購入することです。あるいは、特殊形状枕と同じように、海外製枕を購入したショップで一緒に購入しましょう。