
「寝室は和室と洋室のどっちが良いの?」
「和室をおしゃれな寝室にしたい…」
和室、洋室によって寝室のメリット・デメリットが異なるため、どっちにした方が良いのか迷ってしまいますね。
そこで、ここでは、寝室を和室・洋室にした場合のそれぞれのメリット・デメリットやアンケート結果について解説します。
- 寝室が和室のメリット・デメリット
- 寝室が洋室のメリット・デメリット
- 寝室に関するアンケート結果
- 和室をおしゃれにする5つのポイント
寝室は和室?洋室?メリットとデメリット
寝室は和室と洋室で、それぞれメリット・デメリットが異なります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
和室 | い草の香りでリラックスできる 布団を片付ければ普通のお部屋として使える 畳の湿度調整機能で快適空間 ベッドが不要になり出費が少ない |
布団の上げ下ろしが必要 布団の収納スペースが必要 畳のお手入れが必要 |
洋室 | ベッド使用で布団の上げ下ろし不要 ベッド使用で立ち座りが楽々 フローリングは掃除が楽 |
ベッドが部屋を専有してしまう ベッドの下の掃除が大変 フローリングは足元が冷える |
次項より、それぞれのメリット・デメリットを順番に解説します。
寝室が和室のメリット
寝室が和室の場合のメリットは次になります。
- い草の香りでリラックスできる
- 布団を片付ければ普通のお部屋として使える
- 畳の湿度調整機能で快適空間
- ベッドが不要になり出費が少ない
まずは、和室のメリットを確認しましょう。
い草の香りでリラックスできる
寝室が和室の最大のメリットは、畳に使用されているい草の香りで気分がリラックスできることです。
い草は天然のエアコンと呼ばれるほど空気浄化作用や吸湿・発散作用を備えています。含まれている成分は紅茶やバニラエッセンスと同じで、嗅いでるだけで気持ちが落ち着きます。
布団を片付ければ普通のお部屋として使える
寝室が和室で敷布団を使っていれば、片づけて普通の部屋として使用できるメリットもあります。
敷布団は折り畳んで収納できるので、片づければ和室を寝室以外の目的で使用できます。部屋の数が少ない場合は、和室を寝室兼普通の部屋として使用することを検討してみましょう。
畳の湿度調整機能で快適空間
寝室が和室のメリットとして、畳の湿度調整機能により快適な空間で寝られることも挙げられます。
畳はい草と稲わらで出来ており、1枚につき500㏄ほどの湿気を吸い取ることが可能です。室内の空気が乾燥していれば、内部の水分を放出して湿度を調整するので、冬場でも快適な空間を維持します。
ベッドが不要になり出費が少ない
寝室が和室の最後のメリットは、マットレスベッドやベッドフレームが不要なので寝具にかかるコストが少なくなることです。
マットレスベッドやベッドフレームよりも、敷布団の方が出費は少なくなる傾向にあるので、寝具にコストを掛けたくない方におすすめです。
寝室が和室のデメリット
寝室が和室の場合のデメリットは次になります。
- 布団の上げ下ろしが必要
- 布団の収納スペースが必要
- 畳のお手入れが必要
和室を考えている方は、デメリットをしっかりと把握しておきましょう。
布団の上げ下ろしが必要
寝室が和室のデメリットは、使用していない布団の上げ下ろし(収納)が必要なことです。
畳には調湿機能がありますが、寝ていた敷布団を放置していると、湿気がきちんと放出されずダニやカビが繁殖する可能性があります。
また、敷布団に溜まった湿気が畳に移ることもあるので、起きたら上げ下ろしを行うべきです。
布団の収納スペースが必要
寝室が和室のデメリットの2つ目は、上げ下ろした布団の収納スペースが必要になることです。
折り畳んだ敷布団を部屋の隅に置いておくと、その部分に湿気が溜まる可能性があります。和室で敷布団を使用するなら、押し入れのような収納スペースを用意しましょう。
畳のお手入れが必要
寝室が和室の最後のデメリットは、畳は定期的に手入れが必要なことです。
畳は湿気を吸い取るので、カビやダニが繁殖しやすいです。最近は住宅の気密性が高いので、湿気が多い梅雨の時期は特に注意や手入れが必要です。
天気の良い日に外で乾かすか、畳の片方を上げて缶を挟み床との間に風を通すなどの手入れを行いましょう。
寝室が洋室のメリット
寝室が洋室の場合のメリットは、次になります。
- ベッド使用で布団の上げ下ろし不要
- ベッド使用で立ち座りが楽々
- フローリングは掃除が楽
上記のメリットをそれぞれ解説します。
ベッド使用で布団の上げ下ろし不要
寝室が洋室の最大のメリットは、ベッドを使用しているなら布団の上げ下ろし作業が不要になることです。
ベッドフレームを使用しているなら、マットレスと床の間に空間があるので、和室のように布団を上げ下ろす作業は必要ありません。
ベッド使用で立ち座りが楽々
寝室が洋室のメリットには、床までの高さがあるので立ち座りが楽になることもあります。
製品にもよりますが、スタンダードなベッドの高さは床からマットレス面まで400mm~500mmあります。一般的なソファと同じ高さの400mm以上あれば、立ち座りがしやすいです。
フローリングは掃除が楽
寝室が洋室の最後のメリットは、フローリングだと掃除が楽になることです。
畳の一般的な掃除方法は次になります。
- 畳の目に沿って掃除機やほうきをかける
- 雑巾で表面の皮脂汚れを落とす
畳はい草を編んで作っているため、細かい隙間に汚れが詰まっています。そのため、掃除機やほうきをかける時は丁寧に行う必要があります。そして、雑巾で表面を拭く際に汚れが落ちない場合は、水拭きしてから乾拭きを行います。
つまり、畳の掃除は手間がかかります。一方、フローリングは掃除機やフローリングモップをかけるだけで簡単に綺麗になります。
寝室が洋室のデメリット
寝室が洋室の場合のデメリットは、次になります。
- ベッドが部屋を専有してしまう
- ベッドの下の掃除が大変
- フローリングは足元が冷える
洋室を検討している方は、メリットとデメリットを比較しましょう。
ベッドが部屋を専有してしまう
寝室が洋室のデメリットの1つ目は、ベッドが部屋のスペースを取ってしまうことです。
敷布団と異なり、ベッドは折り畳めない製品が多いです。そのため、ベッドサイズが大きくなるほど、部屋面積を占める割合が増えていきます。
次の表は6畳の寝室にベッドを置いた場合の部屋面積を占める割合をまとめた物になります。
6畳の部屋を占める割合 | |
---|---|
セミシングル | 18% |
シングル | 19% |
セミダブル | 24% |
ダブル | 28% |
クイーン | 31% |
キング | 36% |
ベッドサイズが大きくなるほど、寝室に家具を置くスペースが無くなっていきます。寝室の面積にもよりますが、大きなベッドを購入する際は部屋を占める割合にも注意しましょう。
ベッドの下の掃除が大変
寝室が洋室のデメリットの2つ目は、ベッド下の空間の掃除が大変になることです。
ベッド下はホコリや湿気が溜まりやすいので定期的に掃除をするべきですが、形状によっては掃除機が入りません。寝室にベッドを置く時は収納スペースが無い物や、脚高が13cm以上の製品などを検討しましょう。
フローリングは足元が冷える
寝室が洋室の最後のデメリットは、畳に比べてフローリングだと足元が冷える可能性があることです。
フローリングが冷えるのは、使用している材質や床の構造が原因です。マンションや戸建で使用される合板フローリングは熱伝導率が悪いため、冬場になると特に冷たく感じます。
寝室の和室と洋室では実際どちらが多いの?アンケート実施
和室・洋室の寝室利用についてアンケートを実施しました。
当サイトで実施したアンケートは以下の5つです
- 現在の寝室はどちらですか?
- 和室を選んだ理由
- 洋室を選んだ理由
- 布団とベッドどちら派ですか?
- 理想の寝室はどちらですか?
寝室の和室・洋室の割合
寝室の和室/洋室の利用割合を調査しました。
結果は、上記のように寝室に和室を利用している人は27.4%、洋室を利用している人は72.6%です。
寝室を和室にした理由
寝室を和室にした理由を調査したところ、次のような意見が多くありました。
・和室の方が落ち着く
・布団で寝たいから
・畳の匂いが好きだから。
・和室しかないから
・布団を敷いて寝るのが好きだから
・布団をしまえば部屋を広く使用できるから
匂いが好きや落ち着くと、い草の持つリラックス効果に魅力を感じている人も多いようです。
寝室を洋室にした理由
寝室を洋室にした理由を調査したところ、次のような意見が多くありました
・ベッドで寝たいから
・オシャレだと思うから
・フローリングの方が好きだから
・ベットが好きだから
・家に和室がない
・掃除がしやすいから
ベッドが好き、おしゃれだからの回答が多く、インテリア好きの方が多いようです
和室・洋室別の布団とベッドの使用割合
和室と洋室それぞれのベッド/布団の使用割合を集計しました。
洋室ではベッド利用が多く、和室では布団利用者が多いようです。畳にベッドを置くと畳が傷んでしまう、フローリングに布団を直接敷くと痛い事も理由にあるようです。
理想とする寝室は?和室・洋室の割合
和室と洋室のどちらが理想の寝室か調査しました。
現在の寝室に満足している方が多いのですが、和室利用者の3割が洋室が理想と答えています。
洋室が良いけど、和室しか無い家にお住まいの方や、空いてる部屋が和室しか無かった事で和室を寝室にしている人もいるようです。
和室をおしゃれにする5選
和室をおしゃれにできる5つのポイントを紹介します。
和室にはローベッドを
和室をおしゃれにするなら、ロータイプのベッドがおすすめです。
ローベッドとは、主に床からマットレス面までの高さが200~300mmまでの製品を指しており、圧迫感が少ないため部屋を広く感じることが出来ます。
和室は直に座ることを前提とした床のため、視線を低い場所に集める家具を置くとおしゃれな空間を演出できます。そのため、ローベッドのように低い製品は和室にマッチしやすいです。
和室のおしゃれには木製ベッド
おしゃれな和室を目指すなら、ベッドフレームの材質は木製が望ましいです。
ベッドの素材には木材のほかにレザーやスチール(金属)などもありますが、和室に不向きです。木材は畳とマッチしているので、和室に置くベッドの素材としておすすめです。
和室全体に合わせた色味のベッド
和室をおしゃれな空間にするなら、色味にもこだわりましょう。和室は落ちついた色が合うため、ベッドも近い色味を選ぶとおしゃれになります。和室に合わせるなら、次の色を基準に考えてみましょう。
- 茶色
- 緑色
- 白色
- ベージュ
- 黒
ナチュラルに決めるならヘッドレスタイプのベッド
和室をおしゃれな空間にしたいなら、ヘッドレスタイプのベッドを検討してみましょう。
ベッドの枕元にある板や収納棚の部分が無いタイプをヘッドレスタイプと呼びます。ヘッドレスタイプだと、ベッドの高さやサイズが小さくなって、部屋の印象がスッキリとした物になります。
和室をおしゃれにするポイントは低めの家具で統一することなので、ナチュラルに決めるならヘッドボードの無いタイプのベッドがおすすめです。
ヘッドレスベッドフレーム「天然木高さ3段階調整すのこベッド」
和室に合わせやすい、ウッドフレームに、通気性の良いすのこを組み合わせた、ヘッドレスタイプベッドです。
高さ調整も付いていて、お部屋に合わせて低く調整も可能ですので、和室向きのベッドです。
価格 | シングル:7,480円 セミダブル:11,990円 ダブル:13,990円 |
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素材 | フレーム:天然木パイン(ラッカー塗装) 床板:LVL積層合板 |
和室に畳ベッドはよく合う
おしゃれな和室を目指すなら、畳ベッドも選択肢の1つに入れてみましょう。
畳ベッドとは、床板に畳を用いているベッドのことです。そのまま寝ることもでき、敷布団を敷いて使用することも可能です。
ベッドと和室の2種類の畳がマッチすると、おしゃれな空間を演出できます。